2017年10月10日

北陸新幹線と東北新幹線の直通列車再び! 東北・上越・北陸・北海道新幹線臨時列車運転(2017年10月~11月秋期間)

JR東日本は8月24日、プレスリリースにて2017年秋の臨時列車を公表した( 秋の増発列車のお知らせ )。今回は東北・上越・北陸・北海道の各新幹線の2017年秋の臨時列車運転について見ていく。

大宮発着「はやぶさ」および東京~仙台間多頻度「はやぶさ」についてはこちら!

1. 北陸新幹線の東北新幹線と直通列車再び

今回の臨時列車運転では、9月と10月にE7系による金沢〜仙台間で1往復ずつ団体臨時列車として運行されることとなった。大宮でスイッチバックして運行する新幹線については以前の記事でも述べたように定期化するほどの需要はないものと思われ、大宮駅の配線を考えても厳しいだろう。

2. 東北新幹線は「はやぶさ」大幅増発

今回2017年秋の臨時列車運転で一際目を引いたのが、東北新幹線の臨時列車運行本数が前年比73%増である。これは以前にも記事にしたが、2017年7月から行われている大宮発着「はやぶさ」が4本あるのもあるが、それ以上に東京~仙台間多頻度「はやぶさ」2往復が今回2017年秋より設定され、10月は平均週6日、11月はほぼ毎日設定されることにより大幅に臨時列車が増加した。なお、JR東日本仙台支社のプレスリリースによれば定期列車と合計しても昨年比5%増というから、JR東海の東海道新幹線秋の臨時列車運転の前年比1%増よりもはるかに上回る結果となっている。

それでは次の節より、会社・支社ごとにプレスリリースを読み解いていく。

2.1. 北海道新幹線は据え置き

まずは一番北の北海道新幹線(新函館北斗~新青森間)を運営するJR北海道から。JR北海道のプレスリリースによると、新幹線の臨時列車は最大片道2本で10月・11月の期間中は14本運行される。春・夏は最大片道3本であるが、ゴールデンウィークやお盆休みのない秋期間に最大片道2本にしかならないのはやむを得ない。運行本数としては昨年2016年と同じ本数で、前年比±0%となり、現状維持となった。

2.2. 新青森・盛岡発着も増加

次に東北新幹線のうち一ノ関~新青森間を管轄し、実質盛岡・新青森を通る東北新幹線をカバーできるJR東日本盛岡支社。JR東日本盛岡支社のプレスリリースによると、東北新幹線の臨時列車運行本数は期間中283本で、前年より95本増加した。内容を見ていくと、新青森発着・盛岡発着ともに「はやぶさ」のみならず「はやて」も増えており、具体的には東京14時28分発僅少「はやて」が昨年は盛岡行きで設定されていたのに今年は新青森行きとして設定されている。その他にも、これまで期間中1日しか運行しなかった列車が2日、3日と運行されるようになっている列車が多くあり、そのような小さな積み重ねと文化の日が今年2017年は3連休をつくることからも、JR東日本盛岡支社管内で東北新幹線臨時列車が51%増となったのではないだろうか。

2.3. 仙台発着「はやぶさ」のみならず「やまびこ」「つばさ」も増加

次に見ていくのはJR東日本仙台支社。理論的には東北新幹線新白河~くりこま高原間を管轄しているので、「なすの」以外の全ての東北新幹線の臨時列車の様相がつかめる。JR東日本仙台支社のプレスリリースより列車愛称別に臨時列車の運行本数を見ていくと、東京~仙台間で大量発生した「はやぶさ」は期間中339本の運転で、前年の104本と比べて226%増、秋田新幹線「こまち」は期間中75本の運転で、前年の72本と比べて4%増、E5系の導入により減少を迫られている「はやて」は期間中57本の運転で、前年の67本と比べて15%減、「やまびこ」は期間中122本の運転で前年の108本と比べて13%増、山形新幹線「つばさ」は期間中184本の運転で前年の173本と比べて6%増となった。「はやぶさ」が増加したのは言うまでもないことだが、「やまびこ」「つばさ」も増加していると言える。これらの増発により、東北新幹線の臨時列車運行本数は前年比73%増となり、近年まれに見る大増発となった。

