2017年09月17日

混雑緩和のため特急格列車増発! KORAIL京釜線ダイヤ改正(2017年5月1日)

韓国鉄道公社KORAILは4月20日、プレスリリースにて5月1日より京春線で既に運行している特急格列車ITX-青春を京釜線でも運行させると公表した( 5월부터 용산-대전 구간에서도 ITX-청춘 달린다! )。今回はこれについて見ていく。

한국철도공사 KORAIL은 4 월 20 일 보도 자료에서 5 월 1 일부터 경춘선에서 이미 운행하는 ITX- 청춘을 경부선에서 운행 시킨다고 발표했다( 5월부터 용산-대전 구간에서도 ITX-청춘 달린다! ). 이번은 이것에 대해보고한다.

1. 京釜線の混雑緩和へ

既に京春線では運行が開始されているITX-青春が今回のダイヤ改正で新たに運行を開始するのは、京釜線のソウル市の龍山~大田間。大田へは高速鉄道KTXでも行くことができるが、短距離ゆえ所要時間に在来線特急格のセマウル号やその後継であるITX-セマウルの利用も多く(KTXなら約1時間であるが、ITX-セマウルは約1時間45分)、混雑が続いていた。そのため既存在来線特急ITX-セマウルや急行格のムングファなどを据え置いたうえで、ITX-青春を平日は1日6往復12本、土休日は1日3往復6本を純増便することで混雑緩和を図る狙いだ。

ではなぜ北陸本線サンダーバード似のヌリロ号ではなくITX-青春による運行になったのだろうか。ヌリロの場合は急行列車格のムングファ号と同一料金となり、料金確保が見込みずらい。またKTXからの利用誘導も狙っていることからも、特急格としてITX-青春を設定することとなったのだろう。

2. 停車駅刷新で地下鉄との接続強化

今回運行されるITX-青春はKTXやITX-セマウルなどとソウル市内の停車駅を分け、まさに千鳥停車となる。そもそも京釜線系統の列車はKTXでもITX-セマウルでもムングファ号でもソウル駅始発が基本だ。京釜線の途中駅となる東大邱発着や大田発着もソウル発着だ。しかし今回設定されたITX-青春は湖南線や全羅線系統が発着する龍山発着として設定された。京春線のITX-青春が龍山発着なのもあるだろうが、ソウル駅のホーム容量が足りないことも起因しているのではないだろうか。

ソウル市内の停車駅が違うのはそれだけではない。特急格のITX-セマウルや急行格のムングファ号が全て停車し、KTXも水原経由の2往復が停車する永登浦駅を特急格のITX-青春は全便通過するのだ。永登浦駅は歴史的にも深い駅で、慣例として在来線優等列車は全便停車であったが、地下鉄に乗り換えられないという欠点がある。そのため今回京釜線に設定されたITX-青春では、いままで1本たりとも料金が必要な優等列車が停車してこなかった、金浦空港や江南地域へアクセスする9号線と乗り換えられる鷺梁津や、花形2号線と乗り換えられる新道林に停車することで、ソウル駅単駅へのアクセスではなく地下鉄とセットで使ってもらうための列車として設定したのであろう。

ちなみにソウル市を出ると特急格のITX-セマウルと同様、水原、平沢、天安、烏致院、大田の順に停車する。所要時間も龍山~大田間で最大でも1時間59分で運行しており、ITX-セマウルとほぼ同等の時間となっている。しかし、先述のようにソウル市内でITX-セマウルやムングファ号と異なる停車駅であることもあり、鷺梁津〜新道林で急行格のムングファ号(長項線経由益山発着)に特急格のITX-青春が抜かれるという逆転現象も起こっている。

3. 結び

今回2017年5月1日ダイヤ改正では、KTX・特急・急行列車の混雑緩和を目的として平日で1日6往復の新しい特急格列車ITX-青春が運行を開始したが、中身を見ていくと新型車両を使う以外にも利便性を向上させるために従来では考えられないような停車駅設定をしており、その奇抜な停車駅設定は後の2017年7月7日の首都圏電鉄ダイヤ改正でも生かされている。2018年2月には韓国・平昌で冬季オリンピックが行われるが、その前後でKORAILやその他地下鉄などがどのようなダイヤ改正を組むのか、見守ってゆきたいと思う。

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2017年09月15日

エアポート快特・急行増強へ! 京急電鉄・都営浅草線ダイヤ改正(2017年10月28日)

京急電鉄は9月14日、プレスリリースにて2017年10月28日にダイヤ改正を行うと公表した( 10月28日京急線ダイヤ変更 横浜方面エアポート急行の増発でより便利に! )。 また東京都交通局も同日、プレスリリースにて2017年10月28日にダイヤ改正を行うと公表した( 都営浅草線のダイヤを改正します )。今回はこれらについて見ていく。

同日実施予定の京成電鉄・北総鉄道ダイヤ改正についてはこちら!

