「はやぶさ」潰しの「やまびこ」登場! 東北・北海道・上越・北陸新幹線臨時列車運転(2018年3月~6月春期間)

JR東日本は1月19日、プレスリリースにて2018年3月~6月の臨時列車について公表した( 春の増発列車のお知らせ )。今回は2018年3月~6月に運転される東北・上越・北陸の各新幹線の臨時列車について見ていく。

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1. 東北新幹線は引き続き増加へ

今回の2018年東北新幹線春の臨時列車運転では、昨年2017年7月から実施されている大宮発着臨時「はやぶさ」や10月から実施されている東京~仙台間多頻度「はやぶさ」が設定される。ただし2018年3月17日ダイヤ改正で多頻度「はやぶさ」のうち1往復が定期化するため、臨時列車としての本数は抑えられる。

1.1. 北海道新幹線も微増

JR北海道のプレスリリースによれば、北海道新幹線の春の臨時列車の運転本数は45本(昨年比6本増、15.4%増)となっており、微増している。ただゴールデンウィーク期間は最大3往復から最大2往復半に減便している。しかし3月~6月の期間中で増発しているのは、昨年2017年は一切増発されなかった6月に増発が行われ、6月21日~30日の10日間に毎日1往復増発されるからだと思われる。今後この10日間連続で新函館北斗発着に延長された東京8時40分発「はやぶさ7号」及び東京20時04分着「はやぶさ32号」が今後多頻度化するのか気になるところだ。

なお、昨年2017年には運転された仙台発新函館北斗行き「はやぶさ289号」は運転されないこととなった。

1.2. 新青森・盛岡へ増発も、「はやぶさ」潰しの「やまびこ」設定へ

JR東日本盛岡支社のプレスリリースによれば、仙台以北に乗り入れる東北新幹線臨時列車も増発され、2018年3月~6月の期間中462本(昨年比43本増、10.3%増)となっている。先述した北海道新幹線は2018年3月17日ダイヤ改正で時刻調整しか行われなかったため純増発であるが、東北新幹線仙台以北では「はやぶさ」が1往復臨時列車から定期列車に格上げされている。その分臨時列車は多客期に1往復分減っているはずだから、それを差し置いても10%を超える増加をしているのは大増発と言って差し支えないだろう。

ただ気になるのは、今春から「はやぶさ」潰しの「やまびこ」を運転するということだ。対象となるのは東京18時44分発新青森行き臨時「はやぶさ67号」で、従来は臨時「こまち67号」を連結してもしなくても「はやぶさ」は「はやぶさ」であるが、今回の2018年3月17日ダイヤ改正より「こまち」非連結日は「はやぶさ」を「やまびこ」に格下げさせることとなり、新青森行きだったものも盛岡行きに短縮され「やまびこ485号」として運転される。車両も「はやぶさ」用E5系ではなくグランクラス非連結のE2系での運転となっている。これは「こまち」の混雑を防ぐために「はやぶさ」を盛岡まで増結しているが、この時間帯では「はやぶさ」単独運転では需要が見込めないと思われ、「こまち」非連結日は混雑を分散させる必要もないので、宇都宮や郡山、福島にも停まり、仙台以北各駅に停まる「やまびこ」に格下げすることにしたのであろう。2018年10月よりJR東日本は仙台発着も含めて臨時「はやぶさ」を増強する措置をとっており、「はやて」はもちろんのこと「やまびこ」も少しずつ減らしているが、時間帯によっては行き過ぎていたということになるのだろうか。

