2017年09月24日

マレーシア初の近郊新線! スンガイブロー・カジャンMRT開業(2017年7月17日)

マレーシアの首都クアラルンプール近郊で鉄道を運営するRapid KLは、プレスリリースにて2017年7月17日に都市鉄道MRTをスンガイブローからカジャンまで全通させたと公表した。今回はこれについて見ていく。

Rapid KL, yang mengendalikan sebuah kereta api berhampiran ibu kota Kuala Lumpur, mengumumkan pada 17 Julai 2017 bahawa MRT keretapi bandar dilanjutkan dari Sungai Buloh ke Kajang. Kali ini kita akan melihat ini.

1. マレーシア初の新設都市鉄道

これまでマレーシアの鉄道は国鉄と路面電車しかなく、21世紀に入り国鉄線の一部がKTMコミュータとして通勤電車の運行を開始した。とはいっても30分~40分間隔が一般的で、利用チャンスは増したがそれでも便利とまでは言いにくい状況であった。その後新設鉄道としてKLIM空港鉄道が開業したものの、空港連絡路線であることから庶民の足とは言いにくい状況であった。

そんな中、マレーシアの首都クアラルンプールで路面電車などを運営しているRapid KLは2017年7月17日、スンカイブローからカジャンを連絡する都市鉄道(MRT)を9系統として開業させた。運行は4両編成で、昼間は6分30秒間隔、平日夕ラッシュ時は3分18秒間隔となり、昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は約50%となり、夕ラッシュ時に空いているものと思われる。

2. 曜日別に4ダイヤ

今回のMRT開業により利便性が増したクアラルンプールの鉄道であるが、ダイヤは月~木曜と金曜、土曜、日曜の4ダイヤ構成となり、日本の2017年8月1日ダイヤ改正におけるゆいれーると同様のダイヤ構成となった。昼間の運行間隔で見ていくと、月曜日~木曜日は6分30秒間隔、金曜日は4分18秒間隔、土曜日は4分42秒間隔、日曜日は5分48秒間隔とバラバラで、一番本数が少ないのが月曜日~木曜日となっている。

またダイヤについては気がかりな点がある。6時~24時発まで列車を運行するのであるが、終電に関しては終電時刻より早く駅を閉めてしまう駅が路線の端の方に多い。確かに終電近くなると市中心部から郊外に向けての需要が多くなるのは必然だが、終電より前に駅が使えなくなると乗車ができなくなり、事実上の終電はもっと早くなってしまうものと思われる。ちなみに駅閉鎖時間帯の下車については記述があり、管理用の出入り口から外に出られるらしい。

3. 結び

今回2017年7月17日のクアラルンプールMRTの開業は、マレーシアの鉄道に国鉄と路面電車しかなかったところに新しい風をもたらした。今後MRTの新規計画もあり、隣国都市シンガポール並みに鉄道へのアクセス性が向上する可能性も高い。今後のマレーシアの鉄道の動向にも注目したい。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 12:20| Comment(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする
2017年09月22日

南武線を走るホリデー快速新登場!JRグループ秋の臨時列車運転(2017年10月~11月秋期間)

JR東日本は8月24日、プレスリリースにて秋に臨時列車の運転をを行うと公表した( 秋の増発列車のお知らせ )。今回はこのうち、在来線列車について見ていく。

1. 南武線を走るホリデー快速新登場

今回の秋の臨時列車運転のうち在来線で目を引いたのが、新しいホリデー快速である。JR東日本八王子支社のプレスリリースによれば、ホリデー快速といえば中央線快速用E233系を用いて拝島で分割併合をし、青梅線の奥多摩や五日市線の武蔵五日市まで運転する「ホリデー快速おくたま」「ホリデー快速あきがわ」や、富士急行に直通して富士山経由河口湖まで運航する189系特急型車両使用の「ホリデー快速富士山」、中央本線の山梨県の端小渕沢まで運行し湘南ライナーなどに用いられるオール2階建て車両の215系によって運行される「ホリデー快速ビューやまなし」などが新宿発着の有名どころだが、その他に武蔵野線南越谷から武蔵野貨物線を経由して横須賀線鎌倉まで行く、185系使用の「ホリデー快速鎌倉」もある。

