2017年10月06日

特急接続改善と復旧区間延長へ JR東日本水戸支社ダイヤ改正とJR常磐線富岡復旧(2017年10月14日/2017年10月21日)

JR東日本は7月7日、プレスリリースにて2017年10月14日にダイヤ改正を行うと公表した( 2017年10月ダイヤ改正について )。またJR東日本支社は7月19日、プレスリリースにて2017年10月21日に常磐線竜田~富岡間で運転を再開すると公表した( 常磐線竜田駅~富岡駅間の運転再開日決定について )。今回はこのうち福島県内のJR常磐線について見ていく。

同日実施予定の常磐線中距離電車・上野東京ラインのダイヤ改正についてはこちら!

同日実施予定の常磐線特急「ひたち」「ときわ」及び水郡線ダイヤ改正についてはこちら!

1. 特急「ひたち」との接続改善

JR東日本水戸支社のプレスリリースによると、今回の2017年10月14日ダイヤ改正ではいわきでの特急「ひたち」との接続改善が行われる。これまでいわき以北の普通列車は、下り(竜田方面)ではいわき基準で昼間でも36分で電車が来る時間帯があったが、今回のダイヤ改正で概ね昼間~夜間にかけて毎時20分~22分の発車となり、ある程度等間隔となった。なぜ完全なパターンダイヤにならないかというと、品川~いわき間運転の常磐線特急「ひたち」のいわき到着時間が多少バラつきがあり、その接続を受けるためだと思われる。このため、これまでいわきで接続がなっかた特急「ひたち19号」もダイヤ改正後は広野行きに接続することとなった。下り(竜田方面)については、普通列車からの接続から特急列車からの接続にシフトしたようだ。

ただ、特急「ひたち」からいわき以北の電車の接続は良くなったが、逆方向はかえって接続時間が悪くなっている。一部ではプレスリリースの通り接続時間が改善しているのだが、プレスリリースの時刻表を見ていくといわきで特急を待つのに30分かかるのも珍しくない。これは、今回2017年10月14日ダイヤ改正が10月21日の常磐線竜田~富岡間復旧を見込んだダイヤ改正であるからであり、片道8分増えるものの運用数を増やさないようにするため特急「ひたち」品川行きとうまく接続ができなくなったのではないだろうか。

なお、今回のダイヤ改正に伴い、広野発いわき行き初電が1分繰り上がったほか、いわき発竜田行き初電の16分繰り上げ、竜田発いわき行き終電の19分繰り下げ、久ノ浜発いわき行き終電の19分繰り下げ、いわき発竜田行き終電の2分繰り上げなどが行われた。ニーズの高い初終電については利便性が低下する一方、その送り込みとなる列車では富岡復旧を見越したダイヤ設定とするために初電の大幅な繰り上げや終電の大幅な繰り下げが見られることとなった。

2. 富岡復旧により増便

2017年10月21日の常磐線竜田~富岡復旧時にもダイヤ改正が行われることは行われるが、内容はいたってシンプルで竜田発着の11往復がそのまま富岡発着となり、いわき~竜田間での時刻変更は10月21日には行われない。竜田~富岡間の代行バスも現状11往復運行となっていることから、この区間については運行本数は据え置くものの、いわきとの直通が復活しスピードも向上することから利便性は向上するものと思われる。

また常磐線不通区間の代行バスは大幅に増発される。10月20日までは富岡~浪江間は2往復4本しか運行がないが、10月21日以降は車両が確保できるためか11本に大幅増発される。常磐線富岡復旧と合わせて所要時間が短縮されることからも、今回の常磐線再開区間延長に伴う代行バスの増発は、福島県浜通りの旅客流動を活性化させるのは間違いなさそうだ。

3. 結び

今回の2017年10月21日の常磐線竜田~富岡間復旧とそれに先駆けて行われる10月14日ダイヤ改正では、福島県内の常磐線でも利便性が向上することとなった。今後2020年3月末までに常磐線が9年ぶりに全線復旧する予定となっており、現状E531系5両編成がほとんどを占めるいわき~竜田・富岡間の普通電車も交流専用の701系などに置き換えられる可能性も高い。また1運用のみついている特急型車両651系の常磐線全線復旧時後の取り扱いも気になるところだ。今後の復旧に伴うダイヤ改正に注目してゆきたい。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 12:25| Comment(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする
2017年10月04日

高速新線2路線同時開業でスピードアップ! TGV・フランス国鉄ダイヤ改正(2017年7月2日)

