土休日にも座席指定制列車拡大へ! 京急電鉄臨時列車運転(2018年9月~10月)

京急電鉄は9月6日、プレスリリースにて9月から10月にかけて土休日に臨時列車「ホリデー・ウィング号」を運転すると公表した( 秋の行楽シーズンに「ホリデー・ウィング号」を期間限定で運行します )。今回はこれについて見ていく。


1. ウィング号、休日に進出

今回の2018年9月~10月京急電鉄臨時列車運転では、着席整理券発券列車「ウィング号」が休日に初めて運転される。運転されるのは品川8時59分発「ホリデー・ウィング」号三浦海岸行きで、途中横浜にしか停車しない。運転日は9月22日〜24日と10月6日〜8日の三連休となっている。「ウィング号」はJR東日本「湘南ライナー」のように横浜を通過することで、品川まで定期券を買わせて増収を図ったことや混雑回避を狙っていたが、今回運転される「ホリデー・ウィング号」は土休日に運転されることから、横浜に停車させ利用を促進させることとしたようだ。

この「ホリデー・ウィング号」は品川から三浦海岸まで、青砥8時21分発快特三崎口行きの後をつけて走るが、品川→三浦海岸ではこの快特より5分、横浜→三浦海岸では3分遅い所要時間で運転される。ダイヤ改正時点で「ホリデー・ウィング号」を設定するとは思われていなかったことから、致し方ないものと思われる。

ただこの「ホリデー・ウィング」号、事前発売と当日発売の2つがあるが、いずれにせよ企画きっぷのみさきまぐろきっぷを購入しなければ利用できず、半ばツアー列車化してしまっている。

2. 川崎・横浜からも座席指定可能に

また今回の2018年9月~10月京急電鉄臨時列車運転では、「ホリデー・ウィング号」運転に合わせ、定期列車として運転している快特のうち、2ドアの2100系で運転される品川始発の2本について、2号車をウィング・シートとして座席指定することとなった。座席指定券は京急川崎と横浜のみでの発売となり、品川では発売されない。こちらはみさきまぐろきっぷを購入する必要はなく、朝夕の「ウィング号」同様普通運賃・定期券に300円追加で支払えば利用できる。設定日は「ホリデー・ウィング」同様、9月22日〜24日と10月6日〜8日の三連休となっている。

まるで2017年8月20日ダイヤ改正より運転開始した京阪特急プレミアムカーのようではあるが、京阪特急プレミアムカーは普通車両と比べてハイグレードなのに対し今回運転される京急快特のウィング・シートは他の車両と同一設備でまるでかつてのJR西日本阪和線関空特快ウイングの指定席ようだ。この関空特快ウイングは新機動戦記ガンダムW(ウイング)の放映期間とほぼ同じくして運転を取りやめ、指定席もとりやめてしまった。しかし今回の京急のウィング・シートはあくまで実験的なものであり、今後ダイヤ改正を機に本格運行を開始するようになれば京阪特急プレミアムカーのようにハイグレード車両を連結させて運転することになるであろう。今回ウィング・シートを京急川崎・横浜発売にしたのは途中駅からいかに需要がるかを図り、品川でのみさきまぐろきっぷ購入者限定で発売しているのは、同じ1列車の定員を集めるのにどこまで条件を厳しくしたり値上げできるか見計らっているものと思われる。

ただ今回のプレスリリースの公表には時期的にやや意図がありそうだ。京急の過去のダイヤ改正を見ると、2015年は12月5日2016年は11月19日、前年2017年は10月28日に実施されており、概ね10月~12月に実施されている。今年もこの時期にダイヤ改正が実施されるのか、それとも今年は臨時列車運転を行うことでダイヤ改正を実施しないのか、前回の2017年10月28日ダイヤ改正が小規模だっただけに見どころとなりそうだ。

3. 結び

今回の2018年9月~10月京急電鉄臨時列車運転では、京急史上初の土休日運転の「ウィング号」が設定されたほか、定期列車として運転されている一部の快特にもウィング・シートを1両設定することで着席ニーズに応える形となった。これまで京急電鉄では「ウィング号」を通勤時間帯の着席サービス保証しておらず、2015年12月5日ダイヤ改正より運転開始した「モーニング・ウィング号」もその延長線上でしかなかった。しかし今回の臨時列車運転では、打って変わって新たに昼間にも設定しようと新境地へと踏み入れることとなった。今後快特用2100系またはその置き換えとなる新型車両にプレミアムカーのような設備が導入されるのか、ダイヤ改正にて土休日にも「ウィング号」が定期列車として設定されるようになるのか、「ホリデー・ウィング号」の横浜停車は実施されるのか、楽しみにしたい。

12月21日金曜日は全国ダイヤ改正プレスリリース公表予定日です!編集後記はじめました!
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コメント

  1. 四季彩 より:

    いくら着席保障があるといっても、現状の2100形のシートでは、通勤客には好評でも観光客にはどうなのでしょうか?実は先月、遠征旅行で快速みえの指定席を利用した時、自由席と変わらない転換クロスシートだったので、がっかりしました。
    快速なので青春18きっぷで利用でき、着席保障があることはありがたいですが、観光列車としては失格で、並行する近鉄に完敗です。京急も観光列車で料金を徴収するなら、最低でもJRの普通列車グリーン車くらいのグレードのシートを提供しないと、利用されないと思います。

    • さん より:

      サービス面で少し劣るのは事実ですけど、そもそも快特が終日にわたって乗車率が高いですし、ロングシート車も混じって運用されていることを考えれば、需要は多少なりあるかなと思います。
      ただ定期列車として走らせるほどダイヤに余裕が出来るだろうか・・・?