3. 上越新幹線・北陸新幹線はほぼ据え置き

東北新幹線が「はやぶさ」を中心に臨時列車を大増発したのに対し、同じく上野と大宮を通る上越・北陸の両新幹線の臨時列車はほぼ据え置かれることとなった。

JR東日本新潟支社のプレスリリースによると、上越新幹線「とき」は期間中151本の運転で、前年の149%と比べて1%増となった。

また、JR東日本長野支社のプレスリリースによると、北陸新幹線「かがやき」は期間中443本の運転で、前年の469本と比べて6%減、「はくたか」は期間中22本の運転で、前年の30本と比べて27%減、「あさま」は期間中257本の運転で、前年の223本と比べて15%増となり、北陸新幹線で唯一の臨時列車の増発となった。北陸新幹線全体では4本の微増となったが、JR西日本金沢支社の管轄内のみでみると7%減となった。

4. 結び

今回2017年秋の臨時列車運転では、東北新幹線臨時「はやぶさ」が東京~仙台間で大幅増発したほか、北陸新幹線では「かがやき」から「あさま」に大きくシフトしており、2015年の開業以来のブームが去っている印象がある。今後どのような臨時列車が運行されるのか、楽しみにしたい。

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2017年09月27日

大宮発着はやぶさ継続で仙台発着はやぶさ大量発生! 東北新幹線臨時列車運転(2017年10月~11月秋期間)

JR東日本は8月24日、プレスリリースにて2017年秋の臨時列車を公表した( 秋の増発列車のお知らせ )。今回は東北新幹線「はやぶさ」の2017年秋の臨時列車運転について見ていく。

1. 大宮発着の「はやぶさ」は継続運行

前回2017年夏の臨時列車運転にて、海の日3連休と敬老の日3連休に突如現れた大宮発着の「はやぶさ」であるが、今回2017年秋の臨時列車運転でも体育の日3連休と文化の日3連休にも設定されることとなった。夏期間では海の日3連休の利用が芳しくなかったのか、京浜東北線や埼京線沿線の各駅(山手線より北のエリアのみ)では、敬老の日3連休に向けて大宮発着の「はやぶさ」を大々的に宣伝するポスターが貼られるほどであったが、東京駅の発着枠に限りがあり増発が難しい現状では、大宮発着の「はやぶさ」を運行せざるを得ないのであろう。

大宮発着の「はやぶさ」については、夏期間(7月~9月)と時刻が全く同一であり、停車駅も前回同様下り「はやぶさ」(大宮発新青森行き)は仙台、古川、一ノ関、北上、盛岡、八戸、新青森となり、上り「はやぶさ」(新青森発大宮行き)は八戸、盛岡、北上、古川、仙台、大宮となった。

2. 時刻表に載らない仙台発着の「はやぶさ」大量発生

今回秋の臨時列車運転で一際目を引くのが、東京~仙台間を走る臨時「はやぶさ」の大量発生だ。東京~仙台間の「はやぶさ」と言えば、2011年3月5日の「はやぶさ」運行開始時から運行されている初終電定期「はやぶさ」と、2017年3月4日ダイヤ改正により昼間の僅少「はやぶさ」のうち東京~仙台間のみを定期化した合計2往復であり、東京~仙台間の「はやぶさ」はこれ以外には臨時列車を含めても運行されない。

しかし今回2017年秋の臨時列車運行では、これまでになかった東京~仙台間運行の臨時「はやぶさ」が大量発生することとなった。具体的には昼間に運行される下り(仙台方面)がはやぶさ55号と61号、上り(東京方面)が46号と56号で、この4列車はこれまでも僅少「はやぶさ」として新青森または盛岡発着でかねてより運行されてきた。しかし今回の臨時列車増発により前回2017年夏の臨時列車運転までにはなかった運行パターンとして仙台発着が増えた。しかも、新青森・盛岡発着を合わせると10月は各便平均約週6回運行、11月は各便ほぼ毎日運行で、乗車チャンスが6倍~7倍程度上がる見込みだ。お陰様で臨時列車の運転本数は北陸新幹線はほぼ据え置き、上越新幹線も1%増にとどまったにもかかわらず、東北新幹線は73%増という大増発となっている。