1. 平日朝はエアポート急行の増発

今回の京急電鉄のダイヤ改正は、小規模ながらも朝晩に改善が見られることになった。平日は朝の羽田空港発の普通京急蒲田行き3本が、運転区間を金沢文庫・新逗子まで延長しエアポート急行に格上げされる。これにより平日朝の羽田空港発は8時台の2本を除いてエアポート急行と一部の品川方面快特で統一されることとなり、横浜方面の利便性が向上することとなった。

2. 土休日夜は特急からエアポート急行に変更

また今回のダイヤ改正では、土休日の夜、羽田空港23時15分発にもエアポート急行金沢文庫行きを増発する。このエアポート急行は純増のようである。しかし、その前の羽田空港23時02分発特急京急久里浜行きは普通京急蒲田行きに格下げになるようで、京急蒲田から京急久里浜までのスジは都営浅草線方面からの青砥始発の直通列車に譲ることとなった。

3. 土休日夕方に浅草線内エアポート快特を増発

今回の京急電鉄のダイヤ改正では横浜方面のダイヤ改正がメインで、品川方面は先述の青砥始発の特急京急蒲田行きが羽田空港始発の特急のスジを使って京急久里浜行きに伸びる程度であるが、都営浅草線は都営浅草線でまた同日にダイヤ改正を行うこととなった。

今回行われる都営浅草線のダイヤ改正では、土休日の夕方にエアポート快特が増発される。具体的には羽田空港が2本、成田空港行きが1本エアポート快特に格上げされる。成田空港行きの1本は、京急線内もノンストップ運転のエアポート快特で、京成線内も成田空港線経由のアクセス特急となる正真正銘の速達型空港アクセス列車であるが、羽田空港2本はどちらも泉岳寺・品川から京急線内エアポート急行で運転される。浅草線内エアポート快特・京急線内は京急蒲田停車の快特は多数運転されているが、WEB上の公式時刻表によると浅草線内エアポート快特・京急線内エアポート急行は平日の朝に1本しかない。このレア列車が土休日の品川発19時台にも2本誕生する運びとなった。

4. 結び

今回2017年10月28日のダイヤ改正は、前回2016年11月19日ダイヤ改正のウィング号運行時間拡大や12両で運転する列車の変更などと比べると小規模であり、同日ダイヤ改正の京成電鉄より規模が小さいように思える。競合路線である東京モノレールの直近のダイヤ改正(ダイヤ改訂)が非常に小規模だったこともあり、今回は従来のダイヤ改正という表記からダイヤ変更という弱い表現にして横浜方面のエアポート急行が拡大されるにとどまったが、今後本線の快特・特急などにもどのような変化があるか注目したい。

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2017年09月13日

臨時ひかりレールスター設定せず 東海道・山陽・九州新幹線臨時列車運転(2017年10月~11月秋期間)

JR西日本は8月24日、プレスリリースにて2017年秋の臨時列車を公表した( 秋の臨時列車の運転 )。今回は東海道・山陽・九州の各新幹線の2017年夏の臨時列車運転について見ていく。

1. 東海道新幹線は堅調な伸び

JR東海の秋の臨時列車の運転によれば、今回の2017年秋期間に東海道新幹線では期間中「のぞみ」を昨年より228本増やすとした。JR西日本によれば昨年より「のぞみ」を100本増発するとしており、合計892本運行するとした。年々「のぞみ」利用者数が増えているものの、臨時列車のみの本数でいえば1日平均東海道新幹線「のぞみ」は50本以上なのに対し山陽新幹線「のぞみ」は約15本と抑えられており、依然輸送力に大きな差が開いている。

2. 多頻度「みずほ」は継続運行

山陽新幹線と九州新幹線を直通する「みずほ」のうち2017年3月4日ダイヤ改正で誕生した多頻度「みずほ」は、2017年春・夏に続き秋にも運転されることになった。原則毎日2往復運転であるが、期間中2日間だけ1本欠けることとなった。