フランス国鉄(SNCF)は、2017年7月2日に高速新線(LGV)を同時に2路線開業してダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 同時に高速新線2路線開業

今回2017年7月2日のヨーロッパ夏ダイヤ改正では、フランスにて同時に2つの高速新線が開業した。開業したのはLGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線とLGV南ヨーロッパ大西洋線で、ともに実質終端がY字状に分岐した1990年までに開通したLGV南太平洋線の延長路線であり、最高速度は320km/hで運行される。今回は双方のダイヤ改正について見ていく。

1.1. 西に延びるLGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線

今回開業した路線の1つ目は、182kmに及ぶLGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線。LGV大西洋線の終端ル・マンから北西部レンネまでを結ぶ。これまでもル・マンからレンネまで在来線経由で運行することにより首都パリからのTGVを運行していたが、ヨーロッパ鉄道時刻表2017年冬号では週5日以上運行されるのは18往復で所要時間も最速2時間05分であったが、ヨーロッパ鉄道時刻表2017年夏号によれば今回のLGV新線開業によりノンストップ型12往復が最速1時間28分運転のレンネまで高速新線経由となったほか、途中在来線に転線し既存駅に停車するものの新線を一部走る7往復も概ね所要時間1時間57分で運行されるようになった。これにより総じて1往復増発が図られ、週7日運行列車も増えたほか、ノンストップ型で37分、途中駅停車型でも20分短縮することとなった。

また、陸半球の中心で知られるナントへも、LGV新線を途中のサブレ・シュル・サルトまで利用できるためスピードアップが図られている。ヨーロッパ鉄道時刻表2017年冬号によればこれまで最速2時間09分であったが、ヨーロッパ鉄道時刻表2017年夏号によると今回の新線開業に伴うダイヤ改正により最速1時間56分となり、13分短縮されることとなったが、こちらは所要時間短縮効果が薄いためか増発には至らなかった。今回のLGV新線が開業したことにより、フランス北西部の大都市へはパリから2時間以内に結ばれることとなった。

1.2. 南に延びるLGV南ヨーロッパ大西洋線

また今回のダイヤ改正では、LGV大西洋線もう1つの終点サン・ピエール・デ・コールから南西部ボルドーまでに至る全長302kmにも及ぶLGV南ヨーロッパ大西洋線が開業した。こちらもこれまでもパリ~ボルドー間にてTGVが運行されてきたが、今回のLGV南ヨーロッパ大西洋線の開業により高速運行区間がノンストップ列車では倍増し、先述のLGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線よりも高い効果を発揮することとなった。これまではヨーロッパ鉄道時刻表2017年冬号によればパリ~ボルドー間はノンストップ型で最速3時間11分であったが、ヨーロッパ鉄道時刻表2017年夏号によれば今回のLGV新線開業に伴うダイヤ改正により最速2時間04分となり、67分の短縮に成功した。ノンストップ型の週5日以上運行列車は13往復のまま据え置かれたが、多頻度運行の臨時列車が3往復運行できるようになり、曜日によって増発が実施された。

2. 結び

今回2017年7月2日ヨーロッパ夏のダイヤ改正では、フランス国内にてLGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線とLGV南ヨーロッパ大西洋線の2つの高速新線を同時に開業させることで、TGV型車両で運行する列車(InOui)の大幅な所要時間短縮につなげることができた。今回ダイヤ改正では定期列車の増発にはあまりつながらなかったが、臨時列車が増発したことにより、より需要に柔軟に応えることができるようになったと思う。

フランスでは今でも高速新線が建設中であり、次回2018年ヨーロッパ冬ダイヤ改正(2017年12月実施予定)では1981年に開業した最初のフランス高速新線であるLGV南東線がさらに延長される見通しだ。ただ、今回開業した2線はLGV東ヨーロッパ線や日本の東北新幹線と共に開業当初は鉄輪式高速鉄道の最高速度タイである320km/hを記録していたが、中国は2017年9月21日ダイヤ改正にて新型車両の投入により京沪高速鉄路の最高速度を300km/hから350km/hに引き上げて鉄輪式高速鉄道の営業最高速度単独トップを再び手にした。今後フランスでも最高速度引き上げが行われるのか、それに伴うダイヤ改正が行われるのか注目してゆきたいと思う。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする
2017年10月02日

ひたち・ときわの東京・品川乗り入れ増強へ JR東日本水戸支社ダイヤ改正(2017年10月14日)

JR東日本は7月7日、プレスリリースにて2017年10月14日にダイヤ改正を行うと公表した( 2017年10月ダイヤ改正について )。今回はこのうち常磐線特急「ひたち」「ときわ」および茨城県内のJR線を中心に見ていく。

同日実施予定の常磐線中距離電車・上野東京ラインのダイヤ改正についてはこちら!

