新しい高規格路線開業! ブライトライン開業に伴うダイヤ改正(2018年1月13日)

IRJは1月15日、WEB版記事にて1月13日にアメリカでブライトラインが開業したと公表した( Brightline begins passenger operations )。今回はこれについて見ていく。


1. 高規格在来線開業で所要時間短縮

今回の2018年1月13日ブライトライン開業に伴うダイヤ改正では、アメリカ合衆国第2の高規格在来線となるブライトラインが開業する。

これまでアメリカの高規格在来線は2000年12月11日開業のアセラエクスプレスしかないが、アメリカ合衆国東海岸のボストン~ニューヨーク~首都ワシントン間9州約730kmを結んでいる。一方で今回開業したブライトラインはフロリダ州内で収まり、2020年代後半までにマイアミ~オーランド間約390kmを結ぶこととなった。

今回2018年1月13日に開業したブライトライン第1期区間はフォートローダーデール~ウエストパームビーチ間約68kmで、途中駅を設定していない。今回の開業区間の所要時間は40分となっており、表定速度が100km/h程度であることを考えると日本の在来線高性能特急とほぼ同等である。途中停車駅がないとすればなおさらだ。これは、今回開業したフォートローダーデール~ウエストパームビーチ間は全区間在来線改良線で、カーブが多いほか160km/hまでしか出せないこととなっている。なお、マイアミ~オーランド間の全線を開業した際には最高201km/h(125mile/h)となる見込みだ。

車両はシーメンス社製SCB40系6両編成(内訳:電気式ディーゼル機関車2両、客車4両)で、1号車がセレクト車(1等車)、2号車~4号車がスマート車(2等車)となっている。セレクト車は2列+1列シートで座席幅533mm、スマート車は2列+2列シートで座席幅482mmで設定されており、車体幅が在来線列車と同じなので横に並ぶ座席数はどうしても減ってしまうが、東海道新幹線N700系のグリーン車座席幅480mm、普通車440~460mmと比べると幅が広い。料金はスマート車は2017年4月現在では固定運賃の10米ドル(約1,100日本円)に対し、セレクト車は変動運賃を採用し、平日終日と土休日朝夕は15米ドル(約1,650日本円)であるが土休日昼間の5往復は20米ドル(約2,200日本円)での設定となっている。どの席でも無料Wi-fiが飛び、通路席含め全席コンセント完備となっているものの、どの席でも座席を転換できるわけではないようで、車両端部と車両中ほどは4席(セレクト車の1列席の場合は2席)が向かい合う形に固定されているようだ。

2. ダイヤはどうなる

今回の2018年1月13日ブライトライン開業ダイヤはどうなっているのだろうか。

ダイヤは大きく平日ダイヤと土休日ダイヤに分類され、金曜日は平日ダイヤの終列車の後に1往復、土曜日は土休日ダイヤの終列車の後に1往復設定され曜日別に細かく分けると4ダイヤ実施されることとなる。運行本数は月曜日~木曜日11往復、金曜日12往復、土曜日10往復、休日9往復で、2運用で運転されるものと思われる。運転時間帯は南行き(ウエストパームビーチ発フォートローダーデール行き)は月曜日~木曜日6時00分発~19時00分発、金曜日6時00分発~21時00分発、土曜日8時00分発~21時30分発、休日8時00分発~20時00分発、北行き(フォートローダーデール発ウエストパームビーチ行き)は月曜日~木曜日6時55分発~19時55分発、金曜日6時55分発~22時55分発、土曜日9時25分発~22時55分発、休日9時25分発~21時25分発で設定される。

ダイヤを平日ダイヤと土休日ダイヤで分けていくと、平日ダイヤは1時間間隔で運転されているものの、両方向とも13時台と14時台発車列車は設定されず、かつて日本国有鉄道で行われていた昼間の保守間合いのように3時間空いている。一方で土休日ダイヤは均等に1時間30分間隔で運転され、平日の保守間合いのような空白の3時間は存在しない。そのため土曜日の終列車延長は土休日ダイヤの運転間隔と同じ1時間30分後になるが、金曜日の終列車延長は月曜日~木曜日の最終列車の3時間後の設定となっている。

3. 結び

今回の2018年1月13日ブライトライン開業に伴うダイヤ改正では、アメリカ第2の高規格在来線の開業により所要時間短縮が図られることとなった。2018年5月には南側のマイアミ延伸も予定されており、今後どのようなダイヤ改正を行うのか見守ってゆきたい。