しかし今回新しく設定されたホリデー快速である「ホリデー快速あたみ」はこれらとは一線を画す存在となりそうだ。朝は青梅線の青梅から出発し、河辺、羽村、拝島、昭島、立川とホリデー快速おくたまと大きく異なった停車駅で運行される。その後南武線に乗り入れ府中本町に停まった後、「ホリデー快速鎌倉」同様武蔵野貨物線に乗り入れ、横浜、大船と停まる。「ホリデー快速鎌倉」はここから横須賀線を経て鎌倉に向かうが、今回設定される「ホリデー快速あたみ」はその後も東海道線を走り続け、藤沢、小田原、湯河原とかなり停車駅を絞りながら走り続け、静岡県の熱海に至る。使用車両は189系特急型電車で運転日は11月11日~11月23日までの土日祝日。ただし全車指定席のため事前の指定席券(520円)が別途必要となる。青梅線と南武線を直通し、武蔵野貨物線を走行する数少ない列車のため、希少価値は高いものと思われる。

2. 仙台と気仙沼を結ぶ直通快速の運転

今回の2017年秋の臨時列車運転でもう1つ目を引くのが、仙台~気仙沼間に運行される直通快速である。仙台地区の直通快速と言えば2011年~2015年の仙石線長期不通期間時に運行された東北本線・石巻線経由の仙台~石巻間ノンストップで運行された列車が有名であるが、今回設定されたのは石巻より北の気仙沼に直通する快速列車だ。

仙台~気仙沼間を直通する快速列車は、かつては石巻線・気仙沼線経由の快速「南三陸」があった。しかし2011年の災害による不通により運行休止を余儀なくされ、気仙沼線柳津~気仙沼間はBRTによる復旧となったため気動車列車による直通運転が事実上不可能となり、快速「南三陸」の運転再開も同様に不可能となった。

しかし仙台と気仙沼は大船渡線経由では線路が繋がっており、一ノ関経由であれば直通列車を運行することができる。しかし仙台~一ノ関間には東北新幹線を走っており、距離にして93.3kmある。そのため在来線を使用すると1時間40分程度かかるが、東北新幹線であれば35分程度で到着してしまう。JR東日本としても対仙台でも東北新幹線が優位なこと、東北新幹線と接続すれば東京へも容易に出られること、仙台~気仙沼間の高速バスが大船渡発着を含めても8往復しかなく奪う客自体が少ないことから、一ノ関から気仙沼を結ぶ大船渡線のダイヤは東北本線よりも東北新幹線接続を重視してつくられている。大船渡線も2013年を以て快速「スーパードラゴン」を各駅停車化したくらいだ。

そのような沿線人口減少と災害による鉄道への甚大な被害によりなかなか環境が整わない中、震災から6年半以上が経つ今回、大船渡線経由で仙台~気仙沼間の直通快速を設定することとなった。JR東日本仙台支社のプレスリリースによると、朝に気仙沼を出発する便と夕方に気仙沼に到着する便の1往復2本が設定され、途中ノンストップで運行し所要時間は最速2時間58分となった。車両にはキハ58形「Kenji」を用いる。全車自由席であるが大船渡線経由のため、運賃は小牛田・気仙沼線・BRT経由の2360円より高い3020円となる他、仙台~気仙沼間で発売される2枚綴り回数券「Wきっぷ」(3700円)も気仙沼線・BRT経由専用のため利用できない。高速バスが本数は少ないとはいえ高速道路で繋がっていることから2時間程度で片道2000円であることも考えると差は歴然だ。10月から11月にかけて8日間運行されるが、曜日が一定でないほか大きな需要が見込まれる「気仙沼サンマフェスティバル」が開催される10月7日8日には運行しない。社会実験的要素が非常に強い列車なのだろう。

