史上初!首都圏電鉄の特急運転! ソウル首都圏電鉄ダイヤ改正(2017年7月7日)

KORAILは6月29日、プレスリリースにて7月7日にソウル首都圏電鉄のうちKORAILが運営する区間で急行増強をするダイヤ改正を行ったと公表した( 용산∼동인천 ‘특급급행열차’ 내달 7일 운행…40분만에 주파 聯合ニュース記事 )。今回はこれについて見ていく。


1. 京仁線特急運行開始

今回2017年7月7日七夕のダイヤ改正では、首都圏電鉄のうちKORAIL区間で急行電車が増強される。2017年初頭の計画では、地下鉄のソウルメトロ含む全線で急行運転を実施する方針でいるが、地下鉄では待避できる駅がなく、今すぐにできる可能性は低い。そのため、手っ取り早く急行運転ができる韓国の国鉄に当たるKORAIL区間で急行の増発・延長を行うこととなった。
まず今回の目玉となるのが、首都圏電鉄1号線の一部を成す京仁線。これまでは急行列車と一般列車(普通列車に相当)の2種別しかなかったが、今回のダイヤ改正により昼間のみ急行より早い特急急行列車(注:韓国語直訳)が設定されることとなった。1日9往復18本で、概ね毎時1本の急行を格上げされる形で設定され、龍山〜東仁川間38.1kmをこれまで普通電車は60分、急行は47分で運行されているが、今回新設される特急は40分で結ぶこととなった。急行は2016年2月1日ダイヤ改正にて開峰・済物浦停車化による隔駅停車化がなされており、遠距離客のために新たに優等列車を設けなくてはならなくなったためだと思われる。
特急停車駅は、龍山、鷺梁津、新道林、九老、富川、松内、富平、朱安、東仁川となり、2016年2月1日から急行が停車開始した開峰・済物浦は通過するほか、ソウル市内で急行が各駅に停車していた区間である大方、新吉、永登浦の3駅も続けて通過し、富川市の駅谷と仁川広域市の銅岩も通過する。これにより停車駅がほぼ半減し7駅削減されることにより所要時間短縮が図られている。1年前に急行停車駅に格上げされた2駅が特急通過駅となるのはなるほど納得なのだが、KORAILの料金の必要な優等列車となる特急格のITX-セマウルや急行格のムングファ号の全てが停車し、KTX(水原経由便)の一部が停車する永登浦を料金不要の京仁線特急が通過することとなったのだ。これは鷺梁津と新道林に停車することと合わせても2017年5月1日ダイヤ改正より運行を開始した京釜線系統のITX-青春と停車駅が同様であり、歴史的背景よりも地下鉄との乗り継ぎによる利便性向上を考慮したものと思われる。

2. 水仁線ラッシュ時急行設定

2018年12月に路線名の通り水原~仁川間が全通する水仁線であるが、全線開通を前にして急行運転を開始することとなった。現在烏耳島~仁川が開通している水仁線であるが、今回のダイヤ改正により上り(烏耳島方面)は平日朝に5本、下り(仁川方面)は平日夜に3本の急行が運行されることとなった。
ただこれも京仁線と同様列車の格上げによるものである。京仁線の場合は各駅停車が昼間でも毎時6本あって急行が一部特急に格上げしようが地域輸送性・利便性への影響は最小限に済むが、水仁川線の場合は各駅停車の急行格上げ、しかも平日朝ラッシュ時は2本に1本が急行に格上げされるなど影響は大きく、水仁線14駅中急行通過駅となる7駅では平日朝ラッシュ時にもかかわらず昼間の15分間隔より長い20分電車が来ないことも発生してしまった。水仁線に関しては2018年12月予定の水原開業の際にKTXが水仁線経由で仁川まで乗り入れる構想があり、水仁線の優等列車に関しては料金の必要な中長距離列車のみでもよかったのではなかろうか。

3. 4号線急行は烏耳島発着に延長

ソウルメトロとも直通する4号線は、南部のKORAIL安山線において急行運転区間が拡大されることとなった。これまでは途中駅の安山始発であったが、4号線の終点でありかつ水仁線とも乗り換えられる烏耳道始発とすること利便性が増す。こちらも各駅停車を一部安山始発にして置き換えるのであるが、4号線急行に関しては運転区間が延長した安山~烏耳道間は各駅に停まるため利便性は増強したものと思われる。

4. 京義線ソウル発着系統は急行優位に

今回のダイヤ改正で急行が一番増えたのは、ソウル駅から北西に延びる京義線である。これまで平日昼間のソウル発着列車は各駅停車の大谷行きであったが、今回のダイヤ改正で急行一山行きに変更となる。これにより近年発展の進む白馬と一山は平日昼間に増便となったが、急行通過駅となる水色、花田、江梅、陵谷は概ね毎時1本の停車列車削減となった。平日昼間のソウル発着列車は1往復の文山発着を除き大谷発着の毎時1本だったため、昼間のソウル発着のほとんどが急行となった。
とはいえ、昼間のほとんどが各駅停車から急行に格上げされることになってしまうから、それなりの救済措置もある。昼間に運転されるソウル発着の京義線急行は、平日ラッシュ時の急行の通過する加佐に停車し、龍山・中央線直通方面と線路を別とする区間のソウル~デジタルメディアシティ(DMC)間の乗車チャンスは維持する。デジタルメディアシティ(DMC)から北は昼間は毎時4本運行の龍山・中央線直通方面各駅停車が運行されるため、ソウル駅から京義線急行通過駅を利用する場合にはDMCで乗り換えが必要となる。ただこちらも利便性確保がとられており、韓国地下鉄時刻表アプリによれば一部は対面接続で各駅停車と急行がすぐ乗り換えられるほか、待っても6分以内に収まるようにダイヤが組まれている。また、平日は急行に格上げし運行区間を拡大したが、土休日に関しては大谷発着の各駅停車のまま据え置かれることとなった。

5. 結び

今回の2017年7月7日KORAILダイヤ改正では、多くの路線で急行が増発されたほか、KORAIL一の近郊基幹路線となる京仁線では特急運転も開始された。今後東京メトロや東京都交通局、横浜市営地下鉄やニューヨーク地下鉄のようにソウルでも地下鉄で急行運転が計画されており、今後も目が離せない。地下鉄の急行運転は2018年の平昌冬季オリンピックの後になるかと思われるが、今後どのようなダイヤになるのか注目してゆきたい。
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