不通により臨時ダイヤ実施へ 東北新幹線臨時ダイヤ運転(2021年2月14日以降実施)

不通により臨時ダイヤ実施へ 東北新幹線臨時ダイヤ運転(2021年2月14日以降実施)

JR東日本は2021年2月14日、プレスリリースにて2月14日より東北新幹線で臨時ダイヤで運転すると公表した( 東北新幹線 2月14日臨時時刻表 )。今回はこれについて見ていく。

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1. 運転見合わせで東京~那須塩原間で臨時ダイヤ設定へ

今回の2021年2月14日より実施の東北新幹線臨時ダイヤ運転では、地震の影響により那須塩原~盛岡間が不通になったことに伴い、東京~那須塩原間で臨時ダイヤで運転することとなった。

東京~那須塩原間で運転するのは「なすの」のみで2月14日は1日19往復の運転を行ったほか、2月15日以降は数本増発している。原則定期ダイヤの「なすの」と本数補完のために東京~那須塩原間で各駅に停車する「やまびこ」を東京~那須塩原間「なすの」として運転する。ただし朝夜を中心に各駅に停車する「やまびこ」を臨時「なすの」で代替しなかった列車が多くあることから、平日朝夜は那須塩原・小山でさえも乗車チャンスが通常ダイヤより少ない。これにより東京~那須塩原間は概ね毎時1本の「なすの」を運転する。なおこの臨時「なすの」は定期列車運転分も含め全て普通車全車自由席で運転する。

まあ福島や仙台に行けないのであれば東北新幹線は毎時3本や毎時4本も必要なはずもなく、毎時1本の「なすの」で十分賄えるのだから毎時1本の運転で済んでしまうというのはわかる。しかし朝夜の減便は不通以前よりこのご時世での乗客減に対する需給調整も入っているだろうし(そうであれば次回2021年3月13日ダイヤ改正で平日運転「なすの」を削減しなかったのは大問題なのだが)、初終列車も変更し運転時間帯が縮小するとなるとさすがにやりすぎな気もするが。

なお東京~仙台間では2月15日より常磐線特急「ひたち」2往復(運用繰りの関係で2月15日は1往復半だが)をいわき発着から仙台発着に延長し、いわき~仙台間は快速列車として運転する。厳密にいえば同じ区間を同じ車両で一部区間快速列車と全区間特急列車が混じることで列車によって料金が異なってしまうデメリットはある。もっとも1日3往復から5往復に増えたとはいえ常磐線周回りは東京~仙台間だけでも4時間30分はかかるが、動かないよりはマシだろうし、東北新幹線仙台以北が運転再開すれば特急「みちのく」にように東京~盛岡・青森へ向かうことができるようになるだろう。

また在来線はほぼ全線で運転を再開しているため、東北本線普通列車は各東北新幹線との乗り換え駅間を毎時1本程度運転している。そうなると福島~仙台間の移動は多少時間がかかるだけで問題ないし、東京~郡山くらいだったら那須塩原まで東北新幹線「なすの」で出て黒磯・新白河で乗り換えれば行くことができそうだ。

(2021.2.16追記)また2月16日より東京~那須塩原間「なすの」は東京発那須塩原行きが24本、那須塩原発東京行きが22本の運転となり、初終列車も小山・那須塩原に関しては平常ダイヤとほぼ同じとなる。このほか宇都宮から東京への最終列車の利便確保のため、小山通過の「なすの」として那須塩原22時38分発「なすの344号」東京行きを設定する。

(2021.2.21追記)さらに振替輸送を強化すべく、2021年2月21日より那須塩原~仙台間で東北本線臨時快速を1日2往復運転することとなった。ただ黒磯~高久間にデッドセクションがあることから、交直流両用車両しか運転に就けない。このためはるばる新潟から臨時列車増発用のE653系7両編成(「いなほ」型車両)を仙台に送り込んで運用させるようだ。

なお東北新幹線は2021年2月24日に全線で運転再開するとしているが、1か月程度は減速運転を続けるとしている。これにより全線で運転を再開しても大宮~仙台・盛岡間で通常ダイヤより概ね1時間程度かかる見込みのほか、通常ダイヤの3分の2程度しか運転しないとしている。ただ山形新幹線「つばさ」や秋田新幹線「こまち」は車両の代替が他列車では効かない以上、昼間は半減の2時間に1本程度にまで削減する可能性まで考えられそうだ。




2. 仙台以北でも臨時ダイヤ設定へ

今回の2021年2月14日より実施の東北新幹線臨時ダイヤ運転では、仙台以北でも臨時ダイヤの設定を行う。

なお新函館北斗始発終着列車は全便運転を行っており、東京~盛岡間で部分運休するにとどまっている(このため従来通り普通車全車指定席)。ただ盛岡~新青森間では「はやぶさ」の一部で全区間で運転を見合わせている。

なお今回の地震では東北新幹線は新白河~古川間で被災しており(特に郡山~白石蔵王間が甚大)、復旧には10日ほどかかるとみられている。だったら一ノ関~盛岡間で臨時「やまびこ」を折り返し運転してもいいのではないかとも思うが、おそらく仙台~盛岡間の復旧はそこまで遠くないはずだ。

(2021.2.16追記)なお2月16日より一ノ関~盛岡間で臨時「やまびこ」を約3時間間隔で1日6往復を運転することとなった。一ノ関での折返しは設備の都合上1線しか使えないので本数は少なく設定せざるを得ないし閉塞の関係もあるかもしれないが1運用で済むことを考えると常磐線で夜行列車を運転する程のやる気はなさそうではあるが、運転しないよりかはマシだろう。なおこの臨時「やまびこ」も普通車全車自由席で運転する。