3. 結び

前回2017年夏の臨時列車運転では、信州デスティネーションキャンペーンの実施によりJR東日本とJR東海を直通する臨時列車が複数設定されたが、今回の2017年秋の臨時列車運転ではJR西日本により山口県にて幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーンという首相肝いり感が裏で垣間見えるようなイベントを行っているものの、観光列車「○○のはなし」が運行される程度で特段目ぼしいものはなかった。対してJR東日本は春の内房線快速「青い海」、夏の特急「木曽あずさ」、秋の「ホリデー快速あたみ」など3期連続で東京都区内発着の珍しい運転をする列車を設定し続けている。今後どのような新しい臨時列車を運転するのか注目したい。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 18:27| Comment(0) | 臨時列車情報 | 更新情報をチェックする
2017年09月21日

芸備線も土休日別ダイヤ化 JR西日本広島支社ダイヤ改正(2017年3月4日)

JR西日本広島支社は2016年12月16日、プレスリリースにて2017年3月4日にダイヤ改正すると公表した( 平成 29 年春のダイヤ改正について )。今回はこれについて見ていく。

1. 可部線はあき亀山まで延伸

今回2017年3月4日ダイヤ改正では、2003年12月1日を以て廃止となった当時非電化区間であった可部~三段峡間46.2kmのうち、可部~あき亀山間1.6kmが電化され復活開業した。2016年12月18日ダイヤ修正に伴う予測記事でも述べたように様々な沿線の事情と大人の事情により1.6kmの延伸となったわけだが、ダイヤに関しては可部発着の全便があき亀山発着に延長され、終日に渡り1運用増加することとなった。

2. 山陽線寺家駅開業

また今回のダイヤ改正では、山陽本線西条~八本松間に寺家駅が開業することとなった。近隣を走る芸陽バスも1時間に1本(昼間)~2本(ラッシュ時)程度の路線しかないが、請願駅として設けられることになり、昼間は毎時4本の列車が利用できるようになり利便性が向上した。しかし需要を高く見積もっていないことから停車するのは普通列車のみで、朝に運転される快速通勤ライナー(平日)や快速シティライナー(土休日)は停車を見送ることになった。同時期に開業したJR東日本磐越西線郡山富田駅は快速が全停車となり対照的とはいえ、通過するのは毎日ほんの2本~3本の広島方面行きのみなので、影響はかなり限定的だと思われる。

3. 芸備線は土休日別ダイヤ化

今回のダイヤ改正では、2016年3月26日ダイヤ改正により山陽本線と呉線に土休日ダイヤが導入されたのに引き続き、芸備線のダイヤが平日と土休日と別れることとなった。過去には境線も2010年3月13日ダイヤ改正より土休日は60分ヘッドとなり平日ダイヤから分離されたこともあったが、地方交通線の土休日ダイヤの設定が拡大することとなった。

具体的に見ていくと、快速みよしライナーが土休日のみ増発される。朝昼には三次発広島行きが合計2本増発されるほか、朝8時台の列車がキハ40系列2両から3両に増強され、10時台の快速の発車時刻を繰り下げることで備後庄原からのアクセスも飛躍的に向上した。また夕方は16時台~19時台まで広島発三次行き快速みよしライナーを毎時1本運行することとなり、朝の三次行き快速みよしライナーも短いキハ120系からキハ40系列に増強されたようだ。

しかし平日と土休日にダイヤを分けると運行本数をより需要に則したものに合わせやすくなるため、土休日に大きく減便が発生している。平日は志和口~三次間の1往復の削減程度でほぼ済んでいるものの、土休日は快速の増便もあって大きく減便している。三次~備後庄原間で1往復減る一方、広島シティネットワークエリア内である広島~下深川・狩留家間での減便が激しい。下深川~狩留家間は沿線人口が少ないものの旧高陽町域ということもあって概ね昼間も毎時2本用意はしているものの空気輸送のため致し方ないところはあるが、広島~下深川でも3往復が減るというのは、需要が伸び悩んでいるということなのだろう。

