史上初!大宮6時発のはやぶさ運転! 東北新幹線臨時列車運転(2018年6月)

JR東日本とJR北海道は4月6日、プレスリリースにて6月に大宮発新函館北斗行き「はやぶさ」を運転すると公表した( 東北・北海道新幹線「はやぶさ」及び北海道内臨時列車の運転について )。今回はこのうち、東北新幹線について見ていく。

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1. 史上初!大宮6時発の東北新幹線新登場

今回の2018年6月東北・北海道新幹線臨時列車運転では、大宮6時ちょうど発「はやぶさ101号」新函館北斗行きが2018年6月23日・30日に運転される。

大宮6時ちょうど発の東北新幹線はこれまでも東北新幹線開業時の1982年6月24日~1985年3月13日までの大宮を起点としていた時代ですら定期・臨時列車ともに行われず(当時の初列車は大宮7時ちょうど発「やまびこ11号」盛岡行き)、その後1985年3月14日東北新幹線上野開業で上野6時ちょうど発定期「やまびこ31号」盛岡行きを設定し、首都圏6時台発のは臨時列車での設定を開始した。その後1991年6月20日の東北新幹線東京開業で東京6時ちょうど発定期「やまびこ31号」盛岡行きが設定されたことにより上野6時ちょうど発の「やまびこ」は臨時列車に格下げ、1997年3月22日の秋田新幹線開業に伴い従来の200系新幹線より高性能なE2系を導入したことにより東京6時ちょうど発「やまびこ」を「こまち」と併結とし臨時化し、その後東北新幹線の延伸とE5系導入により「はやて」「はやぶさ」と種別を格上げし現在に至っている。

このように東北新幹線開業から丸36年首都圏6時ちょうど発の列車を見てきたが、大宮6時ちょうど発の「はやぶさ」が設定されたことがないのはもちろんのこと、歴史上これまで臨時列車も含めて大宮6時ちょうど発の東北新幹線列車が設定されたことがない。つまり今回の大宮6時ちょうど発新函館北斗行き「はやぶさ101号」の設定は、史上初の大宮6時ちょうど発の東北新幹線列車となるのだ。

2. ダイヤはどうなる

では今回設定される大宮始発新函館北斗行き東北・北海道新幹線「はやぶさ101号」のダイヤはどうなるのか。

「はやぶさ101号」はE5系10両編成の運転となり、大宮始発の他の「はやぶさ」同様グランクラスはシートのみの営業となる。今回運転される「はやぶさ101号」は大宮を出ると仙台、盛岡、新青森、終点新函館北斗のみの停車で、すべての「はやぶさ」が停まる駅にしか停車しない。運転時刻は先述の通り大宮を6時ちょうどに発車し、仙台7時07分発、盛岡7時47分発、新青森8時40分発、新函館北斗9時41分着で運転される。この時間帯の「はやぶさ」は一番停車駅の少ないパターンでも臨時列車を含めても八戸や木古内に停車するし、JR東日本では2017年7月より大宮発着「はやぶさ」を運転しているが、停車駅は「はやぶさ」全列車停車駅のほかに古川や北上に停車している。これは大宮発着だと東京発着と比べて集客に難があると思われたためであるが、今回運転される大宮6時ちょど発「はやぶさ101号」が最小停車駅に絞られているのは、より早く北海道に到達させたいためなのだろう。

この「はやぶさ101号」の設定により、東京6時32分発発東北新幹線初列車となる定期「はやぶさ1号」新函館北斗行きと比べて仙台に58分、盛岡に59分、新青森に1時間11分、新函館北斗に1時間16分早く到着することができる。また主に多客期にしか運転されない東京6時ちょうど発臨時「はやぶさ45号」新青森行きと比べると、仙台に26分、盛岡に27分、新青森に29分早く到着することができる。この東京6時ちょうど発「はやぶさ45号」は今回の大宮6時ちょうど発「はやぶさ101号」運転日には運転されないものの、航空機と比較すると、初便は羽田空港8時00分発日本航空141便青森空港行きであり、青森空港に9時15分に到着できる。青森市街地までJRバス東北によるバス連絡となり、青森駅到着が10時05分となる。この時刻は東北新幹線初列車となる東京6時32分発「はやぶさ1号」の新青森到着時刻9時49分、奥羽本線連絡青森10時04分着とほぼ互角であり、「はやぶさ」の臨時列車がそれより前に運転されれば航空機より優勢となるのは間違いなさそうだ。