実はこの仙台発着「はやぶさ」、2017年夏の臨時列車運転まで設定がなかったこともあり急遽設定されたようで、指定席連結列車のため1カ月前から掲載されるはずなのだが、原稿の締め切りに間に合わなかったのかJTB時刻表9月号やJR時刻表9月号に掲載がない。2往復の多頻度「はやぶさ」毎日運行となれば、山陽・九州新幹線の多頻度「みずほ」も同じく2往復。両方とも2017年から運行することとなり、各新幹線の需要が旺盛なのが伺える。

ではなぜ今回になって東京~仙台間の多頻度「はやぶさ」を設けることとなったのか。東北新幹線の東京~仙台間には「はやぶさ」の他に「はやて」「やまびこ」が運行されている。「はやて」は山陽新幹線でいう「ひかりレールスター」並みのレア列車であるが、「やまびこ」は東京~仙台間を運行する列車の中で1番運行本数が多い。また一口に「やまびこ」といっても、盛岡発着「やまびこ」、山形新幹線「つばさ」と併結する「やまびこ」、「なすの」を仙台まで足を延ばしたかつての「あおば」のような「やまびこ」と大別される。特に多くの「やまびこ」通過駅を補完する「なすの」型「やまびこ」と、「つばさ」用E3系の利用を分散させるために福島まで併結する「やまびこ」は、超繁忙期こそニーズが高いがそれ以外は専ら空気輸送であることが多い。JR東日本としてはせっかく列車を運行しているのであれば空席を極力埋めたいわけで、東京~仙台間の利用であれば「はやぶさ」「はやて」ではなく「やまびこ」を利用してもらう方針でいた。それゆえインターネット予約割引乗車券のえきねっとトクだ値も東京~仙台利用では仙台発着「やまびこ」しか設定を設けていない。

しかし今回2017年秋の臨時列車運行より東京~仙台間「はやぶさ」を増発したのはなぜだろうか。その理由として2つほど考えられる。1つは「やまびこ」より「はやぶさ」の方が客単価が上がる点。東京~仙台間で指定席でも310円加算してとれる他、「はやぶさ」には自由席がないため満席にでもならない限り指定席券が必要なため、自由席利用と比較するとさらに320円~720円とることができる。「やまびこ」と比べて28分程度早い1時間30分台で結べるのであるから、それ相応の対価をとるのは必然であろう。

またもう1つ考えられるのが、盛岡発着「やまびこ」の混雑緩和ではないだろうか。盛岡発着「やまびこ」は仙台発着「やまびこ」と比べて利用率が高く、先述したインターネット予約割引乗車券のえきねっとトクだ値の設定も東京~仙台間では盛岡発着「やまびこ」には設定されていない。対盛岡輸送では「はやぶさ」にかなわないが、多くの「はやぶさ」が通過する古川、一ノ関、北上をはじめとした各駅へのニーズは多く、10両編成では福島以南で満席になることも珍しくない。ノーズ長の関係で座席数が減ったE5系であればなおさらだ。ともなれば混雑を緩和させたいのは必然ではなかろうか。下り(仙台方面)の「はやぶさ」は東京駅を盛岡行き「やまびこ」(E5系)の8分後に出発し、仙台には20分早く着く。東北新幹線最大の輸送量を誇る対仙台輸送で増発し、旅客を「はやぶさ」に誘導できれば、客単価も上がり盛岡行き「やまびこ」の混雑緩和につなげることができる。上り(東京方面)に関しては、朝の1本は盛岡→仙台間各駅停車の定期「はやて」の直前を走ることから、この定期「はやて」の混雑緩和を目指すつもりなのであろう。