1. 「ひたち」「ときわ」の品川乗り入れ大幅増加

本年3月4日のダイヤ改正では上野東京ライン内での1分の短縮に留まった常磐線特急「ひたち」「ときわ」であったが、JR東日本水戸支社のプレスリリースによれば、今回の2017年10月14日ダイヤ改正により常磐線特急「ひたち」「ときわ」の品川乗り入れが大幅に増加し、上下合わせて36%増の60本となる。これにより品川発着の常磐線特急「ひたち」「ときわ」が59%から85%に飛躍的に向上することとなり、17時台以降も昼間と同様30分間隔で東京・品川発着の常磐線特急が確保されることとなった。

また朝についても品川行きが設定され、特に平日朝ラッシュ時はダイヤ改正後最大毎時20本の列車が上野東京ラインを南に進むことになるが、その中で今回増発された常磐線5本のうち1本が特急に割り当てられることとなった。JR東日本水戸支社プレスリリースの時刻表によふと一番朝早い品川行き常磐線特急「ときわ58号」(高萩始発)で東京に8時04分、品川に8時13分に到着できるようになり、現状より1時間早く品川行き常磐線特急が設定されることとなった。この列車は平日であればまさに朝ラッシュ時の利用にもってこいで、これまでも上野行きとして運行していたが東京・品川まで延長したことにより一層茨城県内から早く移動でき、そして着席できる可能性の高い列車として重宝しそうだ。これらの常磐線特急の品川延長列車拡大により、東海道新幹線や京急線経由羽田空港へのアクセスも向上させた。

ただしいわき行き特急「ひたち」が終わる上野発21時以降では減便が行われる。これまでホームライナーから格上げされる形で運行されていた上野21時45分発と22時45分発の特急「ときわ」土浦行きは廃止となり、15分前に出発する特急「ときわ」勝田行きがひたち野うしくと荒川沖に停車することで補完する。また品川・上野駅を20時までに出る特急「ひたち」についても、30分後に発車する特急「ときわ」は品川始発となったことから、土浦を通過し昼間の特急「ひたち」と水戸まで停車駅を揃えることとなった。

2. E501系の運用拡大か

前回記事にて2017年10月14日の上野東京ラインのダイヤ改正について触れたが、今回のダイヤ改正の直前に常磐線用E531系10両編成が3本、5両編成が2本導入された。このうち5両編成は朝夕ラッシュ時には東北本線黒磯〜新白河間用に使用されるから、常磐線用には10両編成3本しか残らないことになる。しかし朝夕ラッシュ時の品川乗り入れが増えたこと、品川乗り入れは15両固定であることから付属編成も必要なことを考えると、5両編成が足りないことになる。朝ラッシュ時については下り列車を調整することでなんとか工面しているようだが、夕ラッシュ時に関しては品川まで往復しなければならないため少なくとも1運用増となっている。それをこなすには、朝のみ東北本線で使用していたE531系1本を夕方のみ常磐線用に移すか、朝はフル運用のE501系5両編成の夕方の運用を現状の2運用から増やしてE531系の5両編成を捻出するかのいずれかであろう。前者であれば回送ロスが毎日発生するので、E501系をできるだけ今のうちに運用して台車を摩耗させることで早期に撤退させて、E531系に統一したいとすると後者の方が有力ではないかと思われる。

その他運用変更としては、水戸発大津港行き最終電車がE531系10両編成となり、水戸→高萩間でグリーン車営業をするようだ。

3. 水郡線の最終列車繰り下げ

今回の2017年10月14日ダイヤ改正では、水戸23時台発の常陸大宮行きを増発することにより水郡線の最終列車が繰り下がる。これまでは水戸22時30分発の常陸大子行きで、上菅谷で常陸太田行きに連絡していたが、今回はその後に水戸23時17分発常陸大宮行きを増発することにより、水戸での終電時刻が47分繰り下がるほか、品川始発の常磐線特急「ときわ」からも接続ができることから品川・東京・上野からの水郡線接続最終列車時刻が1時間繰り下がることとなった。