3. 周辺列車も時刻変更で接続を図る

この「はやぶさ101号」の設定により、周辺を走る列車でも時刻変更が発生する。仙台7時06分発「やまびこ97号」盛岡行きは、仙台発時刻を7時10分発に4分繰り下げる。しかし盛岡での到着時刻は8時20分着のまま変わりない(なお、東京6時ちょうど発臨時「はやぶさ45号」新青森行きを運転する場合には、北上で待避が必要なため盛岡着時刻が1分繰り下がり8時21分着となる)。これは、2018年3月17日ダイヤ改正より仙台発盛岡行き「やまびこ97号」がE2系からE5系に車両変更されており、こっそり275km/hを超える運転を行うことで仙台~北上間の各駅間で概ね1分ずつ縮めたことによるものと思われる。なお、この「やまびこ97号」はE5系運転にもかかわらずグランクラスの営業をシートのみの営業も含め一切行わない。2018年3月17日ダイヤ改正よりE5系使用の「やまびこ」が増えたが、東京や大宮に乗り入れない「やまびこ」は軒並み10号車グランクラスを非営業としている。

また、今回の大宮6時ちょうど発「はやぶさ101号」の運転により、仙台6時40分発東北新幹線初列車となる「はやぶさ95号」新函館北斗行き及び「こまち95号」秋田行きでも時刻変更が発生し、北上で「はやぶさ101号」の待避を受けることとなり、盛岡着時刻が7時49分着から7時54分着に5分繰り下がる。この「はやぶさ95号」は320km/h運転を行うものの、盛岡以北で「はやて」時代の時刻を踏襲したため、本来「こまち」の増結・解結に必要な盛岡駅の停車時間は4分なのだが盛岡駅に10分停車している。このうち5分を北上での待避に使うこととなったが、盛岡駅での停車時間は5分あるので、盛岡以北・以西での時刻には変更がない設定となっている。

この「はやぶさ101号」の設定による各列車の時刻変更を行うことで接続が図られ、首都圏・大宮~仙台以北の東北新幹線全駅および秋田県内秋田新幹線全駅でも既存の定期列車と比べても早く到達できるようになる。古川~新花巻間の各駅では定期列車では東京6時04分発「やまびこ41号」盛岡行きの利用となるが、今回の大宮6時ちょうど発「はやぶさ101号」運転日には時刻変更により仙台7時10分発「やまびこ97号」盛岡行きに接続できるため、古川~新花巻間へも54分~1時間早く到着することができるようになり、首都圏→古川~北上への到達が定期列車では8時台到着であるが、今回の「はやぶさ101号」運転により7時台に到着できるようになる。

また秋田方面へは現在は東京6時32分発「こまち1号」秋田行きの利用で秋田に10時24分に到着し、主に多客期に運転される東京6時ちょうど発「こまち45号」の利用で10時03分に到着することができるが、今回運転される大宮6時ちょうど発「はやぶさ101号」を利用し盛岡で仙台始発の「こまち95号」に乗り換えることにより、秋田に9時32分に到着できるようになり、定期「こまち1号」と比べ52分、臨時「こまち45号」と比べて31分早く到着できるようになる。航空機と比べると、初便は羽田空港7時25分発日本航空161便秋田空港行きで秋田空港に8時30分に到着でき、秋田中央交通によるバス連絡で9時20分に到着できる。定期列車のみでは歯が立たないし、主に多客期に運転される東京6時ちょうど発「こまち45号」を運転しても40分ほど航空機の方が優勢だ。今回運転される大宮6時ちょうど発「はやぶさ101号」を利用すれば盛岡乗り換えが必要なものの、到着時刻ではほぼ互角に秋田に到着することができるようになる。

4. 首都圏でどのエリアから利用可能なのか

さて、今回運転される「はやぶさ101号」は大宮6時ちょうど発の運転となる。東京6時ちょうど発であれば東海道新幹線「のぞみ1号」が運転されることもあり、JR東日本線を中心とした関東1都3県の広いエリアから利用できるが、東京から北に30km離れた大宮6時ちょうど発となると利用できるエリアは東京6時ちょうど発と比べ利用できるエリアが限られるのは間違いない。そこで今回は「はやぶさ101号」の運転される土休日ダイヤでどのエリアから利用できるのか見ていく。

