橋本始発も競馬場始発も準特急大幅拡大へ 京王電鉄・都営新宿線ダイヤ改正(2018年2月22日)

京王電鉄は1月24日、プレスリリースにて2018年2月22日にダイヤ改正を行うと公表した( 京王線・井の頭線のダイヤ改正を実施します )。また東京都交通局は1月24日、プレスリリースにて2018年2月22日にダイヤ改正を行うと公表した( 深夜帯、京王線方面へのアクセス向上! 都営新宿線のダイヤ改正を実施します )。今回は、京王線の料金不要列車および都営新宿線について見ていく。

2018年3月17日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

座席指定制列車「京王ライナー」についてはこちら!


1. 平日朝ラッシュ時に準特急を増発

今回の2018年2月22日京王電鉄ダイヤ改正では、平日朝ラッシュ時に準特急が設定される。今回追加で設定されるのは京王線発準特急が2本、相模原線発準特急が4本となる。

まずは京王線方面から。2017年現在京王八王子6時45分発急行京王線新宿行きは、京王八王子6時43分発準特急京王線新宿行きに格上げされ所要時間が8分短縮される。府中までの停車駅は変わらないが、調布から先は橋本6時36分発区間急行京王線新宿行きの純増発でカバーする。この準特急設定により、これまで平日朝ラッシュ時前の特急・準特急の最終が京王八王子6時33分発から6時43分発に10分繰り下がり、オフピーク通勤が速達化される。

また、京王八王子8時07分発準特急京王線新宿行きが新設される一方、2017年現在で設定されていた京王八王子8時11分発急行京王線新宿行きが高幡不動8時23分発京王線新宿行きに短縮されることとなった。これにより平日朝ラッシュ時後の特急・準特急の初列車は京王八王子8時21分発から8時07分発に14分繰り上がることとなり、こちらもオフピーク通勤を促進するものとなっている。

一方、相模原線準特急について見ていくと、橋本6時41分発準特急京王線新宿行きが設定される。代替として若葉台6時51分発都営新宿線直通区間急行本八幡行きが廃止される。また京王多摩センター7時02分発準特急京王八王子行きも設定される。この準特急は京王多摩センターで橋本6時50分発都営新宿線直通区間急行本八幡行きからの連絡を受ける。この設定により代替として橋本6時53分発都営新宿線直通急行本八幡行きが無くなることとなった。これにより平日朝ラッシュ時前の相模原線からの特急・準特急の終列車は京王多摩センター6時40分発から7時02分発に22分繰り下がることとなった。

また平日朝ラッシュ時後について見ていくと、橋本8時01分発都営新宿線直通急行本八幡行きが格上げされ、橋本8時00分発京王線新宿行きとなる。また京王多摩センター8時26分発準特急京王線新宿行きが新設される。この京王多摩センター始発の準特急は橋本8時13分発各駅停車若葉台行きから接続を受ける。これにより平日朝ラッシュ時後の相模原線準特急の初列車は京王多摩センター9時07分発から8時09分発に大幅に繰り上がることとなった。

その他にも相模原線関連では、京王多摩センター6時01分発急行本八幡行きが新設される。また橋本8時19分発各駅停車若葉台行きが大幅に運転区間を延長し、橋本8時19分発都営新宿線直通区間急行本八幡行きに変更される。その一方橋本8時59分発準特急京王線新宿行きは京王多摩センター9時06分発準特急京王線新宿行きに短縮される。

今回の2018年2月22日ダイヤ改正では、相模原線内だけでも平日朝に3本増発され、京王多摩センター始発の列車が4本増加することとなった。背景には小田急多摩線との競合があるのであろう。

なお、昼間については今回のダイヤ改正では変更は実施されないこととなった。

2. 平日夕ラッシュ時は一部の特急を準特急に格下げ

また今回の2018年2月22日京王電鉄ダイヤ改正では、座席指定制列車「京王ライナー」の設定により夕ラッシュ時に大幅な変化が発生する。

2017年現在平日20時台以降は特急京王八王子行き毎時3本、特急橋本行き毎時3本、準特急京王八王子行き毎時3本の運転となっているが、座席指定制列車「京王ライナー」の運転により特急京王八王子行きのうち毎時2本が準特急に格下げされる。これにより京王八王子方面は特急毎時1本と準特急毎時5本となることとなる。また京王線方面特急・準特急の所要時間が1分~2分延びることとなった。一方相模原線方面は特急毎時3本のまま残ることとなった。

また土休日夕ラッシュ時は2017年現在は特急京王八王子行き毎時3本、準特急高尾山口行き毎時3本、準特急橋本行き毎時3本の設定となっているが、今回のダイヤ改正で座席指定制列車「京王ライナー」が設定されることにより特急京王八王子行きのうち毎時2本が準特急に格下げされ、調布までは特急毎時1本と準特急毎時8本の設定となることとなった。また準特急高尾山口行きは京王八王子行きに変更されている。

また、2015年9月16日ダイヤ改正時の平日夕ラッシュ時の快速廃止代替で設定された新線新宿17時台~19時台の都営新宿線からの各駅停車八幡山行きは、今回のダイヤ改正で笹塚行きに短縮されることとなったほか、平日京王線新宿22時50分急行橋本行きが京王線新宿22時48分発区間急行橋本行きに格下げされ、平日23時台では区間急行が京王線新宿発で5本設定されていたが、うち3本が都営新宿線本八幡始発となり新線新宿経由となったほか、都営新宿線直通になった列車のうち1本と京王線新宿発の1本が区間急行から快速に格下げされ、京王線新宿発の快速を1本増発することで新宿23時台発の区間急行・快速は京王線新宿発と新線新宿発合わせて5本から6本に増加した。