その反面、水郡線では運行本数と両数の見直しが行われる。常陸大宮~常陸大子間では1往復が削減されることとなり、水戸~郡山間通しの列車1本が分断されることとなった。また、水戸~常陸大宮間でも総じて1往復削減されることとなり、水戸発10時台~14時台は毎時1本(概ね毎時15分発)のみとなった。関東鉄道も同日に常総線下妻~下館間で1往復減便していることを考えると、茨城県内では千葉県に近い一部地域を除いて少子化や人口減少に伴い鉄道利用者が減ってきていると言えるのではないだろうか。

4. 結び

今回2017年10月14日のJR東日本水戸支社ダイヤ改正では、常磐線中距離電車だけではなく常磐線特急「ひたち」「ときわ」も品川乗り入れを拡大させた。その一方で水郡線は茨城県内で概ね1往復減となるなど、細かなところで減便を図っている。今後どのようになるのか注目したい。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 12:17| Comment(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする
2017年10月01日

朝夕ラッシュ時6分間隔以内に増発! 寧波地下鉄ダイヤ改正(2017年5月28日)

寧波軌道交通は5月25日、プレスリリースにて5月28日に1号線と2号線でダイヤ改正を行ったと公表した( 运营分公司三周年献礼乘客,行车间隔迈入“5”时代 )。今回はこれについて見ていく。

1. 朝夕ラッシュ時に全線で増発

今回2017年5月28日ダイヤ改正では、寧波軌道交通全線に当たる1号線と2号線でダイヤ改正が行われる。今回ダイヤ改正されるのは朝夕ラッシュ時のみであり、1号線は6分09秒間隔から5分53秒間隔に短縮し、2号線は6分13秒間隔から5分53秒間隔に短縮され、増発される。昼間については1号線は7分22秒間隔、2号線については7分33秒間隔に据え置かれる。昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算していくと、1号線は83.4%から79.8%に変化し、2号線は82.3%から77.9%に変化し、輸送量が増えたことによりラッシュ時に増発し、昼間も需要が追い付いてきて増発せずとも需要に耐えうる輸送力があったと考えるのが自然であろう。

ちなみに今回のダイヤ改正、2号線は2015年9月26日開業以来の約1年8カ月間で5回目、1号線は2014年5月30日開業以来約3年間で17回目のダイヤ改正となり、平均2カ月ちょっとでダイヤ改正を行っている計算になる。社会主義国としては信じられないほど需要に応じた増発が多々行われていることになる。これも日本の地下鉄のような直通運転を行っていないために1社が独自に自由な時期にダイヤを組めるのが大きいのだろう。この2017年5月28日ダイヤ改正以降、この記事を投稿するまでの間の約4カ月間一切ダイヤ改正を行っていないのは寧波にしては異例の事態ではなかろうか。

2. 結び

今回2017年5月28日ダイヤ改正では、寧波軌道交通にて朝ラッシュ時の増発が盛り込まれた。近年中国では地下鉄建設ラッシュであるが、今後すでに開業した区間でもどのように増発を行っていくのか、見守ってゆきたいと思う。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 12:22| Comment(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする
2017年09月29日

成田空港アクセスと終電増強へ! 京成電鉄・北総鉄道ダイヤ改正(2017年10月28日)

京成電鉄は9月14日、プレスリリースにて2017年10月28日にダイヤ改正を行うと公表した( 2017年10月28日(土) 京成線ダイヤ改正を実施します )。 また北総鉄道も同日、プレスリリースにて2017年10月28日にダイヤ改正を行うと公表した( 北総線ダイヤ修正を実施します )。今回はこれらについて見ていく。

同日実施予定の京急電鉄・都営浅草線ダイヤ改正についてはこちら!

1. 成田空港発着の有料特急増発

今回2017年10月28日ダイヤ改正では、京成電鉄でもダイヤ改正が行われる。有料特急列車については今回も引き続き特急「スカイライナー」の増発が行われる。今回は特急「スカイライナー」については1往復が増発され、京成上野発14時台〜16時台、成田空港発13時台〜16時台を20分間隔の毎時3本とし、利便性が増大した。

