ターミナル拡大で路線延伸! 仁川空港第2ターミナル駅開業に伴う仁川空港鉄道・KORAILダイヤ改正(2018年1月13日)

仁川空港鉄道は1月9日、プレスリリースにて1月13日に仁川国際空港線を延伸させ、仁川空港第2ターミナル駅を開業させると公表した( 空港鉄道、1月13日に仁川空港2ターミナル駅開通 )。今回はこれについて見ていく。


1. 平昌オリンピックに向け空港ターミナル拡大

今回の2018年1月13日の仁川空港鉄道線ダイヤ改正では、2002年日韓ワールドカップに向けて2001年に開港した仁川空港が、今回は2018年に韓国江原道で行われる平昌冬季オリンピックに向けて第2ターミナルを1月18日より開業することに伴い、その5日前より仁川空港第2ターミナル駅を開業した。これにより仁川空港駅は仁川空港第1ターミナル駅へ改称し、路線も5.8km延伸した。仁川空港第2ターミナルは大韓航空が主に使用する予定で、国際線から韓国国内線に旅客機を乗り継ぐ場合にはターミナル間を移動することが多くなる。なお、アシアナ航空は第1ターミナルを引き続き使用する予定だ。

2. 第2ターミナル駅開業で直通列車料金値上げへ

今回の2018年1月13日ダイヤ改正で開業した仁川空港第二ターミナル駅だが、空港貨物センター駅を除いてすべての駅の利用から第1ターミナル駅利用と比べて均一で600ウォン(約60日本円)運賃が高くなっている。これは一般列車(日本でいう料金不要列車)や韓国高速鉄道KTX利用でも同じだ。
さらにソウル駅までノンストップの直通列車(別料金列車)利用の場合、これまで仁川空港~ソウル駅間は大人8,000ウォン(約800日本円)、こども6,900ウォン(約690日本円)であったが、今回のダイヤ改正で第2ターミナル駅が開業したことにより第1ターミナル駅から直通列車を利用した場合でも値上がりし、大人9,000ウォン(約900日本円)、こども7,500ウォン(約750日本円)に値上がりした。また提携航空会社のチケット定時割引や3名以上の団体利用、往復割引やソウル駅よりKTX乗り継ぎ割引時に適用される割引料金(大人のみ)も6,500ウォンから7,500ウォンに値上がりした。まるで複々線化によって実はスピードアップしていないけど、小田原駅で停車時間を短縮して所要時間を短縮し、箱根湯本発着の料金を200円値上げした小田急電鉄特急ロマンスカーのようではないか。一般列車やKTXの場合には第1ターミナルまで移動すれば600ウォン安い運賃で利用できるが、直通列車の場合は第1ターミナルに移動しても値上げは避けられないようだ。

3. ダイヤはどうなる

さてここから本題のダイヤ面を見ていこう。仁川空港第1ターミナル駅から仁川空港第2ターミナル駅までは5.8kmで、所要時間は6分だ。これに仁川空港第1ターミナルの停車時間(概ね2分)を加えると全線所要時間が8分延長することとなる。しかし今回の2018年1月13日ダイヤ改正およびその準備として組まれた2017年12月15日ダイヤ改正では、KTXに関しては京江線の開業で増備が図られているが、仁川空港鉄道に関してはノンストップで別料金の直通列車1000系も運賃のみで利用できる一般列車2000系も増備されていない。そのため全区間を通して減便が成されることとなった。
まずは韓国高速鉄道KTX。仁川空港鉄道は在来線乗り入れ区間のためあくまで韓国国内の至る所から仁川空港まで直通するという名目で運転されている。釜山行きは4往復ほどあるが、木浦行きは2往復、それ以外の各方面は1往復しかなく減便すると仁川空港まで乗り継ぎなしで行ける列車が無くなりかねない。そのため韓国高速鉄道KTXの仁川空港乗り入れ列車については9往復のまま据え置かれ減便は成されていない。ただし下り(ソウル・韓国各都市方面)は第1ターミナル駅を発車する10分前に第2ターミナル駅を出発し、上り(仁川空港第2ターミナル行き)は第1ターミナル駅到着の9分後に第2ターミナル駅に到着しており、仁川空港鉄道の直通列車や一般列車と比べると第1ターミナル駅での停車時間を長く見積もっているようだ。
次に今回のダイヤ改正を機に料金値上げに走った直通列車。こちらは路線延伸により全線所要時間が43分から51分に延びている。しかし車両増備が成されなかったことから、毎時2本程度から均等に40分間隔での運転(つまり毎時1.5本)に大幅減便し、29往復から26往復の運転に3往復減少し、10.3%減少となった。
また一般列車に関しても、路線延長により全線所要時間が58分から66分に延びた。こちらは直通列車やKTXの待避により最大で6分延びるようだが、パターンダイヤを組んでいるわけではないので大雑把にはなるが、概ね毎時1~2本の仁川空港発着列車が廃止されている。
当鉄道時刻表ニュースによる運行本数の増減は以下の通り(手集計のためカウント漏れ可能性有り)。なお、コマムはソウル駅と仁川空港の間のある仁川空港鉄道の中間駅。
平日 ソウル駅発仁川空港行き126本→98本
平日 ソウル駅発コマム行き53本→53本
土休日 ソウル駅発仁川空港行き124本→98本
土休日 ソウル駅発コマム行き44本→43本
平日 仁川空港発ソウル駅行き126本→98本
平日 コマム発ソウル駅行き53本→53本
土休日 仁川空港発ソウル駅行き124本→98本
土休日 コマム発ソウル駅行き44本→43本
その他、早朝・深夜に仁川空港~コマム~DMC(デジタルメディアシティ)間全日1往復運転
このように、一般列車はソウル駅~コマム間で平日28往復減少の15.6%減、土休日は27本減少の16.1%減、コマム~仁川空港間で平日28往復減少の22.0%減、土休日は26往復減少の20.8%減となった。ソウル首都圏電鉄区間としてここまでの減便は異例で、KORAILのストライキを含めても最大10%程度で済んでいたのに今回の減便は大減便となっている。これは仁川空港鉄道が想定よりはるかに低い利用を推移しており、空港エリア以外での沿線開発も進んでおらず、ソウル市江西区の麻谷ナル駅も同様の理由で空港鉄道の駅は未だに開業していない。仁川空港鉄道曰く仁川空港発着は概ね12分間隔だが、今回のダイヤ改正で毎時4本しか設定のない時間帯があるなど、減便の影響が出ている。

4. 結び

今回の2018年1月13日仁川空港鉄道ダイヤ改正では、仁川空港第2ターミナル駅への延伸により大幅に減便が成された。今後仁川空港鉄道沿線で開発が進めば運行本数が再び増加に転じる可能性もあるが、核シェルターも兼ねた地下5階のソウル駅の深さが災いし他線のようになかなか需要が伸びない。今後仁川空港の利用者増加や沿線開発でどのようなダイヤとなるのか、見守ってゆきたい。
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