初終電の改善実施も急行運転拡大は延伸への布石か! 桃園都市鉄道ダイヤ改正(2018年3月1日)

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桃園都市鉄道は2月27日、プレスリリースにて3月1日にダイヤ改正を行うと公表した( 機捷加開班次擴大營運時間 機場站首班車提早15分鐘 )。また桃園都市鉄道は2月28日、プレスリリースにて3月1日より直達列車の運転区間を全線に拡大すると公表した( 機捷一歲成就美好 直達車增停A18.A21 延伸機場聯外運輸範圍 )。今回はこれらについて見ていく。

1. 急行運転区間が全線に拡大

今回の2018年3月1日桃園捷運ダイヤ改正では、2016年3月2日の空港線開業以来初の大規模なダイヤ改正が実施され、桃園捷運ではアプリ更新になぞらえてver.2.0になったとしている。

今回のダイヤ改正の目玉は2つ。1つ目は、急行(直達)の運転区間拡大。以前は台北駅~空港第二ターミナル駅間のみの運転であったが、今回のダイヤ改正で台北駅~空港第二ターミナル駅~環北間に延長された。延長区間の途中停車駅は台湾高速鉄道と乗り換えられる高鉄桃園駅のみで、それ以外の駅は通過となる。全線所要時間は下り(環北方面)は1時間04分、上り(台北駅方面)は1時間05分での運転となっており、普通車が上下とも全線1時間22分での運転となっていることから、下りは18分、上りは17分の所要時間短縮となった。

環北発着に延長されるのは1日6往復で平日下りのみ5本の運転となる。運転されるのは平日は上り(台北駅方面)は環北7時29分発、8時14分発、9時14分発、17時14分発、18時14分発、19時14分発で、下り(環北方面)は台北駅7時00分発、8時00分発、16時00分発、17時00分発、18時00分発となる。平日は上りと下りで運転本数が異なっているが、送り込みのために長康医院6時06分発直達環北行きが設定されている。また土休日は上り(台北駅方面)は環北14時14分発か発から19時14分発まで1時間間隔の運転となり、下り(環北方面)は台北駅13時00分発から18時00分発までの1時間間隔で運転される。これを見るとWikipedia掲載のように昼間に毎時1本運転されているとは言い難く、土休日も午前中の環北発着がないことからデマ情報と言わざるを得ない。事実確認をせず誤った情報を書くと個人サイトより広範囲に拡散することを認識できないWikipedia編集者の質とモラルの低さがよくわかる。なお、これに伴う減便は実施されていない。




2. 初終電も改善し利便性向上へ

 また今回の018年3月1日桃園捷運ダイヤ改正では、空港線の運転時間拡大も実施される。空港駅基準でみていくと、空港第二ターミナル駅から台北駅方面への直達列車は6時12分発から5時57分発へ15分繰り上がる。一方、既存の空港第二ターミナル駅6時12分発直達台北駅行きは6時10分発に2分繰り上げられることとなった。また直達列車の最終は空港第二ターミナル駅22時42分発直達台北駅行きであったが、今回のダイヤ改正で空港第二ターミナル駅22時55分発に15分繰り下がることとなり、直達列車の運転時間が大幅に拡大された。

また、空港第一ターミナル駅から環北への普通列車の初電も繰り上げられ、空港第一ターミナル駅6時11分発から5時57分発へ14分繰り上げられた。なお、これまでの初電であった空港第一ターミナル駅6時11分発環北行きは6時12分発に繰り下げられることとなった。


3. 結び

今回の2018年3月1日桃園捷運ダイヤ改正では、唯一の運営路線となる空港線で、料金不要の速達列車である直達の運転区間や運転時間帯が拡大し、利便性が大幅に向上した。また各駅に停車する普通列車も一部区間で初電を延長するなど、利便性向上に努めている。今後空港線は途中駅がまだまだ開業するほか、2022年4月には環北~老街渓間、2026年には老街渓~中壢間が開業予定で、今後も需要増加が見込まれる。今後桃園捷運がどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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