延伸で利便性向上と値上げへ ブライトラインマイアミ延伸に伴うダイヤ改正(2018年5月19日)

 Brigehtlineは5月12日、時刻表にて5月19日にアメリカでブライトラインがマイアミまで延伸開業したと公表した。今回はこれについて見ていく。


1. 高規格在来線延伸で所要時間短縮

 今回の2018年5月19日ブライトラインダイヤ改正では、フォートローダーデール〜マイアミ間の延伸に合わせ、2018年1月13日のブライトライン開業以来初のダイヤ改正が実施されることとなった。延伸開業したのはフォートローダーデール〜マイアミ間の約38kmで、途中停車駅設定はない。今回開業したフォートローダーデール〜マイアミ間では最高速度127km/hで運転され、高速鉄道のはずなのにJR東日本常磐線特急「ひたち」「ときわ」やJR西日本の新快速並みの速度しか出さない。これは在来線を高速化したためであるからなのだが、これまで開業したフォートローダーデール~ウエストパームビーチ間は最高速度177km/hで運転されることからも、やはり低速と言わざるを得ない。国際鉄道連合の定義では高速鉄道は主たる区間において高速新線で250km/h以上、在来線改良線で200km/h以上と定義されているが、今回開業したブライトラインは全区間において高速鉄道とならないこととなる。今後ウエストパームビーチ~オーランド間が開業する際に201km/h運転を実施する見込みで、その際に高速鉄道としての本領を発揮することとなりそうだ。

 料金面については日付・列車ごとに異なる料金を採用することとなり、既存のフォートローダーデール~ウエストパームビーチ間もスマート車(2等車)で10アメリカドル~15アメリカドル、セレクト車(1等車)で20アメリカドル~25アメリカドル(25ドルは土休日の一部のみ)という設定となり、安いスマート車は10アメリカドル固定から一部列車で値上げすることとなった。なお、今回開業したマイアミ~フォートローダーデール間でも同額の料金となる。ただ、スマート車で15アメリカドルの列車でもセレクト車に20アメリカドルで乗れる列車もあり、座席グレードアップに係る差額が少なく乗り得列車となっている。なお、全区間乗り通すとスマート車で15アメリカドル~20アメリカドル、セレクト車で30アメリカドル~35アメリカドルとなっている。

2. プレ開業実施へ

 今回の2018年5月19日ブライトラインダイヤ改正を前に、1週間前となる5月12日にフォートローダーデール〜マイアミ間の延伸開業区間でのみの列車を運転した。運転されたのはマイアミ9時05分発、11時05分発、13時05分発の3本、フォートローダーデール発11時42分発、13時42分発、15時42分発、17時42分発の4本が運転された。この際は上下ともフォートローダーデール〜マイアミ間を38分で運転し、フォートローダーデールで2分接続でウェストパームビーチ発着列車と接続していた。

3. 定期ダイヤはどうなる

 今回の2018年5月19日ブライトラインダイヤ改正では、路線延伸に伴い既存区間を含めてダイヤ改正が実施されることとなった。所要時間は北行き(ウェストパームビーチ方面)と南行き(マイアミ方面)で異なっており、新規開業区間のマイアミ→フォートローダーデールは33分、フォートローダーデール→マイアミ間は35分となっている。またフォートローダーデール~ウエストパームビーチ間はダイヤ改正前は北行き・南行きとも40分のまま維持されることとなり、唯一の途中駅となるフォートローダーデールで北行き・南行きとも2分停車することとなったことから、全線所要時間はマイアミ→ウエストパームビーチ間が1時間15分、ウェストパームビーチ→マイアミ間は1時間17分となっている。

 運転本数は、月曜日〜木曜日は11往復、金曜日は12往復で据え置かれたが、土曜日が2018年1月13日のブライトライン開業時の10往復から8往復へ、日曜日が9往復から7往復へ減便された。平日ダイヤは、北行きはマイアミ7時10分発~21時10分発で、概ね毎時10分発で運転されるが、8時台、11時台、15時台、19時台が抜けている。金曜日は23時10分発の列車が追加運転される。南行きはウエストパームビーチ5時30分発~19時00分発で設定され、初列車の5時30分発を除き概ね毎時00分発で運転されるが、6時台、9時台、13時台、17時台が抜けている。これまで初列車は6時00分発であったことから、30分繰り上がることとなった。終列車については据え置かれることとなった。金曜日は21時00分発が追加運転される。どうやら今回の延伸開業に伴い平日は2運用から3運用に増加したようだ。

 土休日ダイヤについて見ていくと、北行きはマイアミ9時10分発~21時10分発で設定され、運転間隔はダイヤ改正前の1時間30分間隔から2時間間隔へ広がった。土曜日は23時10分発の列車が追加運転される。南行きはウエストパームビーチ7時00分発~19時00分発まで設定され、2時間間隔での運転となり、土曜日は21時00分発の列車が追加運転される。初列車は8時00分発から7時00分発に1時間繰り上げられ、土曜日は最終列車が30分繰り上がり、日曜日は最終列車が1時間繰り上がることとなった。また、土休日は2運用のまま据え置かれることとなった。

4. 結び

 今回の2018年5月19日ブライトラインダイヤ改正では、フォートローダーデール〜マイアミ間の延伸で路線が延伸した。しかし増発は実施されず、むしろ土日は減便が実施されているなど、雲行きは怪しい。完全開業となるオーランド~ウェストパームビーチ間の延伸は2021年を予定しており、それまでは現状の部分開業を維持する見込みだ。今後完全開業した際にどのようなダイヤが組まれるのか、現在客車は4両であるが増結は実施されるのか、見守ってゆきたい。