JR四国ダイヤ改正予測(2016年3月12日予定)

JR四国は四国島内で運行されている鉄道である。2015年はJRグループの中で唯一ダイヤ改正を行わなかったが、2016年はほぼ確実にダイヤ改正するものとみられる。その理由も含めてダイヤ予測を以下にしていく。


1. 新型特急電車8600系の行方

JR四国では21年ぶりの特急型電車となる8600系を順次導入しており、現在は2両編成が2本しか運用についていないが、2016年春には3両編成2本が追加されるという。11月には岡山への入線も果たしており、2000系気動車で運行されている「しおかぜ」「いしづち」を置き換えるものと思われる。2000系は最高時速120kmであるが、現在運行されている8000系や8600系は最高時速130kmであるから所要時間の短縮が見込まれるものと思われる。

2. 松山で分断される特急

新型車両が導入されるのはもちろんいいことではあるが、それが気動車ではなく電車であることが今回のダイヤ改正のポイントの1つにあると思われる。なぜなら、電車特急は松山には乗り入れることは出来るが、電化されていない区間がある影響で宇和島まで乗り入れることが出来ないのである。現在岡山や高松から宇和島へ向かう「しおかぜ」「いしづち」はすべて気動車である2000系を用いているが、これが8600系に置き換えとなると他列車と同様松山で乗り換えを要することになる。
ではなぜ予讃線の定期特急列車から気動車が消えると予測できるのか。1つは先述の8600系が岡山への入線を果たしていることである。このことから「しおかぜ」の運用に就くことは確定的であるし、既存の8000系とは併結できないことから「いしづち」への運用もほぼ確定的かと思われる。そしてもう1つは8000系電車に「アンパンマン列車」を登場させたことである( http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2015%2009%2028%2003.pdf )。「アンパンマン列車」は、アンパンマンの作者やなせたかし氏が高知県出身出身であることに因み、JR四国の主要線区で特急として運行されている。現状2000系気動車の一部がその役割を全うしているが、この2000系気動車が「しおかぜ」「いしづち」で運用されなくなってしまうと当該区間から「アンパンマン列車」が消滅してしまう。それを防ぐために8000系電車に「アンパンマン列車」を導入しようとしているのではなかろうか?また現在8600系で運行されている列車は2015年3月まで2000系気動車で運行されていた列車であり、今回も置き換えの可能性はかなり高いと思われる。

3. 2000系気動車の転用先は?

さてこの置き換えで2000系気動車の運用が余ることになる。これを拾えるのはどこだろうか?おそらく徳島県を中心に運用されているキハ185系ではなかろうか?キハ185系は国鉄分割民営化直前の1986年から運行を開始しており、今では「むろと」「剣山」と送り込み目的の一部の「うずしお」に限られ、高松運転所に23両配置されている。これらの列車の最高速度は110kmであり振り子非搭載のため「うずしお」の所要時分の延びる原因となっている。そのためここに2000系気動車を入れればこの運用の「うずしお」は所要時分が短縮されるものと思われる。またたまにアンパンマンカーが連結される「むろと」「剣山」でも、アンパンマン列車が走るようになるかもしれない。また、現在残っている定期運行の国鉄型特急は185系「踊り子」「あかぎ」「スワローあかぎ」、485系「白鳥」、381系「やくも」、キハ183系「北斗」「オホーツク」「サロベツ」、キハ185系「うずしお」の一部と「むろと」「剣山」しかないと考えると、置き換えも妥当かと思われる。
ただし、今回の8600系置き換えによる2000系捻出は、せいぜい7両程度だと思われる。つまり今回だけでは足りないのである。そこでこれまでの四国特急の縮小についてみていく。

4. 四国特急の縮小と減車

JR四国は国鉄分割民営化前後から特急型車両を次々と導入し、急行列車を格上げして料金の実質値上げを図ってきた。しかし高速道路の整備と人口減少により特急列車の縮小を余儀なくされる。ここでは10年前の2005年の時刻表と比較していく。
まず見ていくのは「いしづち」。予讃線全線を運行区間に持つ特急列車である。「しおかぜ」と併結する場合2005年時点では2往復を除きほとんどの列車が3両での運行であるが、2015年現在では3往復を除きほとんどの列車が2両での運行されている。
続いて「南風」。2005年では高知以西への運行が頻繁に行われていたが、2015年の今は昼間時間帯を中心に高知で系統分割されている。2005年にも高知以西を走る特急「あしずり」はあったが、1本しか運行せず3両編成であった。しかし2015年現在では2両編成の「あしずり」が3往復も運行され、宿毛乗り入れも縮小されている。そして新幹線利用者が増える多客期に行われていた「しまんと」の宇多津・多度津における運行系統分割による輸送は2015年に入ってから見られなくなってしまった。
そして「宇和海」。予讃線の松山以西を運行する特急列車で2005年では主に4両編成で運行されていたが2015年現在では主に3両編成で運行されている。減車は2006年から行われているようだが、この10年で沿線人口は10~15%程度減少している。
このようにJR四国では近年特急列車の減車が起きており、ここで余剰となった2000系気動車は転用されていない模様である。この2000系気動車まで使えばキハ183系を置き換えることが出来るのではないだろうか?

5. 結び

JR四国は沿線人口が少ないゆえに非常に厳しい経営を迫られている。2014年度のJR四国の輸送密度( http://www.jr-shikoku.co.jp/04_company/company/kukanheikin.pdf )はこの通りで、高速道路無料化措置が解除されて多少は持ち直したものの、依然として減少傾向なことは否めない。今後「宇和海」などの減便も含めて考えていかなくてはならなくなるかもしれない。
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