空港アクセス区間暫定開業で利便性向上へ! TfL Rail ダイヤ改正(2018年5月20日)

 TfL Railは5月20日、時刻表にて5月20日にTfL Rail線パディントン~ヒースロー空港第4ターミナル間を開業したと公表した( TfL Rail improvements )。今回はこれについて見ていく。


1. 新規開業でエリザベス線開業に王手

 今回の2018年5月20日TfL Railダイヤ改正では、新鮮を開業させた。TfL Railでは2019年度をめどにロンドン市内を東西に貫く紫帯の路線となるエリザベス線を開業させる予定であり、ロンドン市中心部では建設が遅れていることからTfL Rail線として郊外区間から順次開業させている。2015年には東側区間としてリバプール通り~シェンフィールド間32.51km、13駅間が開業している。今回2018年5月に開業したのは、西側区間のパディントン~ヒースロー空港第4ターミナル間で、26.51km、8駅間となっている。そのうちパディントン~ヘイズ アンド ハーリントン間17.52km、6駅間はナショナルレール(旧イギリス国鉄)のグレートウエスタン本線の線路を利用していることから、実際に新規開業したのは9.0kmということになる。全線所要時間は既存開業区間も含めて多くの列車は35分となっているが、平日朝1本のみ運転のノンストップ列車は25分で結ぶ。

 では今回開業したTfL Rail線の西側区間のダイヤはどうなっているのか。大きく平日・土曜ダイヤと日曜ダイヤに大別できることから、それぞれについてみていく。

 まずは平日・土曜ダイヤ。平日ダイヤと土曜ダイヤの違いは、平日ダイヤはパディントン4時56分発ヒースロー空港第4ターミナル行きが設定され、TfL Rail西側区間の最速列車としてヒースロー空港第2・3ターミナルまでノンストップで運転されていること、下り(ヒースロー空港第4ターミナル方面)の最終列車が平日はパディントン23時16分発ヘイズ アンド ハーリントン行きなのに対し、土曜日はパディントン23時22分発ヘイズ アンド ハーリントン行きと6分遅いことである。それ以外はほとんど平日と土曜日は同じダイヤで運転される。

 全線運転のパディントン~ヒースロー空港第4ターミナル間は終日毎時2本が運転され、そのほかに区間運転のパディントン~ヘイズ アンド ハーリントン間で終日毎時2本の合計毎時4本が運転されるが、行先ごとに停車パターンが異なる。ヒースロー空港第4ターミナル発着列車はアクトン本線駅を通過し、区間運転列車はハンウェル駅を通過する。また、終日毎時2本のヒースロー空港ターミナル内完結列車も運転される。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は100.0%となっており、昼間は地域輸送性がある程度考慮されているようだ。

 次に日曜ダイヤ。全線運転のパディントン~ヒースロー空港第4ターミナル間は終日毎時2本が運転されるが、停車パターンはアクトン本線駅と西イーリング、ハンウェルの3駅を通過する。ただし所要時間に関しては下り(ヒースロー空港第4ターミナル方面)は平日・土曜ダイヤの35分から34分に短縮されているものの、上り(パディントン方面)は35分のままとなっている。そのほか、ヒースロー空港内完結列車も終日毎時2本設定されているが、平日・土曜ダイヤにあるようなパディントン~ヘイズ アンド ハーリントン間の区間運転列車は設定されないこととなった。

 初電は、下りは平日・土曜はパディントン4時42分発ヒースロー空港第4ターミナル行き、日曜はパディントン5時11分発ヒースロー空港第4ターミナル行きとなっている。上りは平日・土曜はヒースロー空港第4ターミナル5時21分発パディントン行き、日曜はヒースロー空港第4ターミナル6時01分発パディントン行きとなっている。

 終電は、下りは平日・土曜はパディントン23時02分発ヒースロー空港第4ターミナル行き、日曜はパディントン23時11分発ヒースロー空港第4ターミナル行きとなっている。上りは平日・土曜はヒースロー空港第4ターミナル24時07分発パディントン行き、日曜はヒースロー空港第4ターミナル24時01分発パディントン行きとなっている。

2. 結び

 今回の2018年5月20日TfL Railダイヤ改正では、ナショナルレール グレートウエスタン線からヒースロー空港に至る路線が開業したことにより、ロンドン市街地西のターミナルであるパディントン駅からヒースロー空港が直結されることとなった。ロンドン交通網では2018年12月9日に一斉ダイヤ改正が実施される予定だ。今後区間運転列車とヒースロー空港内間欠列車が合わさり直通列車となるのか、2019年12月予定のエリザベス線開業に伴いどのようなダイヤが組まれるのか、見守ってゆきたい。