また、2017年現在では仙台行きとして設定されていた東京17時28分発「やまびこ151号」が、今春より多客期に限り盛岡行きに臨時延長することとなっている。これは2018年3月17日ダイヤ改正で一部の定期「はやて」が「はやぶさ」に格上げされ最高速度が上がり所要時間が短縮したことに伴い、これまでは仙台行き「やまびこ151号」が仙台で「はやて115号」盛岡行き(仙台以北各駅停車)に接続できたが、格上げされ「はやぶさ105号」盛岡行き(仙台以北各駅停車)の仙台発着時刻が早まり福島で待避しなくてはならなくなたっため、「やまびこ115号」から「はやぶさ105号」への接続ができなくなってしまった。その代替として「やまびこ115号」を多客期のみ仙台行きから盛岡行きに延長することとしたのではないだろうか。なお、この「やまびこ115号」は仙台行き定期列車として運転される場合にはグランクラス連結のE5系で運転されるが、盛岡行きに臨時延長される際にはE2系での運転となる。

1.3. 仙台へも「はやぶさ」大増発

またJR東日本仙台支社のプレスリリースによれば、秋冬に引き続き春にも大増発が成される。2018年3月~6月の期間中、「はやぶさ」は497本(昨年比285本増、134.4%増)、秋田新幹線「こまち」は246本(昨年比40本増、19.4%増)、「はやて」は86本(昨年比32本増、27.1%減)、「やまびこ」は193本(昨年比15本増、8.4%増)、山形新幹線「つばさ」は361本(昨年比25本減、6.5%減)となっている。

これは2017年10月から実施されている仙台発着「はやぶさ」が運転開始され、うち1往復が2018年3月17日ダイヤ改正で定期化されても残り1往復が毎日運転の臨時列車として運転され続けていることによる。この1往復が定期化されないのは次回の2019年3月ダイヤ改正のトピック用に残してたり、臨時列車が大幅に減ることを防いでいるのではないだろうか。また東北新幹線全体で見ても「やまびこ」が微増しているものの、「はやて」がさらに減っていることを考えると、「はやぶさ」移行は着実に進んでいるものと思われる。

これにより、「なすの」を除く東北新幹線の臨時列車は1,083本(昨年比275本増、34.0%増)運転されることとなっている。なお、栃木デスティネーションキャンペーンにより、「なすの」も増発されることとなっている。

2. 上越新幹線も増加へ

また今回の2018年春の臨時列車運転では、上越新幹線でも増発が成され、33%増の運転となる。但し、ゴールデンウィーク期間中は運転日数が減る他、E4系使用の「Maxとき」の運転本数が昨年と比べて多くなっている。2017年12月2日より一部の上越新幹線「とき」でE4系からE2系への車種変更が行われていることから、その分が定期運用のE4系にゆとりが生まれ、臨時列車ではE4系を用いる列車が増えたのではないだろうか。2021年3月までにE7系投入によりE4系は引退するとされているが、それまでに使い込むのは間違いなさそうだ。

3. 北陸新幹線は減少も、「あさま」は増加へ

またJR東日本長野支社のプレスリリースによると、2018年3月~6月の期間中北陸新幹線「かがやき」は776本(昨年比58本減、15.4%減)、「はくたか」は13本(昨年比27本減、67.5%減)、「あさま」は317本(昨年比18本増、6.0%増)となり、北陸新幹線合計で1106本(昨年比67本減、5.7%減)となっている。「あさま」に関しては2018年3月17日ダイヤ改正にて1往復が定期化したにもかかわらずさらに増発がされており、東北新幹線「はやぶさ」ほどではないが増加傾向だ。対してJR西日本管内へ乗り入れる「かがやき」「はくたか」が減便しているが、その主要因は2017年12月より新高岡停車の「かがやき」が大減便となっているものであり、それ以外は横ばいペースとなっている。

4. 結び

今回の2018年東北・北海道・上越・北陸の各新幹線の春の臨時列車運転では、2018年3月4日のダイヤ改正によてR東日本管内で臨時列車の定期化を伴う増発を行ったにもかかわらず、それを上回る臨時列車が設定されることとなっている。また2017年に名物となった大宮発着「はやぶさ」や東京~仙台間「はやぶさ」も生き残っており、今後どのような臨時列車運転やダイヤ改正を行うのか楽しみにしたい。