4. 呉線快速安芸路ライナーは平日夜にも進出

その他にも今回は呉線でもダイヤ改正が行われた。前回2016年3月26日ダイヤ改正では土休日ダイヤの導入により土休日夕方の快速通勤ライナーを安芸路ライナーに格下げして30分間隔に増発したが、同様のことが平日夜にも行われることとなった。また快速運転時間帯を21時台まで延ばすことにより、広島~坂間では快速も普通列車も総じて増便となり、利便性が向上した。

5. 結び

今回2017年3月4日ダイヤ改正では、可部線の一部区間の復活や新駅開業などもあったものの、新線・新駅と関係のない呉線や芸備線でも時間帯と曜日によって大きくダイヤ改正が行われた。今後広島シティネットワークの電車が227系に統一されるが、その際にどのようなダイヤとなるのか注目してゆきたい。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする
2017年09月20日

スピードアップにより鉄輪式高速鉄道の最速を再び! 中国鉄路高速最高速度向上に伴うダイヤ改正(2017年9月21日)

中国の国鉄に当たる中国鉄路は8月22日、プレスリリースにて9月21日に高速列車「復興号」の最高速度を300km/hから350km/hに引き上げ、それに伴いダイヤ改正を行うと公表した( “复兴号”在京沪高铁率先实现350公里时速商业运营 )。今回はこれについて見ていく。

中国国铁的中国铁路8月22日宣布,将于9月21日将高速列车“复兴号”的最高速度从300公里时速提高到350公里时速,并相应修改钻石( “复兴号”在京沪高铁率先实现350公里时速商业运营 )。 这一次我们会看这个。

1. 最高速度を2008年の水準に戻す

今回の中国高速鉄路ダイヤ改正では、高速列車CRHの最高速度引き上げが行われる。中国高速鉄路では2008年より鉄輪式高速鉄道の世界単独営業最高速度350km/hでの運行を開始した。しかし2011年に発生した温州市の事故以来、300km/hでの運行に戻され、日本の東北新幹線とフランスのLGV東ヨーロッパ線の320km/hに営業最高速度の首位を明け渡すこととなった。その後2017年6月に400km/hを目指したCR400型車両(8両編成)を導入し、CR400型車両が増備された今回2017年9月21日のダイヤ改正により京沪高速铁路の最高速度が再び引き上げられることにより、鉄輪式高速鉄道の営業最高速度首位の座を再び中国が取り戻すこととなった。

2. 北京~上海間を4時間20分台で運行

今回最高速度が350km/hに引き上げられるのは、東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線の東京〜熊本間よりも長い1318kmにも及ぶ京沪高速鉄路の北京南〜上海虹橋間の7往復である。

7往復のダイヤ改正前の内訳は2往復は南京南のみ停車する最速達タイプで、4往復は南京南の他に済南西の2駅に途中停車する速達タイプの列車、残り1往復は新設列車である。現在最速達タイプでも北京南〜上海虹橋間は4時間49分での運行であった。それが今回のダイヤ改正により25分短縮され、最速4時間24分での運行となる。また、最高速度引き上げに伴い南京南のみ停車する最速達タイプは停車駅を増やすことで消滅し、350km/hで運行される列車は途中停車駅2駅の済南西と南京南に停まる5往復と、さらに天津南または徐州東に停まるのがそれぞれ1往復ずつの合計7往復となった。

また、今回のダイヤ改正により終電も繰り下げられる。従来北京南・上海虹橋ともに19時発が最終であったが、最高速度引き上げによる所要時間短縮により北京南からの終電が5分繰り下がり19時05分発となり、北京での滞在時間増加が図られることとなった。

3. 結び

今回の2017年9月21日ダイヤ改正では、新型車両CR400型を導入・増備することにより、北京南〜上海虹橋間の7往復で最高速度を300km/hから350km/hに引き上げることが実現し、最大で27分の短縮に成功した。今後中国高速鉄道路線網と既存路線の旅客需要が急速に拡大することにより、350km/h対応の新型車両CR400型車両が増備されるのは間違いないものと思われる。今後350km/hで運行される列車が増えるのか、京広高速鉄路などの四縦四横の高速鉄道線にも波及するのか、注目したい。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 12:23| Comment(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする
2017年09月18日

常磐線品川乗り入れ大幅増発へ! JR東日本常磐線・上野東京ラインダイヤ改正(2017年10月14日)

JR東日本は7月7日、プレスリリースにて2017年10月14日にダイヤ改正を行うと公表した( 2017年10月ダイヤ改正について )。今回はこのうち上野東京ラインに関連する常磐線・東海道線・高崎線の料金不要列車について見ていく。

同日実施予定の常磐線特急「ひたち」「ときわ」及び水郡線ダイヤ改正についてはこちら!

