終日に渡る増発で増結間近! 横浜市営地下鉄グリーンラインダイヤ改正(2018年3月17日)

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横浜市交通局は2018年2月22日、プレスリリースにて3月17日にダイヤ改正を行うと公表した( 横浜市営地下鉄 グリーンライン 3月17日(土)ダイヤ改正を実施します! )。今回はこれについて見ていく。

2018年3月17日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

1. 平日朝ラッシュ時に増発で混雑緩和へ

今回の2018年3月17日横浜市営地下鉄ダイヤ改正では、2014年3月29日ダイヤ改正以来約4年ぶりに地下鉄グリーンラインでダイヤ改正を実施することとなった。

まずは平日朝ラッシュ時。15運用のまま変わりないものの所要時間短縮を図ったため、3分20秒間隔(毎時18本)から3分10秒間隔(毎時19本)に短縮され、輸送力が5.3%向上することとなった。これにより混雑率は167%から158%に低下する見込みとなった。




2. 昼間に増発で毎時8本化へ

今回の2018年3月17日横浜市営地下鉄グリーンラインダイヤ改正では、土休日昼間に大幅な増発を実施する。

土休日昼間は10分間隔(毎時6本)での運転であったが、今回のダイヤ改正で7分30秒間隔(毎時8本)での運転に増発されることとなり、輸送力が25.0%増加することとなった。これにより土休日昼間は5運用から7運用に増加することとなった。

なお平日昼間は既に7分30秒間隔(毎時8本)運転を行っており、昼夕輸送力比は80.0%となっている。やや昼間のに空席があるようだ。

確かに東京や横浜の中心部からこれだけ離れていれば京急や小田急、京王、相鉄の各駅停車のように昼間毎時6本でもいいのかもしれない。しかし、地下鉄で昼間毎時6本というのは世界を見ても本数が少ない部類に入る。日本でもOsaka Metro今里筋線や神戸市営地下鉄海岸線など明らかに利用者が少ない路線でしか実施されていない。むしろ多少昼夕輸送力比が上がっても京都市営地下鉄東西線や福岡市営地下鉄箱崎線・七隈線のように昼間は多少空席があっても毎時8本を確保しようとする動きの方が大きい。となると、今回の地下鉄グリーンラインの昼間の増発は必然なものと思われる。

横浜市交通局では2022年度〜2024年度にかけて地下鉄グリーンライン用10000系17編成中10編成を現在の4両編成から6両編成に延長するとしている。地下鉄グリーンラインは当初6両編成で計画されておりホームの長さは確保されているが、開業当初は4両での運転とし工事費を圧縮していた。しかしこれ以上の平日朝ラッシュ時の増発が難しいことから増結に方針を変えたものと思われる。日本のミニ地下鉄は都営大江戸線の8両編成を除き全て4両編成となっており、6両編成のミニ地下鉄は1991年~1997年の都営地下鉄大江戸線(光が丘~練馬間のみ運転の12号線時代)や広州地下鉄5号線くらいしかない。地下鉄グリーンラインの増結が実施されれば25年ぶりに6両編成のミニ地下鉄が運転することになりそうだ。

7運用だけ4両編成というのも気になる。昼間の運転は7運用であることからも、数が一致するのは偶然とは思えない。ともなると、昼間の多くを4両編成で賄う可能性が高そうだ。

なお横浜市交通局ではグリーンラインの昼間の利用を促進するとしているが、定期券利用比率を見る限り55%~65%程度であり、標準化やや低めで昼間の利用率が低いわけではなさそうだ。となると、今後増結により平日朝夕ラッシュ時を中心に6両編成が運用され、6両編成と4両編成で混雑が分散されるようにかつて新京成電鉄で実施されていたように運転間隔を両数により変えるダイヤ改正を行う可能性があるが、それ以上の増発は当分行われそうにないようだ。

このほか、平日夕ラッシュ時は6分間隔(毎時10本)で運転されているが、今回のダイヤ改正より平日夕ラッシュ時の開始時間帯が上り(日吉方面)で中山17時40分以降から17時10分以降に、下り(中山方面)で日吉18時00分発以降から17時30分以降にそれぞれ30分繰り上げられることとなった。これにより17時台に1往復が増発されることとなった。


3. 結び

今回の2018年3月17日横浜市営地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄グリーンラインで平日朝ラッシュ時の運転間隔を短縮したほか、土休日昼間が平日昼間同様7分30秒間隔運転に増発されることとなった。

今後横浜市交通局では2030年を目途に地下鉄ブルーラインの新百合ヶ丘延伸を控えており、快速運転区間の拡大や平日朝夕ラッシュ時の増発が見込まれる。一方地下鉄グリーンラインでは増発から増結に舵を切ることになり、当分の間大増発はなさそうだ。

今後横浜市交通局でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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