恐れていた!夜行新幹線の運行宣言! 東北新幹線やまびこ臨時列車運転(2021年7月東京オリンピック期間)

恐れていた!夜行新幹線の運行宣言! 東北新幹線やまびこ臨時列車運転(2021年7月)

JR東日本は2021年6月30日、プレスリリースにて2021年7月~8月に東京オリンピックに合わせ東北新幹線で臨時列車を運転すると公表した( 東京 2020 オリンピック期間中における東北新幹線福島あづま球場開催日の時刻表東京 2020 オリンピック期間中における東北新幹線宮城スタジアム開催日の時刻表 )。今回はこのうち2021年7月運転の東北新幹線臨時列車について見ていく。

2021年7月~8月JR東日本臨時列車カシマスタジアム号はこちら!

1. 東北新幹線で臨時列車運転へ

今回の2021年7月東北新幹線臨時列車運転では、東京オリンピック期間中に臨時列車を運転する。

そもそも東京オリンピックのはずなのに福島や宮城で試合を行うのは復興五輪を暗に含めているからなのだが、人数制限を行うとはいえ開催が決まった以上、鉄道会社は密を防ぐために列車を運転しなければならない。そう考えると今回の臨時列車は設定せざるを得ないだろう。

もっとも無観客が決まればこの記事の臨時列車の一部は運転取りやめになるだろう。ただ人数制限がこれ以上厳しくなったとしても観客を入れるのであれば列車は設定するだろう。

では今回の2021年7月東北新幹線臨時列車運転でどのような臨時列車を設定するのか、見ていこう。

2. 東京オリンピック4連休に合わせ臨時増発実施へ!

今回の2021年7月東北新幹線臨時列車運転では、7月22日と7月25日に臨時列車を設定する。

そもそも当初は2021年7月~9月には東北・上越の両新幹線では臨時増発を一切行わない予定であったが、7月の4連休は需要があると見込んだようだ。

今回設定するのは東北新幹線で「はやぶさ」3本の増発及び2本の延長、「こまち」の4本増発、のみである。やはり例年に比べると少ないと言わざるを得ない。




3. 福島あづま球場での試合に伴い臨時列車運転へ!

今回の2021年7月東北新幹線臨時列車運転では、7月21日・22日の福島あづま球場での試合開催に伴い臨時列車を設定する。

今回福島あづま球場向けの臨時列車は東京から福島方面に向かう行きの列車のみとなっている。これにより福島からの帰りは定期列車で帰るほかない。

今回設定する臨時列車は7月21日は東京6時00分発「やまびこ227号」仙台行きと東京6時48分発「やまびこ173号」仙台行きの2本、7月22日はと東京6時48分発「つばさ73号」山形方面新庄行きと東京8時00分発「やまびこ・つばさ175号」仙台・山形行き、東京9時48分発「やまびこ・つばさ177号」仙台・新庄行きの3本を運転する。

いずれの列車も普通車指定席やグリーン車を連結し営業しており、臨時「つばさ」は他の時期の臨時列車同様普通車全車指定席だしE5系運用と思われる列車に至ってはグランクラスを(「やまびこ」なのでシートのみにはなるが)営業している。つまり他の時期の臨時列車設定と車内設備を変えない見込みだ。

7月22日に福島へ向かう臨時列車を「やまびこ」「つばさ」の双方で設定したのは「やまびこ」10両編成だけでは運びきれないと思われるが、仙台行きと山形・新庄行きに分けたら増解結と奥羽本線内の運用が面倒ではないか。福島で増解結せず17両のまま仙台まで向かわせようとは思わなかったのだろうか。




4. 宮城スタジアムでの試合に伴い臨時列車運転で夜行新幹線設定へ!

今回の2021年7月東北新幹線臨時列車運転では、7月21日・24日・27日・28日・31日の宮城スタジアムでの試合開催に伴い臨時列車を設定する。

宮城スタジアムの最寄り駅は東北本線利府支線利府である。もっとも利府は昼間に毎時1本程度しか列車の用意がないため旅客をさばききれない。このため在来線では仙台~利府間を中心に臨時列車を運転する。

ただ在来線だけでは遠方への帰り需要が間に合わないため、東北新幹線でも臨時列車を運転することとなった。ただ試合終了が遅いことから2002年以来約19年ぶりに24時を跨ぐ新幹線の運行を行うこととなったのだ

今回設定する東北新幹線臨時列車は7月21日・24日・27日・28日と7月31日の2種類の臨時列車の運転ダイヤに分かれる。これは7月31日のみ試合終了時間が早いため、繰り上げて設定するためだと思われる。

7月31日に運転するのは上りは仙台21時13分発「やまびこ244号」東京行き(通常営業時間内に運転)、仙台22時39分発「やまびこ402号」東京行き、仙台23時33分発「やまびこ412号」東京行きの3本、下りは仙台23時34分発「やまびこ411号」盛岡行き1本のみの運転となる。

また7月21日・24日・27日・28日に運転するのは仙台23時33分発「やまびこ412号」東京行き、仙台24時45分発「やまびこ422号」東京行きの2本、下りは仙台24時30分発「やまびこ413号」盛岡行き1本のみの運転となる。このうち仙台24時45分発「やまびこ422号」東京行きは東京に4時20分に到着する。つまりほぼ夜行新幹線として運転するのだ