また、夜間の京成本線「イブニングライナー」も、京成成田行きの1本が成田空港行きに延長され、夜間のLCC利用がはかどりそうだ。

2. 成田空港23時台発の都心行き列車を設定

今回のダイヤ改正では、成田空港発23時台についても利用改善が図られることとなった。これまでは22時49分発アクセス特急京成上野行きが東京方面終電であったが、今回のダイヤ改正によりアクセス特急が11分から下がり成田空港23時ちょうど発となった。京成上野行きから都営浅草線直通(平日は京急線内特急金沢文庫行き最終電車、土休日は西馬込行き)となったが、青砥で本線からくる通勤特急京成上野行きに乗り換えることができ、23時58分に京成上野に到着できる。成田空港23時ちょうど発にはJR東日本の快速エアポート成田もあるが、こちらは千葉を経由するため東京駅0時29分着となっている。東京と上野は多少離れているとはいえ成田空港の発車時刻が同じで山手線の駅に到着する時間が30分も違えば、その後終電までに鉄道で行ける範囲を考えると対東京輸送では京成成田スカイアクセスに軍配があがるのであろう。

またこれまで京成線の最終電車であった23時03分発普通京成津田沼行きは、運転区間を延長し快速京成高砂行きとなる。京成高砂まで延長されたことにより、総武線快速沿線駅では津田沼だけではなく船橋にも行けるようになり、その先総武快速の通過する下総中山(東中山)、本八幡(京成八幡)、小岩にも停車することで快速エアポート成田では直通で行くことのできない各駅もカバーしようとしている。また京成津田沼・京成船橋も成田空港を3分前の23時ちょうどに出発する最終の快速エアポート成田よりも8分~11分早く到着でき、しかも運賃も安い。人口100万弱の千葉市への需要は、成田空港からほぼ直線的に結ぶJR総武線経由快速エアポート成田にはかなわないが、千葉市より手前の習志野・船橋・市川の3市への利用を伸ばしたいところなのだろう。

終点京成高砂では、今回のダイヤ改正にて4分繰り下がった押上線普通浅草橋行き終電に乗り継ぐことができ、東京23区の下町エリアをカバーすることとなったほか、これまで接続を受けることなく発車していた青砥発(ダイヤ改正後は京成高砂始発に延長)浅草橋行き終電の利用客も増加することが予想される。またプレスリリースには記載がないが、この快速京成高砂行きに乗ると京成八幡接続で都営新宿線各停大島行き最終電車に乗り継ぐことができる。この列車はJR東日本の快速エアポート成田・船橋乗り換え総武線緩行本八幡接続では利用できない列車であり、既にJR線から西船橋で接続できる東京メトロ東西線東陽町行き最終電車も考えると江戸川区ほぼ全域が成田空港23時台発の列車で到達できることとなった。

3. 快速の格上げでオフピーク通勤を推進

今回のダイヤ改正では、オフピーク通勤を推進するため、朝6時台に青砥に到着する快速1本を快速特急に格上げする。これにより京成成田基準で12分発車時刻が遅くなるも同じ時間に都心部へ到着することができるようになり、快速特急の運転時間帯が25~29分拡大されることとなった。

また、夜間についても改善が図られる。現状では京成上野発京成成田行き最終電車は23時24分発であるが、京成上野~青砥間で時刻を繰り下げることにより京成上野基準で6分繰り下がり23時30分発となった。都営浅草線・押上線方面からの列車は青砥または京成高砂で接続するため終電時刻は変わらないが、京成上野や日暮里乗り換えからの各線には影響しそうだ。なお、この普通京成成田行き終電の後に京成上野23時56分発普通京成津田沼行き最終電車(京成小岩から先の最終電車)があるが、この最終普通津田沼行きは京成高砂で都営浅草線・押上線から来る通勤特急京成佐倉行きに接続できるので、普通京成成田行き終電を利用して京成上野基準で最終電車時刻が繰り下がるのは、京成大久保・実籾・大和田と大佐倉~京成成田の各駅に限られそうだ。

4. 結び

今回2017年10月28日ダイヤ改正では、これまで成田空港輸送と利用者の多い東京23区内の輸送に主眼を置いてきた京成電鉄が、今回は成田空港輸送改善の裏に隠れてJR東日本との競合を明確にしてきた。この両者の競合が鮮明化したのは2015年12月5日ダイヤ改正における「モーニングライナー」「イブニングライナー」の京成船橋停車化を、2016年3月26日のJR総武線「ホームライナー千葉」の船橋停車化で応戦した辺りからであり、今回も「スカイライナー」対「成田エクスプレス」という東京と成田空港をほぼノンストップで結ぶ輸送より、その間の途中駅での競合が拡大しているように思える。今後2018年3月に予定されるJR東日本千葉支社のダイヤ改正でどのような変化がおとずれるのか、今後京成電鉄はどのようなダイヤ改正を行っていくのか見守ってゆきたいと思う。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 12:18| Comment(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする

▲ページの先頭へ