土休日の夕方増発へ! ゆいレールダイヤ改正(2016年12月17日)

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沖縄都市モノレール(ゆいレール)は、2016年12月17日、土休日ダイヤのダイヤ改正を行った( http://www.yui-rail.co.jp/info/index.cgi?mode=detail&code=561&pline=0 )。今回はこれについて見ていく。

1. 土休日夕ラッシュ時ダイヤの設定

今回のダイヤ改正は、土休日の昼間は10分間隔だったところを土休日夕ラッシュ時ダイヤを設定し、9分間隔として2本増発する。

本来土休日夕ラッシュ時ダイヤは東急東横線や西武新宿線、東武伊勢崎線、近鉄奈良線、南海高野線など昼間の減便を伴った路線で実施されることが多いが、今回は増発という形で実施されることになった。これは、ゆいレールが他線と直通どころか接続すらしていないこと、また各駅停車しか運行していないこと、全線複線であることから、自由度の高いダイヤが組めるものと思われる。自由度が高い例としては金曜実施の臨時ダイヤがあり( http://www.yui-rail.co.jp/info/file/201609kinyourinji.pdf )、昼間は本来10分間隔であるところを8分間隔、夕ラッシュ時は平日は本来7分間隔であるところを6分間隔で運行している。確かにJR埼京線では金曜臨時列車を運行しているが4本の臨時列車を出しているにすぎず、他の列車の時刻が変わることはない。ここまで自由にダイヤが組めるのはこのゆいレールしかないだろう。

2. 昼夕輸送力比

昼夕輸送力比の詳細はこちら

ゆいレールの昼夕輸送力比は、一般の平日では70%、金曜臨時ダイヤ施行時でも75%と、ダイヤはかなり適切に設定されているように思える。先述のようにダイヤの制約が皆無と言ってもいいほどないことが一番影響しているのだろう。


3. 結び

今回のダイヤ改正では土休日夕ラッシュ時の輸送力増強が図られている。

今回はダイヤの自由度の高いゆいレールだからこそ容易に行うことができたが、大都市の多くの鉄道は直通や他線との接続、優等列車の運行による待避パターンの変更などさまざまな制約があり、実際に土休日であっても日中より夕ラッシュ時が混んでいるにもかかわらず列車を増発できないことが多い。

今後大都市の鉄道でもこのような動きが広まるか見守ってゆきたい。

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