北斗置き換えでオホーツクスピードアップなるか JR北海道ダイヤ改正予測(2018年3月予定)

北海道新聞は9月23日、Web版新聞記事にて2018年3月のダイヤ改正に合わせてJR北海道根室本線羽帯駅を廃止する公表した( 秘境駅「羽帯」を廃止へ JR根室線 )。今回はここから、2018年3月 JR北海道ダイヤ改正予測について見ていく。


1. 特急列車の新車導入状況はいかに

今回2018年3月JR北海道ダイヤ改正では、キハ261系特急型気動車の増備が見込まれる。キハ261系は続々増備がなされており、函館運輸所に所属予定だ。ともなれば、キハ183系使用の特急「北斗」がキハ261系特急「スーパー北斗」に置き換えられるのは必須で、最高速度は120km/hと同じながらも車体傾斜装置を使用してスピードアップが図られる。2017年3月4日ダイヤ改正でも特急「北斗」のうち1番加速性能が弱かった1往復(減速処置より前から120km/hしか出せなかった編成)を置き換え、スピードアップを図った。ともなれば、北海道新幹線新函館北斗開業で需要が伸びている特急「北斗」の特急「スーパー北斗」への格上げは当然なされるべきではないだろうか。
ともなれば、置き換えられたキハ183系はどうなるのだろうか。現在JR北海道では様々な気動車特急を運行しているが、未だに石北本線特急「オホーツク」「大雪」は全てが国鉄型特急車両であるキハ183系で運転されている。しかも初期型なので函館本線でも110km/hが精一杯だ。もし特急「北斗」に使用されていたキハ183系が転属するならば、函館本線札幌〜旭川間でも特急「カムイ」「ライラック」と同じ120km/h運転ができ(ただし起動加速度が低いので所要時間はかかるだろうが)、現在の特急「オホーツク」よりは所要時間短縮が見込まれる。
ただ、特急「北斗」のキハ183系が特急「オホーツク」「大雪」に転属するかは微妙なところだ。既にキハ183系は国鉄時代に導入された初期型の淘汰が進んでおり、2017年度内でもジョイフルトレインの旭山動物園号やニセコエクスプレスがラストランを迎えている。このうち旭山動物園号については後継が789系0番代特急型電車による特急「ライラック」用編成による特急「ライラック旭山動物園号」が代替される可能性が高いが、ニセコエクスプレスについては函館本線山線ルートを行くため電車での置き換えは不可能だ。ともなれば、もし今後も臨時で特急「ヌプリ」「ワッカ」などを運行する場合には特急型気動車が必要となる。となると、特急「北斗」の車両置き換えで浮いた JR北海道になってから製造したキハ183系を投入する可能性も考えられる。2018年3月ダイヤ改正までに特急「オホーツク」「大雪」3運用を置き換えられるだけの車両を特急「北斗」から捻出できるほどのキハ261系が製造されるかは微妙なところで、キハ183系の転用先は気になるところだ。

2. 今回も廃駅が進む

JR北海道では、北海道新幹線の開業した2016年3月26日より在来線のうち利用者の少ない駅を廃止している。2016年3月26日に JR北海道管内で8駅(その他 JR東日本山田線で2駅)が廃止され、2017年3月4日にはKitacaエリア内を含む10駅を廃止した。これまでに廃止されたのは函館本線や根室本線、石北本線、釧網本線、石勝線、千歳線などである。札沼線や留萌本線で廃止がないのは廃線とともに潰す予定であるものと思われ、2016年12月4日には留萌本線のうち留萌〜増毛間が廃止された他、2019年3月には石勝線夕張支線の廃止が予定されているが、両線ともそれまでの過去10年間に廃駅がないのもそのためであるものと思われる。よって、駅が廃止されるのは当分の間存続する路線に限るということになる。
そこで1つ気がかりなのが、この2年間の駅の廃止に宗谷本線が一切含まれていないことだ。2017年3月4日ダイヤ改正時には、ダイヤ改正一斉プレスリリース日となった2016年12月16日の直後にロシアのプーチン大統領が訪日した。稚内〜樺太間のトンネル構想も出ていたこともあり、接続する宗谷本線の廃駅が出るとすると日本側の路線は衰退し、将来的に存続しない可能性があるともロシアにとられかねない。そのため2017年3月4日ダイヤ改正では廃駅が出なかったのだが、 JR北海道管内で過去2年間に18駅の廃止をしているにもかかわらず、2年連続廃駅がないのは不思議だ。
2014年のJR北海道管内の輸送密度公表では、400人/日未満の路線を維持困難路線として定義した。その値を2016年の輸送密度で見てみると、なんと宗谷本線名寄〜稚内間が364人/日となり、維持困難路線の400人/日を割り込んでしまったのだ。こうなると宗谷本線名寄以北の廃止も考えられ、廃線前提のために廃駅を行なっていないのではないだろうか。
ちなみに今回の2018年3月ダイヤ改正では、根室本線羽帯駅の廃駅が決まっているが、2017年よりJR北海道全駅を対象にわがまちご当地入場券を発売しており、廃駅を行うと発売枚数が減ることから駅の廃止数が減るのではないだろうか。

