新型車両導入で所要時間短縮なるか! JR四国ダイヤ改正予測(2019年3月予定)

JR四国は5月22日、プレスリリースにて2700系新型特急車両が完成したと公表した( 2700 系特急形気動車の完成について )。今回はこれから2019年3月のJR四国ダイヤ改正について見ていく。

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1. 新型車両の導入でスピードアップへ

今回の2019年3月JR四国ダイヤ改正では、新型車両となる2700系特急型気動車が導入される見通しだ。

今回導入される2700系は、2018年3月17日ダイヤ改正より試験的に導入された2600系を改良したものであり、車体傾斜装置を使用しながら130km/h運転を実施するとしている。この2700系新型車両で2000系気動車を置き換えるとしている。

JR四国で130km/h運転を行っているのは予讃線(高松~松山間)と高徳線(高松~徳島間)で、その他に特急列車などが乗り入れするJR西日本本四備讃線(茶屋町~児島間)でも行われている。ともなると、予讃線特急「宇和海」に2700系を導入しても130km/h運転の威力を発揮できないことになる。となると、導入されるのは高徳線特急「うずしお」か、土讃線特急「南風」「しまんと」などになるのではないだろうか。

1.1. 高徳線に導入で高速化なるか

まずは高徳線特急「うずしお」に導入される場合はどうなるのか。まずは2018年3月17日ダイヤ改正で導入された、最高速度が120km/hに抑えられた2600系を置き換えて、キハ185系運用を除くすべての定期列車で130km/h運転に戻すことができる。

ただ、特急「うずしお」も定期運用だけではN2000系に統一され130km/h運転が実施されていたが、多客期増結の場合どうしても最高120km/hの2000系を連結せざるを得ず、遅延が生じていた。しかし今回導入される2700系が高徳線特急「うずしお」に導入されれば、多客期であっても130km/h運転を維持することができる。

ただし、高徳線は既に130km/h対応のN2000系が多くを占めているため、全てを置き換える必要はないように思う。もし全ての特急「うずしお」を130km/h対応にする場合には、徳島線特急「剣山」や牟岐線特急「むろと」もN2000系や2700系に置き換えなくてはならなくなるだろう。

1.2. 土讃線に導入で高速化なるか

次に土讃線に導入した場合はどうなるのか。土讃線特急「南風」「しまんと」で導入した場合、本四備讃線・予讃線で130km/h運転を行うことができる。しかし高徳線と比べ距離が短いため、1~2分程度しか所要時間短縮が実施されないようだ。

ただ、土讃線への2700系導入が進めば、性能に合わせて多度津~高知間で最高速度を120km/hから130km/hに引き上げてスピードアップを図る可能性はある。ただしそれが実現するとしても、2019年には不可能で、少なくとも3年は見積もった方がよさそうだ。

また、土讃線特急「南風」は2016年3月26日ダイヤ改正より全列車グリーン車が連結されることとなった。しかし2018年現在出場が確定している2700系新型車両は普通車4両のみで、今のところグリーン車が出場することはなさそうだ。

ともなると、2700系グリーン車編成が出場する2019年半ばごろから単独運転の特急「しまんと」や特急「あしずり」の一部で運用を開始し、特急「南風」への導入は2020年3月ダイヤ改正以降となるのではないだろうか。

2. 普通列車の削減はあるのか

前回の2018年3月17日ダイヤ改正では、プレスリリースにはない普通列車の減便がしれっと実施された。削減されたのは琴平9時06分発阿波池田行き、阿波池田10時35分発琴平行きの1往復となっている。これにより琴平→阿波池田間の普通列車は3本に、阿波池田→琴平間の普通列車は4本にまで削減された。

また阿波池田9時31分発高知行きが土佐山田始発に短縮された。また高知5時40分発阿波池田行きが新改通過となり、高知5時42分発に繰り下げられている。

このことから、2019年3月ダイヤ改正でも普通列車の減便が実施される可能性がある。ただ、土讃線の琴平~阿波池田間の閑散区間では、これ以上の減便があるとは考えにくい。ともなると、合理化目的で他の線区での普通列車削減が行われるのではないだろうか。

3. 結び

今回の2019年3月JR四国ダイヤ改正では、新型車両となる2700系特急型気動車が導入される見込みであることから、土讃線や高徳線でダイヤ改正が実施される見込みだ。130km/h対応の2700系の増備次第では、今後土讃線多度津~高知間の最高速度引き上げもありうる。

JR四国管内全線で輸送密度が徐々に低下していく中、新型車両に置き換えることでメンテナンスを減らすほか、普通列車を削減し維持費を下げていくことが求められているようだ。

今後JR四国でどのようなダイヤ改正が実施されるのか、見守ってゆきたい。