では盛岡発着「やまびこ」を夕方下りや朝上りのように仙台~盛岡間各駅停車「はやぶさ」と仙台発着「やまびこ」に分ければいいではないかと言われるかもしれないがそれも違う。先述した通り今回東京~仙台間で大量発生した多頻度「はやぶさ」は、もとは新青森または盛岡発着の僅少「はやぶさ」であり、これを日によって仙台~盛岡間各駅停車の「はやぶさ」、盛岡まで仙台のみ停車の「はやぶさ」と分けてしまうと仙台~盛岡間の各駅で昼間の列車が臨時列車だらけになってしまう。シーズンダイヤとして超繁忙期専用のダイヤを作れればいいのかもしれないが、古川~新花巻間の各駅の利便性を損なうのは間違いなく、新幹線駅から出るバスの時刻もシーズンによって変更しなくてはならないなど並々ならぬ手間と沿線住民の協力が必要であり現実的ではない。ともなれば今回のように僅少「はやぶさ」スジを利用して東京~仙台間で多頻度「はやぶさ」を運行するほかないのであろう。

3. 結び

今回2017年秋の臨時列車運転では、前回夏の臨時列車運転で史上初めて設定された大宮発着「はやぶさ」の運行継続が決まったほか、新たに東京~仙台間ほぼ毎日運転の「はやぶさ」も2往復運転されるなど、2017年3月4日ダイヤ改正にも増して大幅に運行本数を増やしている。

今後JR東日本では東北新幹線向けの新型車両を製作するべく、2019年春に向けて高速試験車ALFA-Xを製造するとしているが、試験最高速度は400km/hにとどめることからこれまでの各社新聞記事などから類推するに360km/hでの運行がせいぜいになるのではないかと思われる。現在、盛岡以北の北海道新幹線を含めた整備新幹線区間での最高速度引き上げも検討され始めており、所要時間短縮効果は大きいと思われるが、世界と比較するとフランスや韓国などでは400km/hによる営業を目指しているほか、中国ではそれに先駆けて2017年9月21日ダイヤ改正より新型車両の投入により京沪高速鉄路の最高速度を300km/hから350km/hに引き上げて鉄輪式高速鉄道の営業最高速度単独トップを再び手にした。360km/hへの引き上げも時間の問題と思われ、東北新幹線にALFA-Xの成果による新型車両を導入する頃には360km/hでの運行をしたとしても世界最高速度の座を手にすることはできないであろう。今後の東北新幹線の臨時列車運行に注目しながら、世界の高速鉄道情勢についても見守ってゆきたい。

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2017年09月22日

南武線を走るホリデー快速新登場!JRグループ秋の臨時列車運転(2017年10月~11月秋期間)

JR東日本は8月24日、プレスリリースにて秋に臨時列車の運転をを行うと公表した( 秋の増発列車のお知らせ )。今回はこのうち、在来線列車について見ていく。

1. 南武線を走るホリデー快速新登場

今回の秋の臨時列車運転のうち在来線で目を引いたのが、新しいホリデー快速である。JR東日本八王子支社のプレスリリースによれば、ホリデー快速といえば中央線快速用E233系を用いて拝島で分割併合をし、青梅線の奥多摩や五日市線の武蔵五日市まで運転する「ホリデー快速おくたま」「ホリデー快速あきがわ」や、富士急行に直通して富士山経由河口湖まで運航する189系特急型車両使用の「ホリデー快速富士山」、中央本線の山梨県の端小渕沢まで運行し湘南ライナーなどに用いられるオール2階建て車両の215系によって運行される「ホリデー快速ビューやまなし」などが新宿発着の有名どころだが、その他に武蔵野線南越谷から武蔵野貨物線を経由して横須賀線鎌倉まで行く、185系使用の「ホリデー快速鎌倉」もある。