1. 常磐線品川乗り入れ大幅増強

今回の大きな目玉は、常磐線中距離電車(青い快速)の東京・品川乗り入れが大幅増強されたことだ。これまでは朝晩は取手または成田発着の常磐線快速電車(緑の快速)のみが15両で品川まで乗り入れており、15両の常磐線特別快速と15両または10両の常磐線中距離電車(青い快速)は昼間のみの乗り入れであったが、今回2017年10月14日のダイヤ改正により朝晩も常磐線中距離電車(青い快速)が乗り入れることにより、平日・土休日問わず取手以北の常磐線各駅へ品川・東京から終日乗り換えなしで行けるようになった。

同日公表のJR東日本水戸支社のプレスリリースによれば、今回のダイヤ改正により常磐線中距離電車(青い快速)の品川乗り入れが17往復から下り(土浦・水戸方面)は31本、上り(品川方面)は33本となり、88%増となった。上野に乗り入れる中距離電車(青い快速)全体ではこれまでは品川乗り入れは25%に過ぎなかったが、今回のダイヤ改正以降は48%にまで増え、ほぼ2本に1本が直通することとなった。この本数はつくばエクスプレスの平日運転される快速および通勤快速(下り31本・上り27本)の本数とほぼ同等であり、競争力が増したのは間違いないものと思われる。

それでは次の節から、各時間帯についてみていく。

1.1. 朝ラッシュ時は中距離電車が純増

今回の増便では、常磐線中距離電車(青い快速)が品川まで乗り入れることになる。JR東日本水戸支社のプレスリリースによると、現状では朝の常磐線上り列車の品川乗り入れは最大毎時5本の緑の快速電車のみであったが、今回のダイヤ改正で常磐線中距離電車(青い快速)も最大毎時4本品川まで乗り入れることとなった。これにより朝ピーク時の快速(青・緑とも)毎時19本中品川乗り入れが5本から9本に増え、80%増となり利便性が向上した。

また、常磐線快速の品川乗り入れ開始時刻も大幅に繰り上がることになる。これまで上り列車(品川方面)は平日は品川8時12分着、土休日は品川8時10分着の成田発常磐線緑の快速が品川乗り入れ列車の1番列車であったが、今回のダイヤ改正により品川6時43分着勝田発常磐線中距離電車(青い快速)が1番列車となり、1時間20分以上繰り上げられることとなった。また下り(取手・土浦方面)の品川始発の常磐線列車も開始時刻が繰り上がり、平日は品川9時31分発、土休日は9時34分発の中距離電車(青い快速)水戸行きが1番列車であったが、こちらも今回のダイヤ改正により品川6時35分発の中距離電車(青い快速)勝田行きとなり、3時間近く繰り上げられることとなった。

しかし、上り(品川方面)の品川乗り入れが増えると、上野駅構内の平面交差の関係で朝ラッシュ時は品川始発の常磐線を運行することが難しい。今回のダイヤ改正後も品川始発の常磐線列車は6時35分発、7時22分発の次は2時間以上空いた9時31分発である。そのためこの間に常磐線から到着した快速列車は品川駅およびその周辺の留置線などで待機しなくてはならなくなる。これまでは朝の常磐線中距離電車(青い快速)は上野発着であったため、折り返して土浦・水戸方面上り列車として運行できたが、今回のダイヤ改正でそれができなくなった。そのため、朝上野発7時台・8時台の列車2本が削減されるに至り、上野7時30分~8時30分発の下り列車(取手・土浦方面)は13本から11本へ削減された。2015年の上野東京ライン開業前は18本あったことからも、上り朝ラッシュに比べればはるかに空いているものの常磐線下りの朝ラッシュ時の着席はさらに難しくなるものと思われる。

