吾妻線部分廃止に向け北陸新幹線軽井沢駅のりかえ代替バス設定で高速化! JR東日本高崎支社臨時ダイヤ運転(2025年9月~12月)

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吾妻線部分廃止に向け北陸新幹線軽井沢駅のりかえ代替バス設定で高速化! JR東日本高崎支社臨時ダイヤ運転(2025年9月~12月)

JR東日本は2025年7月14日、プレスリリースにて吾妻線長野原草津口~大前間廃止に向け代替バスの実証運行を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

2025年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 吾妻線一部廃止に向け代行バス運行設定など着実に話し合い!

今回の2025年9月~12月JR東日本吾妻線代替バス運行では、実証運行として吾妻線沿線から北陸新幹線軽井沢駅までバスを運行する。

吾妻線のうち長野原草津口~大前間の2022年度の輸送密度は263人/日・往復と正直4両編成電車1本をバス1便に置き換えられるほど利用が少なくなっている。そこで吾妻線を運営するJR東日本は2024年3月22日に群馬県、長野原町、嬬恋村に対して廃止に向けた申し入れを行っている。それから約1年、吾妻線長野原草津口~大前間の部分廃止に向け動き出している。それが今回の代替バスの実証運行である。

今回の実証運行は長野県にある北陸新幹線軽井沢駅と長野原町の羽根尾や嬬恋村の万座鹿沢口・大前などを結ぶバスを2系統設定する。各系統1日3便ずつと言っていることから、朝の北陸新幹線軽井沢駅行き1便ずつと帰りの夕方の長野原町・嬬恋村行き2便ずつということになりそうだ。これにて長野原町・嬬恋村~高崎市への通学利用を吾妻線普通電車から代行バス軽井沢のりかえ北陸新幹線利用に振り替えようというのだ!

これにより大前~高崎間は吾妻線普通電車で約1時間50分程度かかるところ、大前や羽根尾など吾妻線沿線から軽井沢駅までバスで約1時間、北陸新幹線軽井沢~高崎間は15分~20分であることを踏まえると約1時間30分で到達することができることから、従来より20分程度遅く家を出発できる。しかも駅よりバス停の方が家に近いだろうから乗るまでの利便性が上がるし、北陸新幹線「あさま」の朝の便は運転本数そのままに2014年から2016年にかけて8両から12両に増車したため軽井沢からならたいてい座れる。そう考えると沿線に住み高崎に通う高校生や大学生目線だとしても利便性は上がると言っていいだろう。




またJR東日本の廃線補償も入るだろうから通学定期代も長野原町や嬬恋村のほかJR東日本からいくばくか補助をするはずだ。家計の財布が痛むこともないだろう。

この代替バス運行は吾妻線普通電車と比べても効果が高いことから群馬県や沿線自治体である長野原町や嬬恋村も前向きだ。うまくいけば吾妻線の長野原草津口~大前間の廃止も円滑に進むだろう。

そう考えると今回の吾妻線廃止代替バスを実証実験として北陸新幹線軽井沢駅発着で運行するのはかなり画期的でありかつ有効な対策と言えるのではないだろうか。

なお吾妻線廃線時にはこれとは別に長野原草津口~大前間で代替バスを運行する見込みだ。

むしろここまで地元を含めてうまく廃線協議が進むことはなかなかないので、これに反対するのはただの妨害でしかない。使っている人たちが代行バスの方が便利だから廃線にしていいと言って円満解決に向かっているんだから鉄道廃止にしてあげましょうや。


2. 結び

今回の2025年9月~12月JR東日本吾妻線代替バス運行では、羽根尾や万座鹿沢口・大前などから北陸新幹線軽井沢駅への代替バスを運行し北陸新幹線「あさま」に乗せかえることで、従来より短い所要時間で高崎への移動をできるようにして鉄道より利便性を向上させるようだ。

また吾妻線長野原草津口~大前間の廃止も沿線住民の満場一致でとんとん拍子に進むだろう。

今後JR東日本でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

2025年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:JR吾妻線 高校生の新幹線通学を実証実験へ 群馬 嬬恋村 – NHK

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