芸備線ほぼ全線増発で広島発備後落合行き約23年ぶりに復活も部分廃止へのカウントダウン! JR西日本岡山支社・広島支社臨時列車運転(2025年7月~11月)

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芸備線ほぼ全線増発で広島発備後落合行き約23年ぶりに復活も部分廃止へのカウントダウン! JR西日本岡山支社・広島支社臨時列車運転(2025年7月~11月)

JR西日本は2025年6月16日、プレスリリースにて2025年7月19日~11月24日の土休日に芸備線で臨時列車の運転を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

2025年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 芸備線ほぼ全線で1往復増発へ!

今回の2025年7月~11月JR西日本臨時列車運転では、芸備線のほぼ全線で増発を図る。

ただJR西日本芸備線は備中神代~備後落合間は岡山支社、備後落合~広島間は広島支社と管轄が異なっており、中国統括本部と総してからも運用が分けられている。このため岡山支社側と広島支社側それぞれで列車を増発することとした。

それでは今回の2025年7月~11月JR西日本芸備線臨時列車増発について見ていこう。




2. 芸備線新見~備後落合間で1往復増発へ!

今回の2025年7月19日~11月24日JR西日本芸備線臨時列車運転では、新見~備後落合間で増発を図る。

今回2025年7月19日~11月24日の土休日に増発するのは新見10時29分発備後落合行きと備後落合12時20分発新見行きの1往復となってる。両列車とも各駅に停車する普通列車で、ほかの列車同様キハ120形1江用編成で運転する。

これにより土休日は新見~東城間で5往復から6往復に、東城~備後落合間で3往復から4往復に増発する。




3. 広島発備後落合行き約23年ぶりに復活へ!!

今回の2025年7月19日~11月24日JR西日本芸備線臨時列車運転では、三次~備後落合間で増発を図る。

今回2025年7月19日~11月24日の土休日に増発するのは広島9時07分発快速庄原ライナー備後落合行きと備後落合12時08分発普通広島行き行きの1往復となってる。両列車ともキハ120形2両編成で運転する。なお広島~三次間は定期列車として運転するため、三次~備後落合間の延長運転となっている。

停車駅は広島発備後落合行きは快速庄原ライナーというあたり広島~三次間の快速停車駅および備後庄原~備後落合の各駅とし三次~備後庄原間ノンストップとなっている。また備後落合発広島行きは普通列車のため全駅停車になるかと思いきや、備後庄原から三次までノンストップで運転する。これにて土休日は三次~備後庄原~備後落合間で5往復から6往復に増発する。

これにより2002年3月22日JR西日本ダイヤ改正で廃止となった急行「ちどり」「たいしゃく」以来約23年ぶりに広島発備後落合行きと備後落合発広島行きが復活することとなった

なお今回の芸備線臨時列車運転に合わせ備後西城駅からひろしま県民の森への無料バスや東城駅から帝釈峡への無料バスを運行するとしている。が、ひろしま県民の森なんてわざわざ広島市内から行くほど魅力的なところではないし、帝釈峡に行くなら東城駅まで備北交通の高速バスで行った方が早くて安くて楽である。そう考えるとこれらの無料バス送迎はほとんど意味がなく費用と老職の無駄遣いに見えるのは気のせいだろうか。




4. なぜ芸備線で改めて増発するのか

今回の2025年7月19日~11月24日JR西日本臨時列車運転では、なぜ芸備線で増発することとしたのか。それはJR西日本が芸備線三次~備中神代間で本気で対策しても利用が増えないという理由をつけて廃線にしたいためである。

JR西日本では輸送密度2,000人/日未満の線区の収支公表をしており、そのうち500人/日・未満の線区を廃止にしたいとしている。芸備線のうち三次~備中神代間はいずれも輸送密度500人/日・往復を下回っているほか、芸備線備後落合~東城間は輸送密度8人/日・往復を記録したことがあるほど閑散路線で、沿線を走行していたバス会社備北交通が撤退するほどのクソ田舎である。しかも鉄道の線形が悪すぎるのでジャンボタクシー・タクシー代替輸送の方が所要時間が短い始末。鉄道として存続する意味が何一つない。

鉄道を維持存続するには運転士だけではなく、線路を含む設備の保守点検を自社で行わなければならない。バス転換どころかジャンボタクシー・タクシーしても問題ない利用者数にもかかわらず鉄道であえて残すことはかえって余計な労力を生むだけで無駄ほかならない。よって芸備線三次~備中神代間は直ちに廃止すべきである。

ただ面倒なのが公務員や政治家だ。彼らは会社員ではないので会社的金銭感覚や会社経営感覚が分からないし動かないのだ。

このためJR西日本では不採算路線を廃止するべく、利用が増えると政治家が思うであろう増発を施すことで最大限乗客を増やす努力をし、それでも利用が増えないことを証明し廃線に持ち込みたいのだ。

というか、そもそも日本三大過疎である北海道の山奥、奈良の山奥、広島の山奥に含まれる広島県三次市や庄原市は人口5万人程度もいないのに国策による中国自動車道が通っているだけでもかなり恵まれている方である。兵庫県宍粟市や広島県安芸高田市のように高速道路すがりでもいいではないか。そしてその中国自動車道を使って広島への高速バスが庄原から毎時1本以上運行している。芸備線がなくなっても庄原市民は困りやしない。

そんな高速広島線も利用が減っており、2025年3月31日をもって広電バスが撤退し備北交通単独での運行となった。

そもそも1980年代の国鉄分割民営化直前は芸備線志和口~三次間より三次~備後庄原間の方が利用者が多かったが、庄原市は地元企業の備北交通を守るためにJR芸備線から客を奪うべく増発したり中国バスを旧市内から撤退させたんだ、そんな庄原市がJR芸備線を残してくれなんておこがましいにもほどがある。自業自得だろ。そんな芸備線は庄原市からなくなって当然。

そう考えると芸備線三次~備後落合~備中神代間は廃止にすべきだし、輸送量的にも備北交通や備北バスどころか乗り合いタクシーに転換してもおかしくないだろう。


5. 結び

今回の2025年7月~11月JR西日本臨時列車運転では、芸備線で増発を図ることとした。

が、廃線を検討したい路線の増発はJR西日本が地元沿線に増発しても旅客は増えず無意味であることを証明するための常套句として用いられており、今回効果が出なければ三江線同様芸備線の一部区間の廃止もありうる。

今後JR西日本でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

2025年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:芸備線再構築協議会 実証事業に係る臨時列車の運行について – JR西日本

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