3. 千歳線快速「エアポート」の大増発は見送りか

2018年3月ダイヤ改正では札幌都市圏でもダイヤ改正が行われるものと思われる。国土交通省によれば千歳線快速「エアポート」の増発(おそらく終日毎時5本化)が目指されているが、2016年3月26日ダイヤ改正にて函館本線特急「スーパーカムイ」との直通運転を中止したことにより快速「エアポート」の全列車6両編成化が図られ輸送力増強がなされたため、大増発は2020年頃になるのではないだろうか。

4. 石北本線臨時快速はどうなる

JR北海道では2016年3月26日ダイヤ改正にて普通列車79本を削減し10両のキハ40系列を削減したが、2017年4月より石北本線にて臨時快速を運転し始めた。運転は金曜・土曜・日曜のみだが、今のところ2018年2月までの運行が決まっている。ただ利用実態を見ると乗客は旭川出発時点で1桁ということもあり、需要が伸び悩んでいるようで黒字とは言い難い。高速バスとの競合や名寄方面との平等性確保のための列車なのだろうが、気動車列車の見直しが進む中存続するのは厳しいと思われるし、定期化されることはないであろう。

5. 結び

今回2018年3月JR北海道ダイヤ改正では、キハ261系の追加投入により特急「北斗」の一部が特急「スーパー北斗」に格上げの上スピードアップが図られるのは間違いなさそうだが、その車両置き換えにより老朽化の進む特急「オホーツク」の車両置き換えやスピードアップが成されるかは不透明だ。また在来線の駅の廃止が3年連続行われることはほぼ確定しているが、2018年2月より新型普通列車車両H101形の試運転が始まる。今後H101形の投入本数を抑制するために普通列車の削減を図る可能性がある。今後JR北海道がどのようなダイヤ改正を行うのか、注目してゆきたい。
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コメント

  1. より:

    キハ261系の車体傾斜装置は撤去されてしまったので、現在は使われていません。もっとも、性能自体はキハ183系よりも上がっているので多少は時間短縮になるでしょうが。
    「北斗」の1日の運用は基本的に1往復半なので、キハ261系は4両編成+中間車3両の合計7両編成を2本用意すれば、キハ183系の「北斗」3往復を全て置き換えることは可能です。12月までに4両編成×2本と中間車8両が増備され、さらに年明けに4両編成×1本が追加される予定になっているため、今回のダイヤ改正でキハ183系が「北斗」から完全撤退してもおかしくありません。
    ただし、代走や臨時列車などで引き続きキハ183系が「北斗」として使用されるケースはあると思います。キハ183系は「オホーツク」「大雪」の定期運用の他、「宗谷」「サロベツ」の代走や臨時列車への使用もあるため、なるべく早く苗穂に全車両を集約してしまって、車両のやり繰りが少しでも改善されれば、と思います。

  2. とある満鉄のあじあ号 より:

    1の「特急列車の新車導入状況はいかに」で「2017年3月4日ダイヤ改正でも特急「北斗」のうち1番加速性能が弱かった1往復(減速処置より前から120km/hしか出せなかった編成)を置き換え、スピードアップを図った。」とありますが、実際は130km/h対応車の大半が火災事故後にエンジン換装を受けており先頭車の出力は向上したものの編成の大半を占める中間車は換装前から大幅に低下しており120km/h対応車の中間車をも下回る出力になっています。なので実際の加速性能は120km/h対応車の方が上です。なのに先に北斗より撤退した理由としては130km/h対応車が初期車や120km/h対応車とブレーキ圧が違い混結できない事だと思われます。

  3. とある満鉄のあじあ号 より:

    前回のコメントですが、改めて調べてみたところ編成全体の出力はそう大差が無い(30馬力ほど120km/h対応車が上)ことがわかりました。起動加速度についても変速機を新型のものに取り替え動力伝達の効率が良くなり向上したと考えられます。ただ、スピードアップの観点から見ると減速処置後の130km/h対応車より120km/h対応車の方が速いです。
    参考文献・参考サイト
    https://ja.m.wikipedia.org/wiki/国鉄キハ183系気動車
    「鉄道ファン」通巻666号