自由化で増発へ! ハートフォード線開業に伴うダイヤ改正(2018年6月16日)

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CTrailは6月15日、プレスリリースにて6月16日にアメリカでハートフォード線を運営開始すると公表した( Brightline begins passenger operations )。今回はこれについて見ていく。

1. 高規格在来線開業へ

今回の2018年6月16日ハートフォード線に伴うダイヤ改正では、CTrailによる運転が開始されることとなった。

ハートフォード線はアメリカ合衆国コネチカット州ニューヘイブンからハートフォードを経て、マサチューセッツ州スプリングフィールドに至る、62.0マイル(99.8km)に至る路線である。全列車機関車けん引の客車で運転され、アムトラックは最高180km/h、CTレールは最高127km/hで運転され、全線所要時間はアムトラックは1時間22分、CTrailは1時間35分となっている。現在ではCTrailの方が遅くなっているが、将来的に線路設備が整ったところで最高速度をアムトラックと同じ180km/hに合わせるようだ。なおm、ニューヘイブン~スプリングフィールド間の運賃は、12.75アメリカドル(約1,400日本円)となっている。

どうやら、京成成田空港線にて北総鉄道が第一種鉄道事業者、京成電鉄が第二種鉄道事業者であるかのように、アムトラックが第一種鉄道事業者、CTrailが第二種鉄道事業者のような扱いで運転しているようだ。

近年欧米では鉄道の自由化が進められており、車両などのソフト面のみ自由化することにより、既存事業者がもつ設備を新規事業者が走行できるようになりつつある。今回のハートフォード線も高速化に伴い自由化を図ったのだろう。

2. ダイヤはどうなる

今回の2018年6月16日ハートフォード線に伴うダイヤ改正では、これまで運転していたアムトラックの編成のほかに、CTrailの編成も加わることとなった。

CTrailの運転は平日は1日8往復で、うち3往復が終点のスプリングフィールド発着、残り5往復はハートフォード発着となる。

また土休日は1日6往復で、うち2往復が終点のスプリングフィールド発着、残り4往復はハートフォード発着となる。

ハートフォード線は運転本数が少ないが、小湊鐵道のように平日ダイヤと土休日ダイヤは完全別ダイヤで運転されている。そのため、初終列車も平日と土休日で大きく異なっている。

平日の初列車はニューヘイブン4時35分発スプリングフィールド行き4400列車であるが、土休日はニューヘイブン8時00分発スプリングフィールド行き6400列車と、3時間25分も違いがある。また終列車は平日はスプリングフィールド21時45分発ニューヘイブン行き4415列車、土休日はスプリングフィールド21時50分発ニューヘイブン行き6403列車となっている。

ちなみにアムトラックも今回のハートフォード線高速化に合わせダイヤ改正を実施しており、平日はニューヘイブン~スプリングフィールド間を8往復、土休日は10往復が設定された。


3. 結び

今回の2018年6月16日ハートフォード線に伴うダイヤ改正では、線路改良に伴う最高速度向上と第二種鉄道事業による新規参入と増発により、利便性が向上することとなった。

今後鉄道の上下分離によるソフト面への新規事業者参入により、アメリカでどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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