まずは東北新幹線の利用できる東京・上野からはどう使用すればよいか。大宮6時ちょうど発「はやぶさ101号」を利用するには、東京・上野から京浜東北線を利用する必要があり、東京5時01分発・上野5時09分発の各駅停車大宮行きを利用することになる。JTB時刻表の乗り換えに必要な標準時分は大宮駅は10分となっているが、この京浜東北線の大宮到着は5時51分で、乗り換え時間は9分しかない。1分少なくなったからと言って乗り換えられないことはないが、駅弁やお手洗いの利用をすると乗り遅れる可能性が高いだろう。この京浜東北線列車は日本一早い初電で、桜木町4時18分発の設定で、横浜・川崎からも今回運転される大宮6時ちょうど発「はやぶさ101号」を利用できることになる。

そのほか、大宮駅で大宮6時ちょうど発東北新幹線「はやぶさ101号」に接続できるのは、池袋5時13分発埼京線各駅停車大宮行き(大宮5時49分着)、川越5時24分発川越線各駅停車新宿行き(大宮5時45分着)、籠原5時06分発高崎線普通小田原行き(大宮5時50分着)、七光台5時01分発東武野田線普通大宮行き(5時37分着)となっている。それ以外の方面となる、宇都宮線の初電は宇都宮4時37分発普通熱海行き、ニューシャトルの初電は内宿5時26分発大宮行きであるが、両列車とも大宮5時54分着となることから接続は難しいものと思われる。

そのほか、大宮に連絡する列車から接続できる列車も含めて大宮6時ちょうど発「はやぶさ101号」を利用できるのは、

京浜東北線桜木町~横浜~川崎~東京~上野~さいたま新都心
埼京線池袋~北与野
川越線川越~日進
高崎線籠原~宮原
東武野田線七光台~春日部~北大宮
武蔵野線南越谷~東浦和(南浦和で京浜東北線連絡)
武蔵野線府中本町~西浦和(武蔵浦和で埼京線連絡)
東武東上線ふじみ野~新河岸(川越で川越線連絡)
東武東上線成増~朝霞、鶴瀬~志木(朝霞台・北朝霞で武蔵野線連絡、武蔵浦和で埼京線連絡)
東武伊勢崎線北春日部(春日部で東武野田線連絡)
東武伊勢崎線北越谷~越谷(新越谷・南越谷で武蔵野線連絡、武蔵浦和で埼京線連絡)
埼玉高速鉄道鳩ヶ谷~川口元郷(赤羽岩淵から赤羽へ徒歩10分の上、京浜東北線連絡)
東京メトロ南北線赤羽岩淵~王子神谷(王子で京浜東北線連絡)
山手線大塚~駒込(田端で京浜東北線連絡)
山手線大崎~目白(池袋で埼京線連絡)
西武池袋線大泉学園~椎名町(池袋で埼京線連絡)
西武池袋線保谷~清瀬、小手指~所沢(秋津・新秋津で武蔵野線連絡、武蔵浦和で埼京線連絡)
東京メトロ千代田線湯島〜千駄木、綾瀬〜町屋(西日暮里で京浜東北線連絡)
常磐線我孫子〜亀有(地下鉄千代田線直通西日暮里で京浜東北線連絡)
常磐線南千住~三河島(日暮里で京浜東北線連絡)
京成本線京成高砂〜新三河島(日暮里で京浜東北線連絡)
総武線津田沼〜浅草橋(秋葉原で京浜東北線連絡)
中央線中野~大久保、千駄ヶ谷~御茶ノ水(秋葉原で京浜東北線連絡)
中央線高円寺~国分寺、国立~高尾(西国分寺で武蔵野線連絡、武蔵浦和で埼京線連絡)
南武線登戸~南多摩、分倍河原~西国立(府中本町で武蔵野線連絡、武蔵浦和で埼京線連絡)
京王線高幡不動~中河原(分倍河原で南武線連絡、府中本町で武蔵野線連絡、武蔵浦和で埼京線連絡)

の各エリアとなる。赤羽岩淵から乗るなら赤羽から乗った方がいいだろうが、概ねこのエリアからなら「はやぶさ101号」を利用できそうだ。

5. 結び

今回の2018年6月の東北新幹線臨時列車運転では、史上初となる大宮6時ちょうど発の列車となる「はやぶさ101号」の運転により、周辺列車の時刻変更も実施され接続することで、仙台以北の東北・秋田新幹線各方面への到着時刻も大幅に繰り上げることができるようになった。プレスリリースでは主目的は北海道への到着時刻の繰り上げであるが、東北地方でも多くのエリアで恩恵を受けることとなった。今後この臨時「はやぶさ101号」がどのように発展していくのか、見守ってゆきたい。