なお、終電は特急京王発王子行きが京王線新宿0時33分発から0時34分発に、各駅停車調布行きが京王線新宿0時34分発から0時35分発に1分繰り下がることとなった。

3. 競馬場始発の不定期準特急登場

また今回の2018年2月22日京王電鉄ダイヤ改正では、府中競馬正門前始発の不定期列車にも変更が実施される。2017年現在は競馬開催日の土休日には不定期急行新線新宿行きが5本設定されているが、うち3本が準特急に格上げされ、京王線新宿行きになった。かつて不定期急行が京王線新宿行きであり、橋本特急設定により新線新宿行きに変更となったが、今回その一部が京王線新宿行きに戻ったうえ、準特急に格上げされることとなった。これにより橋本始発都営新宿線直通区間急行本八幡行き3本が桜上水で不定期準特急の待避を受けることとなった。

では、なぜ5本中3本が準特急となったのか。この3本の京王線新宿到着時刻は座席指定制列車「京王ライナー」の京王線新宿入線時刻とほぼ同一であり、「京王ライナー」回送運用を活用したものとなりそうだ。では京王線新宿行きの不定期急行でもいいではないかと思うかもしれないが、「京王ライナー」用5000系はロングシート状態だとドア間に6席しか配置できず、8000系や9000系などの一般的な7席より少なくなってしまう。急行としてしまうと東府中に停車することから、高幡不動・京王八王子方面の利用者も乗車する頃こととなり、混雑に拍車がかかる。高幡不動方面へは開催日に毎時6本運転される各駅停車でも利用できるから、混雑を分散しようとしたのではないだろうか。

4. 井の頭線でも終電繰り下げ

また今回の2018年2月22日京王電鉄ダイヤ改正では、井の頭線でも終電の繰り下げが実施される。

2017年現在、吉祥寺から渋谷方面への終電は各駅停車渋谷行きが吉祥寺0時13分発、各駅停車富士見ヶ丘行きが吉祥寺1時01分発で設定されていたが、今回のダイヤ改正で吉祥寺0時18分発各駅停車富士見ヶ丘行きが吉祥寺0時20分発に2分繰り下がり、明大前行きに延長されることとなった。これにより吉祥寺方面から高井戸~明大前、及び京王線・相模原線方面最終連絡が7分繰り下がり、利便性が向上することとなった。

5. 都営新宿線では10両化が進む

また京王電鉄ダイヤ改正に合わせて実施される2018年2月22日都営新宿線ダイヤ改正では、10-300形の投入完了と10-000形の引退により10両化比率が高まる。

これまでの10-000形は全編成8両編成であり、混雑する昼間の急行は専ら京王6000系か置き換えた京王9000系30番台での運転であり、都営車は京王線内での8両運用(当時の相模原線内完結各駅停車や競馬場線など)に使用されていた。しかし新型車両10-300形では2次車より8両編成から10両編成に増結することになったことで、都営車28編成中20編成が10両編成となり、10両での運転列車が増えることとなった。ただ東京都交通局としてh今後8両編成の10両増結予定はないので、近年行われてきた10両編成列車の増かは今後行われない見通しだ。

なお、今回のダイヤ改正より都営新宿線の昼間の各駅停車に「京王ライナー」用京王5000系が運用されているが、都営新宿線の各駅停車は比較的すいており、8両編成でも十分足りうる輸送量であるから、ロングシート時に6人掛け席となり座席定員が減ってしまう京王5000系の昼間の運用としては好都合だと思われる。ライナー用車両の昼間の各駅停車運用は東武東上線50090系でも実施されているが、東京メトロ有楽町線・副都心線への直通列車には運用されない。京王5000系を都営新宿線に乗り入れするということは乗務員訓練も必要であることも考えると、今回の京王5000系の都営新宿線乗り入れは将来的に西武鉄道「S-TRAIN」のように都営新宿線始発の「京王ライナー」を運転することを考えているためではないだろうか。

6. 結び

今回の2018年2月22日京王電鉄ダイヤ改正では、座席指定制列車「京王ライナー」の設定や2018年3月17日小田急電鉄ダイヤ改正の影響により準特急が大幅に増発されることとなった。格上げによる準特急設定では所要時間が短縮された一方、平日夕ラッシュ時は特急からの格下げや列車密度の増加により所要時間が延長している。今後周囲の環境や「京王ライナー」の需要に応じてどのようなダイヤ改正が実施されるのか、楽しみにしたい。

コメント

  1. おむすび より:

    競馬場始発の不定期準特急ですが、東府中は臨時停車扱いです。
    http://keio.ekitan.com/pc/T7?sf=2970&tx=900110-1251-3400&dw=1&tm=1619
    特急・準特急は、新宿発のものも、府中方面から新宿に向かう電車も、開催日は臨時停車するので、それと同じ対応にしたものかと思います。
    単純に、急行だとつつじヶ丘、桜上水に停まるので折り返しでライナーの運用に間に合わないためかと思われます。
    (つつじが丘と桜上水はそれほど乗降客も多くないので無視しても大丈夫というのもあります)