JR西日本は2025年5月2日、2025年決算発表会資料にて2025年度より山口近郊向け車両新製費用を計上すると公表した。今回はこれから2026年以降のJR西日本山陽本線ダイヤ改正について予測していく。
1. 山口県内山陽本線でも115系を新型車両227系に置き換えへ!
JR西日本で老朽化した車両を順次車両更新している。
山陽本線は115系をはじめとした国鉄型車両を長らく運用しており、1987年の国鉄民営化後も120km/h以上対応のため京阪神から追い出された車両で順次置き換えていたが、223系の投入完了によりあらかた京阪神地区の国鉄型車両がなくなり中古車の供給が途絶えたこと、車齢40年以上の老朽化した車両が多くなっていったことから順次新型車両227系で置き換えることとした。この損型車両227系は2015年3月14日より広島で、2023年7月22日より岡山で運転を開始した。そして2024年度決算決算発表資料で2025年度に山口近郊にも新型車両を投入すると記載があったことから、2026年3月ごろより山口向け227系を運転開始すると見込まれている。
JR西日本山陽本線岩国~下関間で運用する列車の多くが所属する下関総合車両所下関支所に所属する電車はみんな国鉄時代に製造した車齢40年以上の車両ばかりである。115系4両編成が15運用、115系2両編成が3運用、105系2両編成が8運用、123系1両編成が4運用といずれも国鉄型車両となっている。このうち123系の3運用が小野田線用となっているが、小野田線は全線輸送密度が500人/日・往復未満であることからサンデン交通へのバス転換を見越した廃止を検討している可能性があり車両更新を見送る可能性が高い。このため置き換え対象は115系4両編成が15運用、115系2両編成が3運用、105系2両編成が8運用、123系1両編成が1運用だろう。
ではこれらの山口県内の国鉄型車両をどのように置き換えていくのだろうか。
2. 115系から227系への置き換えで4両から3両に減車へ!
山口向けでは、広島向けの4両+4両の最大3両+3両+2両への置き換えや岡山向けの4両+4両の最大3両+2両+2両への置き換えのような減車による投入両数削減はするけど運転台が増え投入本数も増えるなんてことはない。このため比較的容易に予測を立てやすい。
このうち山口県内の115系4両編成は全便3両へ減車しても問題ないほど乗客が減っている。このため山口県向け227系は3両編成と2両編成のみでよい。また4両編成15運用のうち2運用は2両に減車が可能そうだ。
一方で2両編成は2両編成のまま投入するため減車はないだろう。
さらに予備車は4両編成3本、2両編成2本あるが、2022年3月12日JR西日本広島支社ダイヤ改正での朝夕の減便で予備車が増えていることからも置き換えに際し3両編成1本と2両編成1本で問題なさそうだ。
これにより置き換え対象の115系や105系などの国鉄型車両99両を227系3両編成14本と2両編成15本の72両で置き換えられそうだ。これにより27両の削減が見込めそうだ。
3. 結び
今回の2026年3月JR西日本山陽本線ダイヤ改正では、国鉄型車両の115系や105系の置き換えとして227系の運転を開始、4両運転列車を順次3両に減車する見込みだ。
今後JR西日本山陽本線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:2025年3月期決算説明会 – JR西日本
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