車両増備で朝ラッシュ時に増発へ! 上海地下鉄ダイヤ改正(2018年11月30日/2018年12月21日) 上海地铁调图

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上海地下鉄は2018年11月26日、微博にて11月30日に地下鉄12号線でダイヤ改正を行うと公表した。また上海地下鉄は2018年12月17日、微博にて12月21日に地下鉄1号線でダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれらについて見ていく。

1. 運用増加でラッシュ時を中心に間隔短縮へ

今回の2018年11月30日上海地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄12号線でダイヤ改正を実施した。

上海地下鉄12号線は閔行区の七莘路と浦東新区の金海路を東西に結ぶ全長40.4kmの路線であり、6両編成B型車で運転される。

今回のダイヤ改正に合わせ12運用増加させたため、平日朝ラッシュ時に運転間隔が短縮される。七莘路方面は金海路→巨峰路間と虹梅橋→七莘路間で平均6分19秒間隔から約6分間隔に短縮し、輸送力が5.2%増加したほか、巨峰路→虹梅橋間は平均3分30秒間隔から約3分間隔に短縮し輸送力が16.7%増加した。また金海路方面は七莘路→虹埋橋間と巨峰路→金海路間は平均7分04秒間隔から約6分間隔に短縮し輸送力が18.3%増加、虹梅橋→巨峰路間は平均3分45秒間隔から約3分間隔に短縮し、輸送力が25%増加した。今回のダイヤ改正は、末端区間より上海市中心部での増発の方が比重が大きいようだ。

ただ、平日昼間は巨峰路→虹梅橋間で約4分30秒間隔、それ以外の区間で約9分間隔のまま変わりないほか、平日夕ラッシュ時は巨峰路→虹梅橋間で約4分12秒間隔、それ以外の区間で約8分24秒間隔のままとなっている。このことから昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は93.3%となっている。上海市中心部以外の区間では地域輸送性もありこれ以上の昼間の減便は難しいと思われるが、土休日昼間のように全線約6分間隔にして上海市中心部の列車を減らしてもいいのかもしれない。

2. 運用増加でラッシュ時を中心に間隔短縮へ

また今回の2018年12月21日上海地下鉄ダイヤ改正では、2018年4月28日ダイヤ改正以来8か月ぶりに地下鉄1号線でダイヤ改正を実施することとなった。

平日朝ラッシュ時は約2分44秒間隔から約2分30秒間隔に短縮すし、輸送力を9.3%増加した。また昼間の4分01秒間隔を4分間隔に変更した。

これによりかつての相鉄の昼間21分サイクルダイヤより奇妙な昼間4分01秒間隔での運転が消滅することとなった。


3. 結び

今回の2018年11月30日及び2018年12月21日上海地下鉄ダイヤ改正では、車両増強に伴い地下鉄12号線と地下鉄1号線で平日朝ラッシュ時の運転間隔を短縮し、増発することに成功した。

今後12月下旬に実施される軌道交通5号線と地下鉄9号線の延伸により、どのようなダイヤ改正を実施するのか、地下鉄2号線の全線8両対応化でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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