3. 臨時「ひかりレールスター」運転せず

今回2017年秋の臨時列車運転では九州新幹線と直通する臨時「さくら」は山陽新幹線直通が32本、九州新幹線内完結が43本、N700系8両編成による山陽新幹線臨時「ひかり」は45本となった。前回2017年夏の臨時列車運転にて「のぞみ」を潰して運行する異例の列車となった臨時「ひかりレールスター」は、今回の2017年秋の臨時列車運転では運転は見送られた。そもそも秋期間(10月~11月)は他の春・夏・冬期間と比べて、ゴールデンウィークやお盆・シルバーウィーク(9月のため夏期間)・年末年始などの大規模な帰省ラッシュがない。そのためピーク時需要が他期間と比べて小さくなることは必然で、新大阪15時14分着の列車が今回のみ設定されなかった可能性もある。

3. 結び

今回2017年秋の臨時列車運転では春・夏・冬と比べ小規模ゆえ、全体的に運行本数が抑えられ、前回夏の臨時列車で誕生した「のぞみキラー」のひかりレールスターも運行を見送った。冬には年末年始という大規模な帰省ラッシュがあるので、その際に「のぞみ」潰しの「ひかりレールスター」が運行されるのか、はたまた違った形での臨時列車が運行されるのか、注目したいと思う。

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2017年09月12日

夕方夜間の増発へ 東京モノレールダイヤ改訂(2017年9月16日)

東京モノレールは8月4日、プレスリリースにて9月16日にダイヤ改正を行うと公表した( 「2017年9月ダイヤ改訂」について )。今回はこれについて見ていく。

1. 夕方のの運行間隔調整


前回2016年12月17日ダイヤ改正では所要時間短縮を図ることに成功したが、その改訂を行うこととなった。今回の改正内容は小規模なものとなっている。平日23時台にはモノレール浜松町発昭和島行きを1本増便し等間隔化を図ることとなった。また土休日17時台には天王洲アイルでの下り列車の時刻を調整することで、間隔の均衡化を図った。

2. 結び

今回2017年9月16日の東京モノレールダイヤ改訂では、前回のダイヤ改正が大掛かりなものだったこともあり「改訂」という表現を使用していることからも非常に小規模なものとなった。今後京急電鉄のエアポート快特を始めとする空港輸送との更なる熾烈な競争や、東京モノレールの親会社であるJR東日本の整備する羽田空港アクセス線の開業によってどのような変化をもたらすのか、注目してゆきたい。

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2017年09月11日

終日の運行が増便! 長崎電気軌道ダイヤ改正(2017年7月18日)

長崎電気軌道は7月13日、プレスリリースにて7月18日に全線でダイヤ改正を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

1. 朝は1系統から2系統・3系統に運行がシフト

今回2017年7月18日ダイヤ改正では、長崎電気軌道全線に渡りダイヤ改正を行うこととなった。公会堂前電停での脱線事故により3系統赤迫方面は2系統築町周りによる迂回を行なっている。2系統に迂回することにより所要時間が伸びることから運行間隔を広げて運行していた。

今回のダイヤ改正では、その減便を少しでも抑えようとしている。1系統を2系統・3系統に振り分けることにより蛍茶屋方面の増発を図ることとなった。平日朝ラッシュ時は1系統が2~6分間隔だったものが、3~6分間隔に広がる。対して3系統は7~8分間隔から3~6分間隔と大幅増便がなされ、1系統と同等の本数が確保されることとなった。折返しの2系統も6~8分間隔から5~8分間隔へと縮まっている。

2. 昼間から夜にかけては1系統が運行本数回復

今回のダイヤ改正では、1系統の昼間の運行本数が5分30秒間隔から5分間隔へ短縮されることとなった。2007年時点では4分間隔での運行だったが、これまで減便続きだった路面電車が久々に増発することとなった。昼夕輸送力比(適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は昼間から夜にかけて均一間隔のため100%のままであるものの、近年で増発した路面電車に嵐電広島電鉄があるが、いずれも増発と同時に運賃を値上げしている。長崎電気軌道には近日中の値上げはない。近年コスト増により収益が落ちている地方民鉄および路面電車で値上げ無しの増発を行うのは珍しい。過去に2009年には運賃を100円から120円に値上げしたが、それでも路面電車の中では最安レベルだ。周辺では2015年に日本最安のバス(当時)の長崎バスが値上げしたなど厳しい環境であると思われるが、長崎電気軌道は3系統の完全復旧までは運賃を値上げしずらいのであろう。

3. 結び

日本最安クラスの路面電車である長崎電気軌道であるが、今回2017年7月18日のダイヤ改正では基幹系統である1系統や3系統の増発にこじつけた。今後3系統完全復旧後にどのようなダイヤ改正になるのか、楽しみにしたい。

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