北陸新幹線と東北新幹線の直通列車再び! 東北・上越・北陸・北海道新幹線臨時列車運転(2017年10月~11月秋期間)

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JR東日本は8月24日、プレスリリースにて2017年秋の臨時列車を公表した( 秋の増発列車のお知らせ )。今回は東北・上越・北陸・北海道の各新幹線の2017年秋の臨時列車運転について見ていく。

大宮発着「はやぶさ」および東京~仙台間多頻度「はやぶさ」についてはこちら!

1. 北陸新幹線の東北新幹線と直通列車再び

今回の臨時列車運転では、9月と10月にE7系による金沢〜仙台間で1往復ずつ団体臨時列車として運行されることとなった。大宮でスイッチバックして運行する新幹線については以前の記事でも述べたように定期化するほどの需要はないものと思われ、大宮駅の配線を考えても厳しいだろう。




2. 東北新幹線は「はやぶさ」大幅増発

今回2017年秋の臨時列車運転で一際目を引いたのが、東北新幹線の臨時列車運行本数が前年比73%増である。これは以前にも記事にしたが、2017年7月から行われている大宮発着「はやぶさ」が4本あるのもあるが、それ以上に東京~仙台間多頻度「はやぶさ」2往復が今回2017年秋より設定され、10月は平均週6日、11月はほぼ毎日設定されることにより大幅に臨時列車が増加した。なお、JR東日本仙台支社のプレスリリースによれば定期列車と合計しても昨年比5%増というから、JR東海の東海道新幹線秋の臨時列車運転の前年比1%増よりもはるかに上回る結果となっている。

それでは次の節より、会社・支社ごとにプレスリリースを読み解いていく。

2.1. 北海道新幹線は据え置き

まずは一番北の北海道新幹線(新函館北斗~新青森間)を運営するJR北海道から。JR北海道のプレスリリースによると、新幹線の臨時列車は最大片道2本で10月・11月の期間中は14本運行される。春・夏は最大片道3本であるが、ゴールデンウィークやお盆休みのない秋期間に最大片道2本にしかならないのはやむを得ない。運行本数としては昨年2016年と同じ本数で、前年比±0%となり、現状維持となった。

2.2. 新青森・盛岡発着も増加

次に東北新幹線のうち一ノ関~新青森間を管轄し、実質盛岡・新青森を通る東北新幹線をカバーできるJR東日本盛岡支社。JR東日本盛岡支社のプレスリリースによると、東北新幹線の臨時列車運行本数は期間中283本で、前年より95本増加した。内容を見ていくと、新青森発着・盛岡発着ともに「はやぶさ」のみならず「はやて」も増えており、具体的には東京14時28分発僅少「はやて」が昨年は盛岡行きで設定されていたのに今年は新青森行きとして設定されている。その他にも、これまで期間中1日しか運行しなかった列車が2日、3日と運行されるようになっている列車が多くあり、そのような小さな積み重ねと文化の日が今年2017年は3連休をつくることからも、JR東日本盛岡支社管内で東北新幹線臨時列車が51%増となったのではないだろうか。

2.3. 仙台発着「はやぶさ」のみならず「やまびこ」「つばさ」も増加

次に見ていくのはJR東日本仙台支社。理論的には東北新幹線新白河~くりこま高原間を管轄しているので、「なすの」以外の全ての東北新幹線の臨時列車の様相がつかめる。

JR東日本仙台支社のプレスリリースより列車愛称別に臨時列車の運行本数を見ていくと、東京~仙台間で大量発生した「はやぶさ」は期間中339本の運転で、前年の104本と比べて226%増、秋田新幹線「こまち」は期間中75本の運転で、前年の72本と比べて4%増、E5系の導入により減少を迫られている「はやて」は期間中57本の運転で、前年の67本と比べて15%減、「やまびこ」は期間中122本の運転で前年の108本と比べて13%増、山形新幹線「つばさ」は期間中184本の運転で前年の173本と比べて6%増となった。「はやぶさ」が増加したのは言うまでもないことだが、「やまびこ」「つばさ」も増加していると言える。これらの増発により、東北新幹線の臨時列車運行本数は前年比73%増となり、近年まれに見る大増発となった。




3. 上越新幹線・北陸新幹線はほぼ据え置き

東北新幹線が「はやぶさ」を中心に臨時列車を大増発したのに対し、同じく上野と大宮を通る上越・北陸の両新幹線の臨時列車はほぼ据え置かれることとなった。

JR東日本新潟支社のプレスリリースによると、上越新幹線「とき」は期間中151本の運転で、前年の149%と比べて1%増となった。

また、JR東日本長野支社のプレスリリースによると、北陸新幹線「かがやき」は期間中443本の運転で、前年の469本と比べて6%減、「はくたか」は期間中22本の運転で、前年の30本と比べて27%減、「あさま」は期間中257本の運転で、前年の223本と比べて15%増となり、北陸新幹線で唯一の臨時列車の増発となった。北陸新幹線全体では4本の微増となったが、JR西日本金沢支社の管轄内のみでみると7%減となった。


4. 結び

今回2017年秋の臨時列車運転では、東北新幹線臨時「はやぶさ」が東京~仙台間で大幅増発したほか、北陸新幹線では「かがやき」から「あさま」に大きくシフトしており、2015年の開業以来のブームが去っている印象がある。今後どのような臨時列車が運行されるのか、楽しみにしたい。

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