しかし今回新しく設定されたホリデー快速である「ホリデー快速あたみ」はこれらとは一線を画す存在となりそうだ。朝は青梅線の青梅から出発し、河辺、羽村、拝島、昭島、立川とホリデー快速おくたまと大きく異なった停車駅で運行される。その後南武線に乗り入れ府中本町に停まった後、「ホリデー快速鎌倉」同様武蔵野貨物線に乗り入れ、横浜、大船と停まる。「ホリデー快速鎌倉」はここから横須賀線を経て鎌倉に向かうが、今回設定される「ホリデー快速あたみ」はその後も東海道線を走り続け、藤沢、小田原、湯河原とかなり停車駅を絞りながら走り続け、静岡県の熱海に至る。使用車両は189系特急型電車で運転日は11月11日~11月23日までの土日祝日。ただし全車指定席のため事前の指定席券(520円)が別途必要となる。青梅線と南武線を直通し、武蔵野貨物線を走行する数少ない列車のため、希少価値は高いものと思われる。

2. 仙台と気仙沼を結ぶ直通快速の運転

今回の2017年秋の臨時列車運転でもう1つ目を引くのが、仙台~気仙沼間に運行される直通快速である。仙台地区の直通快速と言えば2011年~2015年の仙石線長期不通期間時に運行された東北本線・石巻線経由の仙台~石巻間ノンストップで運行された列車が有名であるが、今回設定されたのは石巻より北の気仙沼に直通する快速列車だ。

仙台~気仙沼間を直通する快速列車は、かつては石巻線・気仙沼線経由の快速「南三陸」があった。しかし2011年の災害による不通により運行休止を余儀なくされ、気仙沼線柳津~気仙沼間はBRTによる復旧となったため気動車列車による直通運転が事実上不可能となり、快速「南三陸」の運転再開も同様に不可能となった。

しかし仙台と気仙沼は大船渡線経由では線路が繋がっており、一ノ関経由であれば直通列車を運行することができる。しかし仙台~一ノ関間には東北新幹線を走っており、距離にして93.3kmある。そのため在来線を使用すると1時間40分程度かかるが、東北新幹線であれば35分程度で到着してしまう。JR東日本としても対仙台でも東北新幹線が優位なこと、東北新幹線と接続すれば東京へも容易に出られること、仙台~気仙沼間の高速バスが大船渡発着を含めても8往復しかなく奪う客自体が少ないことから、一ノ関から気仙沼を結ぶ大船渡線のダイヤは東北本線よりも東北新幹線接続を重視してつくられている。大船渡線も2013年を以て快速「スーパードラゴン」を各駅停車化したくらいだ。

そのような沿線人口減少と災害による鉄道への甚大な被害によりなかなか環境が整わない中、震災から6年半以上が経つ今回、大船渡線経由で仙台~気仙沼間の直通快速を設定することとなった。JR東日本仙台支社のプレスリリースによると、朝に気仙沼を出発する便と夕方に気仙沼に到着する便の1往復2本が設定され、途中ノンストップで運行し所要時間は最速2時間58分となった。車両にはキハ58形「Kenji」を用いる。全車自由席であるが大船渡線経由のため、運賃は小牛田・気仙沼線・BRT経由の2360円より高い3020円となる他、仙台~気仙沼間で発売される2枚綴り回数券「Wきっぷ」(3700円)も気仙沼線・BRT経由専用のため利用できない。高速バスが本数は少ないとはいえ高速道路で繋がっていることから2時間程度で片道2000円であることも考えると差は歴然だ。10月から11月にかけて8日間運行されるが、曜日が一定でないほか大きな需要が見込まれる「気仙沼サンマフェスティバル」が開催される10月7日8日には運行しない。社会実験的要素が非常に強い列車なのだろう。

3. 結び

前回2017年夏の臨時列車運転では、信州デスティネーションキャンペーンの実施によりJR東日本とJR東海を直通する臨時列車が複数設定されたが、今回の2017年秋の臨時列車運転ではJR西日本により山口県にて幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーンという首相肝いり感が裏で垣間見えるようなイベントを行っているものの、観光列車「○○のはなし」が運行される程度で特段目ぼしいものはなかった。対してJR東日本は春の内房線快速「青い海」、夏の特急「木曽あずさ」、秋の「ホリデー快速あたみ」など3期連続で東京都区内発着の珍しい運転をする列車を設定し続けている。今後どのような新しい臨時列車を運転するのか注目したい。