1.2. 昼間は増結のみで増便ならず

常磐線の昼間に関しては、ダイヤの上ではほとんど変更はない。現状では15両の特別快速と15両または10両の中距離電車(青い快速)がそれぞれ毎時1本乗り入れているが、JR東日本水戸支社のプレスリリースによれば品川に乗り入れる常磐線中距離列車は15両に統一される。そのため昼間10両で運行されている一部の品川発着の常磐線中距離電車(青い快速)は全て15両となり、輸送力が増強されることとなった。2017年6月30日に立てた予測記事では昼間も増強するのではないかと予想していたが、増発はラッシュ時のみで昼間は増結のみにとどめたようだ。

1.3. 夕ラッシュ時は総じて増便

夕ラッシュ時についても今回は増発がなされている。夕ラッシュ時はこれまで常磐線快速電車(緑の快速)の毎時3本の乗り入れだったが、今回2017年10月14日のダイヤ改正から常磐線中距離電車(青い快速)も乗り入れることとなり、中距離電車と緑の快速が毎時2本ずつの合計毎時4本となった。常磐線中距離電車(青い快速)には2階建てグリーン車を連結するため、緑の快速と比べると1編成当たりの定員が減ってしまうので、その分は増発という形で補おうとしたのであろう。また緑の快速のうち毎時1本は成田線直通としたことで、品川発成田線直通快速が3本から6本へと倍増することとなった。これにより昼夕輸送力比(適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は55.6%程度から50%にまで下がることとなったが、昼間は引き続き全員が座ることは難しくなるが、全時間帯で増便しているため様子見が必要だろう。

また、朝同様夜間も品川発常磐線直通列車の繰り下げがある。従来は平日・土休日とも品川22時50分発・東京22時59分発の緑の快速取手行きが品川発常磐線直通列車の最終であったが、5分程度繰り下がり品川22時55分発・東京23時04分発の青い快速勝田行きが常磐線直通最終列車となった。これにより東京駅23時台発の常磐線列車が設定されることとなった。

2. E233系付属編成増備で東海道線・高崎線で朝夕に増結

今回の2017年10月14日のダイヤ改正では、E233系付属編成(5両編成)2本増備に伴い、朝夕に増結される。東海道線では朝ラッシュ時に1本残っていた10両で運行する列車を15両に増結することにより、東京9時50分着までの東海道線の全列車(ライナー除く)が15両化されることにより、混雑が緩和されることとなった。

また高崎線では朝ラッシュ時に1本残っていた10両で運行する列車を15両に増結することにより、東京7時18分~9時41分着の全列車が15両化されることとなり、混雑が緩和されることとなった。また高崎線では上野21時台発の列車1本を10両から15両に増結し、17時30分以降に東京・上野を出発する上野東京ライン・東海道線から直通する全ての高崎線列車が15両編成に統一された(通勤快速を中心に上野始発列車には10両編成が多く残る)。

3. 結び

今回2017年10月14日改正では、2004年10月16日の湘南新宿ライン大増発以来の近年まれに見る3月以外での首都圏でのJR在来線ダイヤ改正が盛り込まれた。今回のダイヤ改正で常磐線の東京・品川直通列車が全時間帯に増発・増結したということは、当初の需要想定よりも上回っていたということではないだろうか。今後昼間と夕ラッシュ時にも増発がなされるのか、近くを走るつくばエクスプレスが対策をとるのか、注目していきたい。

URLを変更しました!お気に入りの再登録をお願いいたします!
情報満載の「鉄道コム」では「ダイヤ改正」、
速報を行なっている「twitter」では「#ダイヤ改正
で、ダイヤ改正について盛り上がりましょう!

情報提供募集中!当記事に関するコメントは以下のコメント欄に、新規の情報提供はこちらのリンク先にお願いいたします!
posted by 快速++ at 12:20| Comment(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする

▲ページの先頭へ