平日昼間は天王寺7分間隔恵美須町28分間隔へ 阪堺電車ダイヤ変更(2023年2月4日)

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平日昼間の減便で天王寺7分間隔恵美須町28分間隔へ 阪堺電車ダイヤ変更(2023年2月4日)

阪堺電車は2022年12月26日、プレスリリースにて2023年2月4日にダイヤ変更を行うと公表した( 2023年2月4日(土)のダイヤ変更について )。今回はこれについて見ていく。

2023年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 平日昼間に減便へ

今回の2023年2月4日阪堺電車ダイヤ変更では、平日に減便を行う。

天王寺駅前発~我孫子道間は平日のうち9時台~15時台の昼間6分間隔から平均7分間隔(6~8分間隔)に減便し、輸送力を14.3%減少することとなった。

また我孫子道~浜寺駅前間は平日昼間12分間隔から14分間隔に減便する。天王寺駅前発着のうち2本に1本が直通することに変わりはないが、我孫子道以北で運転間隔を不均等にしているのは混雑しやすい浜寺駅前発着便の混雑を分散させようとしているのだろう。

なお平日16時台は下校高校生も考慮して現状のまま維持する。

今回のダイヤ改正では平日朝は3分間隔、夕方は5分間隔のまま変わりない。ただ19時台~22時台は運転間隔を1分ずつ伸ばすことで毎時1本ずつ減便することとなった。

なお恵美須町~我孫子道間運転の系統は平日昼間は24分間隔から28分間隔に減便する。この恵美須町発着系統は天王寺駅前発着4本に対し1本運転なので、天王寺駅前発着が6分間隔から平均7分間隔に延びたことにより4倍の24分間隔から28分間隔に延ばすこととした。これにより運用から2運用に削減している。

また恵美須町発着は平日は終日にわたり減便する。朝は約11分間隔から約16分間隔に減便するほか、夜は平均20分間隔から26分間隔に減便する。これにより恵美須町発着は全日にわたり4運用から3運用に1運用削減している。

恵美須町~住吉間は終日にわたり毎時2~3本程度しか来ないこと、400m(徒歩5分)以内で西側に南海本線が通っていることから、すでに路面電車としての役割が終了しているように思うのだが。




2. 土休日朝夕に減便へ

今回の2023年2月4日阪堺電車ダイヤ変更では、土休日朝夕に減便を図る。

天王寺駅前発着は土休日朝7時台は8分間隔から9分間隔に、8時台と9時台は6分間隔から7分間隔に減便する。また19時台以降も減便を図り、20時以降は平日と同時刻での運転とする。

なお恵美須町発着は土休日朝夕は毎時3本から毎時2本に減便する。

このほか阪堺電車では定期券などを発売する乗車券発売所を縮小する。平日昼間は28分間隔でしか来なくなる新今宮駅前乗車券販売所は2月3日をもって営業終了、浜寺駅前乗車券販売所は発売時間を午後のみとし月曜から土曜の週6日営業から月・水・金・土の週4日営業に縮小する。

これらの大規模減便は、近いうちに運賃を改定するにあたり経費節減を図っていることが多い。そう考えると近い将来阪堺電車の運賃が値上げしてもおかしくない。

阪堺電車では2011年1月15日より堺市の補助により大阪市と堺市をまたぐ場合の運賃を90円値下げした。が、それでも全線均一230円は日本の路面電車の初乗り運賃として最高値となっている。

もっとも2位の嵐電が2023年4月1日より全線均一250円に値上げする見込みのため、阪堺電車も全線均一250円に値上げをしてもおかしくないだろう。

ただ、大阪市と堺市間をまたぐ場合の運賃は堺市からの補助金の関係で値上げするとは思えない。今後も阪堺電車の全線均一運賃は維持されるだろう。


3. 結び

今回の2023年2月4日阪堺電車ダイヤ変更では、平日昼間や土休日朝夕に減便を図るほか、乗車券販売所の削減や営業日縮小で経費節減を図る見込みだ。

今後阪堺電車でそのようなダイヤ改正を行うのか、そしてどのように運賃を改定するのか注視していきたい。

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