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2017年09月13日

臨時ひかりレールスター設定せず 東海道・山陽・九州新幹線臨時列車運転(2017年10月~11月秋期間)

JR西日本は8月24日、プレスリリースにて2017年秋の臨時列車を公表した( 秋の臨時列車の運転 )。今回は東海道・山陽・九州の各新幹線の2017年夏の臨時列車運転について見ていく。

1. 東海道新幹線は堅調な伸び

JR東海の秋の臨時列車の運転によれば、今回の2017年秋期間に東海道新幹線では期間中「のぞみ」を昨年より228本増やすとした。JR西日本によれば昨年より「のぞみ」を100本増発するとしており、合計892本運行するとした。年々「のぞみ」利用者数が増えているものの、臨時列車のみの本数でいえば1日平均東海道新幹線「のぞみ」は50本以上なのに対し山陽新幹線「のぞみ」は約15本と抑えられており、依然輸送力に大きな差が開いている。

2. 多頻度「みずほ」は継続運行

山陽新幹線と九州新幹線を直通する「みずほ」のうち2017年3月4日ダイヤ改正で誕生した多頻度「みずほ」は、2017年春・夏に続き秋にも運転されることになった。原則毎日2往復運転であるが、期間中2日間だけ1本欠けることとなった。

3. 臨時「ひかりレールスター」運転せず

今回2017年秋の臨時列車運転では九州新幹線と直通する臨時「さくら」は山陽新幹線直通が32本、九州新幹線内完結が43本、N700系8両編成による山陽新幹線臨時「ひかり」は45本となった。前回2017年夏の臨時列車運転にて「のぞみ」を潰して運行する異例の列車となった臨時「ひかりレールスター」は、今回の2017年秋の臨時列車運転では運転は見送られた。そもそも秋期間(10月~11月)は他の春・夏・冬期間と比べて、ゴールデンウィークやお盆・シルバーウィーク(9月のため夏期間)・年末年始などの大規模な帰省ラッシュがない。そのためピーク時需要が他期間と比べて小さくなることは必然で、新大阪15時14分着の列車が今回のみ設定されなかった可能性もある。

3. 結び

今回2017年秋の臨時列車運転では春・夏・冬と比べ小規模ゆえ、全体的に運行本数が抑えられ、前回夏の臨時列車で誕生した「のぞみキラー」のひかりレールスターも運行を見送った。冬には年末年始という大規模な帰省ラッシュがあるので、その際に「のぞみ」潰しの「ひかりレールスター」が運行されるのか、はたまた違った形での臨時列車が運行されるのか、注目したいと思う。

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2017年08月10日

日光線臨時快速は急行に短縮しながらも増発 東武鉄道臨時列車運転(2017年8月)

東武鉄道は8月4日、プレスリリースにて2017年8月に日光線に臨時列車を運行すると公表した( 夏の日光線臨時列車のご案内 )。今回は日光線・伊勢崎線双方の2017年夏の臨時列車について見ていく。

2017年4月~5月のGW期間に運行された東武鉄道臨時快速についてはこちら!

