長距離路線開業で飛び地路線解消と快速運転開始へ! 広州地下鉄ダイヤ改正(2018年12月28日) 广州地铁调图

広州地下鉄は2018年12月28日、プレスリリースにて12月28日に3路線を同時に延伸・開業したと公表した( 三条新线同日开通,广州首次实现“区区通地铁” )。今回はこれについて見ていく。


1. 新線開業で飛び地路線解消と快速運転実施へ

今回の2018年12月28日広州地下鉄ダイヤ改正では、一挙に3線が新規、及び延伸開業した。

まずは地下鉄14号線。前回のダイヤ改正となるちょうど1年前の2017年12月28日ダイヤ改正で知識城支線がほかの広州地下鉄路線と接続しない飛び地路線として開業したが、今回のダイヤ改正で地下鉄14号線本線が開業し、飛び地路線を解消することとなった。

嘉禾望崗〜新和〜東風間の51.4km、13駅の路線となっている。最高速度は120km/hとなっている。嘉禾望崗では地下鉄2号線や地下鉄3号線と乗り換えることができ広州市街地に向かうことができるほか、新和で地下鉄14号線知識城支線に乗り換えられる。この開業により、従化区に初めて都市鉄道が開業することとなった(外部サイトの路線図はこちら)。

この地下鉄14号線は中国の地下鉄としては珍しく快速運転を行う

各駅停車は本線全線運転を8~9分間隔、快速が本線全線運転と嘉禾望崗〜鎮龍間の知識城支線乗り入れ列車それぞれで35分間隔で運転されるとしているが、ダイヤパターンと中国特有の考えから察するに、おそらく各駅停車は8分45秒間隔の運転な気がする。

昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は100.0%となっている。

所要時間は本線全線運転の嘉禾望崗~東風間が快速列車で45分、各駅停車で50分となっている。また知識城支線乗り入れの快速列車は嘉禾望崗~鎮龍間が46分となっている。本線快速は9駅通過しているにもかかわらず、5分しか速くない。どうやら新和での緩急接続はなく、全列車先着列車としてダイヤを組んだようだ。

これにより快速列車の表定速度は68.5km/hとなっており、JR東日本東海道線快速アクティ並みの速度での運転となっている。都市鉄道としては速い部類に入るのであろうが、2017年12月30日に開業した各駅停車なのにJR西日本の新快速並みの表定速度87.3km/hで運転する南京地下鉄S9号線とは大違いだ。

なお、知識城支線の各駅停車は引き続き新和発着となり、本線乗り入れは行わない。

車両は本線、知識城支線とも6両編成B型車で運転される。地下鉄14号線知識城支線では後述する地下鉄21号線用の車両を使用し、地下鉄14号線本線開業時には需要増大が見込まれるため新車としてB型車の8両編成を導入するはずであったが、新車置き換えはされたものの6両編成のままとしたようだ。

初電は嘉禾望崗発東風行きが嘉禾望崗6時00分発、東風発嘉禾望崗行きが東風6時00分発となっている。

また終電は嘉禾望崗発東風行きが嘉禾望崗22時50分発、東風発嘉禾望崗行きが東風22時35分発となっている。

2. 新線開業で速達性向上へ

今回の2018年12月28日広州地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄21号線も開業した。

地下鉄21号線は鎮龍西~増成広場間の36.3km、9駅で、車両は地下鉄14号線知識城支線用から転用した6両編成B型車で運転される(外部サイトの路線図はこちら)。最高速度は120km/hとなっており、所要時間は26分となっている。

今回の地下鉄21号線の開業により増成区初の都市鉄道が開業することとなった。

運転間隔は終日8~9分間隔で運転されており、昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は100.0%となっている。

初電は下り(鎮龍西発増成広場行き)が鎮龍西6時10分発、上り(増成広場発鎮龍西行き)が増成広場6時00分発となっている。

また終電は下り(鎮龍西発増成広場行き)が鎮龍西22時55分発、上り(増成広場発鎮龍西行き)が増成広場22時35分発となっている。この下り終電は地下鉄14号線知識城支線の終電から連絡しており、利便が図られているようだ。

なお地下鉄21号線は2019年内に広州市街地の天河公園まで延伸するとしている、延伸した場合、地下鉄4号線、地下鉄5号線、地下鉄6号線と接続でき大きく利便性が向上しそうだ。そうなると、遠回りで各駅停車と比べてほんの数分しか変わらない地下鉄14号線知識城支線乗り入れ快速の存続が危ぶまれそうだ。

3. 広州市街地区間開業で利便性向上へ

今回の2018年12月28日広州地下鉄ダイヤ改正では、広仏線が延伸開業した。

今回延伸開業したのは広州市内の瀝滘〜燕崗間の5.4km、3駅間となっている。瀝滘では地下鉄3号線に、南洲では地下鉄2号線に乗り換えることができる(外部サイトの路線図はこちら)。

これにより広仏線沿線から中国鉄路CRHの発着する広州南駅や広州白雲国際空港まで1回乗り換えで向かうことができるようになり、都市外アクセスが向上することとなった。

なお車両は引き続き4両編成B型車が使用されるほか、運転間隔も平日朝夕ラッシュ時は4~5分間隔のまま維持される。また土休日昼間は5~6分間隔、平日昼間は6~7分間隔での運転のまま維持される。

これもあって、2019年7月10日ダイヤ改正にて香港城際列車の仏山乗り入れが中止になったのかもしれない。

今後2020年には広仏2号線が新規開業予定で、仏山市街地から高速列車CRHの発着する広州南駅へ直接向かうことができるようになる見込みだ。

4. 結び

今回の2018年12月28日広州地下鉄ダイヤ改正では、路線延伸と新規開業が図られ、広州市街地から郊外へのアクセスが飛躍的に向上した。

今後も路線拡大が図られる広州地下鉄で、どのようなダイヤ改正が実施されるのか、見守ってゆきたい。


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