最繁忙期設定で上越北陸でフル稼働も減速運転の東北新幹線では本領発揮できず 東北・上越・北陸新幹線臨時列車運転(2022年4月~5月春期間)

最繁忙期設定で上越北陸でフル稼働も減速運転の東北新幹線では本領発揮できず 東北・上越・北陸新幹線臨時列車運転(2022年4月~5月春期間)

JR東日本は2022年4月21日、プレスリリースにて春の臨時列車を新幹線を中心に大型連休に増発すると公表した( 追加で運転する列車(新幹線) )。今回はこれについて見ていく。

2022年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 上越・北陸新幹線で臨時列車枠フル活用へ!

今回の2022年4月~5月上越・北陸新幹線臨時列車運転では、大型連休に合わせ臨時列車を増発することとなった。

ただ臨時「かがやき」「とき」などの運転枠はフル活用して利用の多い日は全ての運転枠で列車を設定しているものの、大型連休の全ての日で全ての枠を使い切っているわけではない。

これは、これまで4月~5月の大型連休を含む春の臨時列車は概ね1月25日までに決まっており、遅くとも2月25日までには大方決まっていた。つまり実際に運転する3か月前には列車の設定が内定していることから、前年までの傾向を踏まえてどんぶり換算で臨時列車を設定していたのである(もっとも国鉄時代よりかは精度は上がっているが)。

しかしこのご時世で2020年以降に利用が大きく減り、設定する予定だった臨時列車を運転の1週間ほど前に運休を決定し前後の列車に振り替えるほどにまでなってしまった。しかも2022年4月から多客期に通常期と比べ400円増の最繁忙期を設定したため、需要が読めない。

このため臨時列車を指定席券の発売の始まる1か月前の段階では極力設定せず、予約状況を見て満席になりそうになったらその日に限り定期列車の前後に臨時列車を出すこととしたのである。

これにより北陸新幹線では2019年と比べ定期列車を含む列車の設定本数は9%減らすことに成功している。

もはやJR東日本では全線高架の新幹線の無人運転を行うことでコスト削減を強化したいほどであることを考えると、極力運転本数を減らしてコスト削減を図りたいのだろう。

なお今回の臨時列車の増発は4月21日と4月26日の2回に分けて出したが、上越新幹線・北陸新幹線ともに4月26日の臨時列車増発分は基本的に大型連休以降、つまり5月中旬以降に運転する列車の増発の案内となっており、主に前回の2022年3月12日ダイヤ改正で定期列車から臨時化した列車を週1~5日程度運転するようにしたものである。

そう考えると上越新幹線・北陸新幹線に関しては大型連休期間中の臨時列車需要は4月21日の時点でほぼ読み切れていたということになるし、5月以降も徐々に利用が戻ると見込んでいるようだ。




2. 東北新幹線では本数抑制へ

今回の2022年4月~5月東北新幹線臨時列車運転では、減速運転の臨時ダイヤ実施期間中に増発を図ることとなった。

もっとも最速達列車「はやぶさ」の場合、通常ダイヤと比べ東京・大宮~仙台間で40分程度、東京・大宮~盛岡間で1時間程度長くかかることから、極力到着を遅くしないような臨時列車を設定することとした。

これにより東京6時00分発「はやぶさ・こまち71号」新青森・秋田行きを運転することとなったが、極力新青森到着を延ばさないようにするため従来東京6時00分発で運転する臨時「はやぶさ49号」新青森行きと比べ二戸と七戸十和田を通過することとした。

なお「はやぶさ」は臨時列車運転日には概ね毎時1本程度の増発を図っている。もっとも減速運転の臨時ダイヤ実施中のためそもそも運用数が増えてしまっており臨時列車を出せる本数が限られてしまっているものの、それでも毎時1本程度の臨時「はやぶさ」を運転するということは多くの利用を見込んでいるということなのだろう。

当初東京~仙台間の「やまびこ」で増発するのは1日最大2往復のみで、定期「つばさ」と福島で増解結する臨時「やまびこ」の増発は一切行わない予定だったが、その後4月26日に改めて増発することとなり「やまびこ」は最大1日5.5往復まで設定することとなった。ただそれでも今回の臨時列車運転では仙台~盛岡間の「やまびこ」で一切増発を行っていない。

そして臨時増発が一番多いのが山形新幹線「つばさ」だったりする。もっとも遅くとも2010年には臨時「つばさ」は東京~山形・新庄間の全区間で7両単独運転、全車指定席の設定が多かったので例年通りと言われればそれまでだが。

なお北海道新幹線では青函トンネル内210km/h運転に伴い一部列車で所要時間を3分短縮して運転するものの、臨時列車の増発は行わなかった。




もっとも上越新幹線や北陸新幹線では4月21日に決めた臨時列車設定からほとんど増やすことなかったため(厳密には「あさま」1枠追加と「かがやき」の運転日をわずかに増やしているのでギリギリだったようだが)、東北新幹線では減速運転の臨時ダイヤであることから利用が伸びないと思われていたのか当初は臨時列車の運転本数を絞っていた。

ただ東北新幹線では4月26日にも大幅に臨時列車設定を行うこととなった。これ見る限り結果的に200円程度料金が上がった最繁忙期を設定しても新幹線に乗る人数は大して変わらなかったのである。つまり臨時列車の運行に必要なJR東日本の車両保有数は減る見込みはなさそうだ


3. 結び

今回の2022年4月~5月東北・上越・北陸新幹線臨時列車運転では、1日当たりの臨時列車の運転枠は最大まで使ったものの、指定席券発売後に順次臨時列車を増発することにより極力各列車を満席に近い状態で運転することで動力費・人件費を極力抑えようとしている。

ただ最繁忙期の設定による利用の移動はあまり見られず、JR東日本の新幹線車両保有数を削減することは難しいだろう。

今後2022年5月13日に東北新幹線が全線で通常ダイヤへ運転再開をする中で、東北・上越・北陸新幹線でどのような臨時列車を運転するのか、見守ってゆきたい。

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