(2021.2.21追記)その後2021年2月22日に仙台~一ノ関間でも運転を再開し仙台~盛岡間で各駅停車の臨時「やまびこ」を毎時1本程度、1日19往復で運転することとなった。そもそも仙台以北の東北新幹線定期列車は2020年11月1日以降E5系とE6系しかなかったため今回の仙台~盛岡間の東北新幹線臨時列車も全列車E5系を使用することとなったが、盛岡6時10分発「やまびこ602号」仙台行き初列車及び送り込みの仙台22時20分発「やまびこ637号」最終盛岡行きの1往復のみE6系も連結した17両編成で運転することとなった。

まあ仙台~盛岡間が再びつながったとしても東京まで直通できなければ平常時と比べ需要が少なくなるのは必然で、各駅停車「やまびこ」毎時1本しか運転しないのは当然だろう。ただそのせいで早朝深夜の仙台市発終着で仙台~盛岡間で各駅に停車し新青森・新函館北斗方面へ直通する「はやぶさ」が盛岡で系統分割してしまっているのはいかがなものかとは思うが、2日後の2月24日には東北新幹線全線での運転再開を目指していることからもたった2日だけ辛抱すればいいと言えばそれまでなのだろう。

なおこの仙台~盛岡間臨時「やまびこ」は仙台~古川間で通常より6分程度、古川~くりこま高原間で通常より2分程度所要時間が延びている。JR東日本によれば東北新幹線が全線で運転再開をしても1か月程度は減速運転が必要となる見込みだ。この仙台~古川間の所要時間から予測するに、おそらく復旧後でも130km/hないし160km/h制限を掛ける見込みのようだ。まあ現時点では「やまびこ」しかないので高々10分しか変わらないし、上越新幹線や北陸新幹線の乗り入れる東京の発着枠制限の影響も受けないのでかなり自由に時刻を組めるが、2021年2月24日の東北新幹線全線運転再開時には東京発着枠と原則による所要時間拡大によるダブルパンチを喰らいそうだ。




3. 山形新幹線・秋田新幹線も部分運休へ

今回の2021年2月14日以降実施の東北新幹線臨時ダイヤ運転では、山形新幹線や秋田新幹線でも運休を行う。

2月14日は山形新幹線も線路を共用する奥羽本線(山形線)が福島~新庄間で全列車運転を見合わせていたため「つばさ」の全便運休もわかる。

ただ、2月14日の始発から田沢湖線や奥羽本線横手~大曲~秋田間の普通列車は平常運行だったのに、線路を共用する秋田新幹線「こまち」が盛岡~秋田間を含め全列車運休としたのだ。たしかに「こまち」利用客は大半が仙台より先に行く人たちの利用だから盛岡までしか動かないとなると空席だらけになるのは明白で、部分的に運転再開をしたところで全便運転したら(2019年以前であっても)赤字を出すだけなのは間違いない。しかし車両は秋田車両センターにいるんだから夜間滞泊分を差し引いても秋田~盛岡間運転分は車両は賄えるし、盛岡駅新幹線ホームも盛岡以北の東北新幹線は平常運行なんだから使えるはずだ。万が一田沢湖線から盛岡駅新幹線ホームの連絡線が被災している可能性もゼロではないが、だったら大曲の花火臨時増発時のように「こまち」を盛岡駅田沢湖線ホームから発着させればいいだけの話である。

おかげさまで盛岡と大曲を直通で運転する列車は田沢湖線普通列車の1日3往復しかないのだ。おいおい、せめて「こまち」を盛岡~秋田間で3~4時間に1本程度運転しようとは思わなかったのか。おかげさまで奥羽本線特急「つがる」1日3往復は平常通り動いているのに、設備に問題ない自称新幹線が全便運休するざまである。

じゃあ秋田から東京に出たいなら羽越本線特急「いなほ」と上越新幹線「とき」を乗り継げばいいじゃないかと思った人もいるだろう。たしかに上越新幹線は被害がなかったので平常運行しているのだが、羽越本線は14日午前中まであつみ温泉~酒田~羽後本荘間で運休していた。ただその後14日中に羽越本線全線で復旧し特急「いなほ」も運転再開したのだが、なぜか特急「いなほ」に限り14日は酒田~秋田間全便運休となったのである。おいおいどこまで秋田を陥れたいんだJR東日本

ということで設備は使えるのに復旧しなかったことを国土交通省に咎められたのか、2月15日から山形新幹線福島~新庄間の運転再開と共に秋田新幹線「こまち」は盛岡~秋田間で約3時間間隔、1日6往復で運転を再開したほか、羽越本線特急「いなほ」のうち酒田行き1本を秋田発着に延長し、酒田→秋田間快速として運転することなった。これにより新潟経由で東京へのアクセスを拡大することとなった。

なお飛行機でも羽田~秋田・三沢・青森などで臨時増発を行っているが、臨時運休していた便の一部を復便しただけで定期ダイヤよりも運転本数は少ない。まあないよりはマシではあるのだが、それだけ移動する人自体が減っていることが分かる。

今回の臨時ダイヤ設定もそうだけど、そもそも移動する人が少なかったおかげでほとんど臨時延長もすることなく乗り切れそうだと思うのは気のせいだろうか。


4. 結び

今回の2021年2月14日以降実施の東北新幹線臨時ダイヤ運転では、那須塩原~盛岡間で運転を見合わせたことにより臨時ダイヤで運転することとなった。

ただ東京~那須塩原間では部分不通だけでは説明のつかない運転時間帯の縮小を伴う減便を行っており、このご時世での乗客減を反映した減便を便乗して行っているようにも見える。

今後東北新幹線でどのようなダイヤを組むのか、見守ってゆきたい。

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