なお停車駅は仙台発盛岡行き臨時「やまびこ」は各駅に停車、仙台発東京行き臨時「やまびこ」は全て途中福島・郡山・大宮・上野に停車する。このことから宇都宮には停車しない。

河北新報によれば深夜時間帯は盛岡~仙台~大宮間で最高160km/h、大宮~東京間で最高70km/hでの運転とするようだ。本来であれば盛岡~宇都宮間は最高320km/h運転であることを考えると、その半分しか速度を出せないことになる。

ただこの深夜時間帯というのは0時~6時だけではなく、時刻表を見る限り最終の新幹線が行った後すべてに適用とする見込みだ。つまり本来仙台~福島方面への最終列車は本来仙台22時25分発「やまびこ290号」郡山行きなのだが、それより後に運転する仙台22時39分発「やまびこ402号」東京行きは24時になっていないはずの仙台→郡山間でも減速運転を行っている。つまり24時より前でも最終の新幹線より後に出発する列車は最高160km/hでの運転となるようだ

仙台を深夜に出発する臨時列車の使用車両は全てE5系10両編成となっており、E6系の増結はない。もっとも寝台は連結していないので、夜行新幹線だろうが座席で寝ることになる。

深夜時間帯なので座席数の多いE2系の方が良かったのではないかと思う人もいるかと思う。ただし深夜は騒音対策も考えると少しでも空気抵抗が小さく走行音が小さい車両の方がいい。そのためE2系ではなくE5系での運転となったのだろう。




4.1. 2002年に設定した夜行新幹線を参考に今回の臨時列車を設定か

ただこの仙台24時45分発「やまびこ422号」東京行き夜行新幹線は、全車自由席での運転のため座席指定ができない。つまり夜行新幹線は転売目的で列車を指定して購入することができないのだ。もっとも転売目的での購入もできないため、新幹線特急券が法外な値段で売られる心配はない。

まあ全車自由席なので席を自由に変えられるメリットもある。そう考えると鮨詰めリスクはあるがメリットもかなり多いのではないだろうか。

2002年6月15日のサッカー試合終了後に本来の最終列車である新潟21時28分発「Maxあさひ338号」東京行き(E4系)よりはるかに遅い時間帯に上越新幹線で臨時「あさひ」(Max含む)を新潟23時20分発~25時40分発で10分間隔で15本運転して以来である。この時使用したのは200系新幹線やE1系・E4系新幹線で、全ての深夜時間帯運転列車で途中長岡・越後湯沢・大宮・上野のみの停車だったにもかかわらず、本来なら新潟→東京間を1時間40分程度で結ぶところを2時間58分かけて運転し、表定速度は101.4km/hと当時の湖西線特急「サンダーバード」並みで新幹線としては遅かった。

これにより一番遅くに出発した新潟1時40分発「あさひ124号」東京行き終点東京に4時38分に到着しており、夜行新幹線と化している。しかしこの際もグリーン車封鎖・普通車全車自由席で運転している。つまり今回の東北新幹線での夜行新幹線運転はこの上越新幹線夜行運転の際の時刻を基にしたのだろう。

しかも2002年の上越新幹線では200系新幹線やE1系新幹線など空気抵抗の高い車両が多くいる。その時から表定速度を変えていないということになれば、最高速度が最も高いE5系の方が同じ速度の時の走行音が小さいのは言うまでもない。

ちなみに2002年6月11日の試合終了後には掛川から東京行き及び名古屋行きの東海道新幹線特別号を運転した。なぜ「ひかり」でも「こだま」でもなかったかというと掛川は「ひかり」停車駅ではないこと、「こだま」は原則各駅に停車することなどから特別号という列車名を付すこととなった。

ただこの特別号、掛川→東京間を途中停車駅熱海のみで1時間19分で走破している。これにより表定速度は160.5km/hと「ひかり」並みの表定速度となっている。おいおい減速していないんじゃないかねJR東海。しかも一番遅い列車でも掛川0時41分発東京2時00分着であったことを考えると、新幹線走行中に1泊するものでもなさそうだ。

なお東京オリンピック2020大会では伊豆半島より西側では試合開催がないため、JR東海の運営する東海道新幹線では2021年は夜行新幹線の運転はない。

ただ今回東北新幹線臨時列車運転では下り(盛岡方面)では列車番号が2しか違いがなく付番方法的に連番になっているのに対し、上り(東京方面)は10ずつ飛んでいるのである。これは恐らく当初は2002年の上越新幹線臨時列車運転や東海道新幹線臨時列車運転のように10~15分間隔で運転させるつもりがあったのだろうが、このご時世で観客は試合ごとにどんなに緩くても上限1万人までと決められてしまったことからそこまでの利用の見込みはないと踏んで1日2本程度の臨時増発に留めることにしたのだろう。


5. 結び

今回の2021年7月東北新幹線臨時列車運転では、福島あづま球場や宮城スタジアムでの試合開催に伴い東北新幹線で臨時列車を運転することとなった。

ただこの中でも仙台発東京行き夜行新幹線を運転するなど様々な方法で運ぼうとしている。

今後JR東日本でどのような臨時列車を設定するのか、見守ってゆきたい。

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