南武線を走るホリデー快速新登場!JRグループ秋の臨時列車運転(2017年10月~11月秋期間)

JR東日本は8月24日、プレスリリースにて秋に臨時列車の運転をを行うと公表した( 秋の増発列車のお知らせ )。今回はこのうち、在来線列車について見ていく。


1. 南武線を走るホリデー快速新登場

今回の秋の臨時列車運転のうち在来線で目を引いたのが、新しいホリデー快速である。JR東日本八王子支社のプレスリリースによれば、ホリデー快速といえば中央線快速用E233系を用いて拝島で分割併合をし、青梅線の奥多摩や五日市線の武蔵五日市まで運転する「ホリデー快速おくたま」「ホリデー快速あきがわ」や、富士急行に直通して富士山経由河口湖まで運航する189系特急型車両使用の「ホリデー快速富士山」、中央本線の山梨県の端小渕沢まで運行し湘南ライナーなどに用いられるオール2階建て車両の215系によって運行される「ホリデー快速ビューやまなし」などが新宿発着の有名どころだが、その他に武蔵野線南越谷から武蔵野貨物線を経由して横須賀線鎌倉まで行く、185系使用の「ホリデー快速鎌倉」もある。
しかし今回新しく設定されたホリデー快速である「ホリデー快速あたみ」はこれらとは一線を画す存在となりそうだ。朝は青梅線の青梅から出発し、河辺、羽村、拝島、昭島、立川とホリデー快速おくたまと大きく異なった停車駅で運行される。その後南武線に乗り入れ府中本町に停まった後、「ホリデー快速鎌倉」同様武蔵野貨物線に乗り入れ、横浜、大船と停まる。「ホリデー快速鎌倉」はここから横須賀線を経て鎌倉に向かうが、今回設定される「ホリデー快速あたみ」はその後も東海道線を走り続け、藤沢、小田原、湯河原とかなり停車駅を絞りながら走り続け、静岡県の熱海に至る。使用車両は189系特急型電車で運転日は11月11日~11月23日までの土日祝日。ただし全車指定席のため事前の指定席券(520円)が別途必要となる。青梅線と南武線を直通し、武蔵野貨物線を走行する数少ない列車のため、希少価値は高いものと思われる。

2. 仙台と気仙沼を結ぶ直通快速の運転

今回の2017年秋の臨時列車運転でもう1つ目を引くのが、仙台~気仙沼間に運行される直通快速である。仙台地区の直通快速と言えば2011年~2015年の仙石線長期不通期間時に運行された東北本線・石巻線経由の仙台~石巻間ノンストップで運行された列車が有名であるが、今回設定されたのは石巻より北の気仙沼に直通する快速列車だ。
仙台~気仙沼間を直通する快速列車は、かつては石巻線・気仙沼線経由の快速「南三陸」があった。しかし2011年の災害による不通により運行休止を余儀なくされ、気仙沼線柳津~気仙沼間はBRTによる復旧となったため気動車列車による直通運転が事実上不可能となり、快速「南三陸」の運転再開も同様に不可能となった。
しかし仙台と気仙沼は大船渡線経由では線路が繋がっており、一ノ関経由であれば直通列車を運行することができる。しかし仙台~一ノ関間には東北新幹線を走っており、距離にして93.3kmある。そのため在来線を使用すると1時間40分程度かかるが、東北新幹線であれば35分程度で到着してしまう。JR東日本としても対仙台でも東北新幹線が優位なこと、東北新幹線と接続すれば東京へも容易に出られること、仙台~気仙沼間の高速バスが大船渡発着を含めても8往復しかなく奪う客自体が少ないことから、一ノ関から気仙沼を結ぶ大船渡線のダイヤは東北本線よりも東北新幹線接続を重視してつくられている。大船渡線も2013年を以て快速「スーパードラゴン」を各駅停車化したくらいだ。
そのような沿線人口減少と災害による鉄道への甚大な被害によりなかなか環境が整わない中、震災から6年半以上が経つ今回、大船渡線経由で仙台~気仙沼間の直通快速を設定することとなった。JR東日本仙台支社のプレスリリースによると、朝に気仙沼を出発する便と夕方に気仙沼に到着する便の1往復2本が設定され、途中ノンストップで運行し所要時間は最速2時間58分となった。車両にはキハ58形「Kenji」を用いる。全車自由席であるが大船渡線経由のため、運賃は小牛田・気仙沼線・BRT経由の2360円より高い3020円となる他、仙台~気仙沼間で発売される2枚綴り回数券「Wきっぷ」(3700円)も気仙沼線・BRT経由専用のため利用できない。高速バスが本数は少ないとはいえ高速道路で繋がっていることから2時間程度で片道2000円であることも考えると差は歴然だ。10月から11月にかけて8日間運行されるが、曜日が一定でないほか大きな需要が見込まれる「気仙沼サンマフェスティバル」が開催される10月7日8日には運行しない。社会実験的要素が非常に強い列車なのだろう。

3. 結び

前回2017年夏の臨時列車運転では、信州デスティネーションキャンペーンの実施によりJR東日本とJR東海を直通する臨時列車が複数設定されたが、今回の2017年秋の臨時列車運転ではJR西日本により山口県にて幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーンという首相肝いり感が裏で垣間見えるようなイベントを行っているものの、観光列車「○○のはなし」が運行される程度で特段目ぼしいものはなかった。対してJR東日本は春の内房線快速「青い海」、夏の特急「木曽あずさ」、秋の「ホリデー快速あたみ」など3期連続で東京都区内発着の珍しい運転をする列車を設定し続けている。今後どのような新しい臨時列車を運転するのか注目したい。
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コメント

  1. 昭島市民です より:

    史上初、となっていますが
    昨年ホリデー快速湘南号が同じルートを通っています。行き先は小田原まででしたが。
    地元で写真撮りましたがヘッドマークは快速文字だけでした