1. 日光線臨時急行の増発

前回2017年GW期間の日光線臨時列車運転では、4月20日をもって廃止となった東武快速が僅か9日後に復活を遂げるという快挙を成し遂げた。

しかし末期には快速・区間快速合わせて8往復運行されていたにもかかわらず臨時快速は2往復しか運行されなかったこと、内房線特別快速の廃止代替として2017年5月1日2日に両国~館山間運行されたJR東日本の快速「青い海」209系4両編成同様使用された1800系は6両、元東武快速用6050系は4両と浅草~春日部間では輸送力が圧倒的に不足しており、混雑に拍車がかかってしまった。そのため今回の日光線臨時列車は臨時急行とし、南栗橋までの運行に短縮した上で下り(東武日光・鬼怒川温泉方面)は2本、上り(南栗橋方面)は最大3本に増強された。急行ではあるが前回の2017年GW期間には開業していなかった東武ワールドスクウェア駅にも停車する。両数はGW期間と変わらず6両と4両での運行となり、1800系と6050系が使用される見込みだ。運行日は1本の上り列車を除いて8月5日~20日までの土日祝日(11日山の日含む)と14日~16日の混雑が予想される日に運行される。運行時刻は前回2017年GW期間の日光線臨時快速運転とは上下とも異なり、完全別時刻となっている。

これまで東武快速が在りし頃は快速・区間快速が運行されることもあって春秋に臨時列車を設定することが多かったが、快速の廃止代替および南栗橋以北での減便代替も兼ねて夏にも臨時列車を運行することとなったのだろう。日光線では上り(南栗橋方面)は普通列車と4駅しか変わらない区間急行しかなく、料金不要にもかかわらず新栃木以北でも通過運転を行う急行の存在はありがたいことで、新栃木以北のみに関して言えば2017年4月21日ダイヤ改正前の区間快速および普通列車が中心だったころと比べると改善しているようにも思える。

2. 日光線臨時特急は格上げ列車

今回の臨時列車増発では2017年春には行われなかった日光線特急の増発も行われる。東武鉄道公式プレスリリース夏の日光線臨時特急列車のご案内によれば、最大1日8本の臨時特急列車が運行される。

よく内容を見ていくと、同じ表にまとめられているものの日光線臨時特急列車は大きく2つに分けられる。1つは土休日運転列車が一部の平日にも運行させるため臨時列車としたパターン。表記上の運行日の少ない「リバティけごん3号」「けごん9号」「きりふり281号」「リバティけごん22号」「きりふり284号」がこれに当たる。これらの列車は本来土休日のみ運転であるが、混雑が予想されるため一部の平日にも運行されるようになったのであろう。

もう1つは従来の平日にも土休日にも運行されない純粋な臨時列車だ。「きりふり237号」「リバティけごん41号」「リバティけごん42号」「きりふり244号」がこれに当たり、運行日は前述の臨時急行同様8月5日~20日までの土日祝日と14日~16日。運行ダイヤはなんと2017年4月29日~5月7日まで運行された臨時快速と同じ。つまり、前回運行された臨時快速がそのまま特急に格上げされたのだ。人気があり、着席保証させたいという意図は読めるが、浅草・北千住乗り入れ列車には料金を徴収しようという意図が取れる。特急の場合リバティ会津の東武鬼怒川線以北利用などの一部例外を除き立席乗車が認められておらず、前回の臨時快速ような利用客を捌けない可能性がある。そのため少しずらした時間帯に前述の臨時急行を設定したのではないだろうか。

日光線の臨時特急については7月21日に公表されたが、臨時急行については運行前日の8月4日公表と明らかに唐突すぎる。また臨時快速/急行については2017年GW期間はカラーで車両イメージ付きだったが、今回2017年夏の臨時列車ではEXCELで打ち出したよな簡素な白黒の表となっている。東武鉄道としても極力特急を利用してほしいということなのだろう。

3. 伊勢崎線臨時特急の増発

伊勢崎線特急「りょうもう」についても2017年8月に増発がなされる。東武鉄道公式プレスリリース夏の伊勢崎線臨時特急列車のご案内によれば例年通り8月11日~16日に2往復増発される。

4. 結び

今回2017年夏の臨時列車運転では、春のGW期間に運行された臨時快速が臨時特急に格上げされ、それを補完する形で南栗橋発着の臨時急行が設定された。今回の臨時列車運行は前回同様様子見なところも伺えるが、今後のダイヤ改正で今回設定された臨時特急が土休日運転で定期化するのか、日光線急行が上りにも設定されるようになるのか注目してゆきたいと思う。

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