堺市内で増発も終電繰り下げと減便実施へ 阪堺電気軌道ダイヤ変更(2019年7月20日)

阪堺電気軌道は2019年6月13日、プレスリリースにて7月20日にダイヤ変更を行うと公表した( 2019年7月20日(土)にダイヤ変更を実施します )。今回はこれについて見ていく。


1. 堺市内で増発へ

今回の2019年7月20日阪堺電気軌道ダイヤ変更では、2016年1月31日の住吉公園廃止に伴うダイヤ変更以来約3年6か月ぶりにダイヤ変更が実施される。

今回のダイヤ改正では堺市内区間で増発が実施される。

天王寺駅前平日19時台発の浜寺駅前行きが3本から4本に、平日20時台は3本から4本に増発する。一方、6分間隔以内での運転時間帯が胆嚢時平日20時発までから19時30分発までに短縮したことにより、平日19時台発の我孫子道行きも含めた運転本数は10本から9本に削減することとなった。

この運用繰りの影響で、我孫子道平日20時53分発天王寺駅前行きが浜寺駅前20時23分発天王寺駅前行に、我孫子道平日21時29分発天王寺駅前行きが浜寺駅前21時01分発天王寺駅前行きに、それぞれ延長する。これらの増発により堺市内区間となる我孫子道~浜寺駅前間で2往復増発することとなる。

また平日朝ラッシュ時浜寺駅前8時台発を中心に運転間隔が調整されるが、運転本数の増加はないようだ。

このほか浜寺駅前土休日18時02分発我孫子道行きは天王寺駅前行に延長するほかは、最大6分程度の時刻変更が行われるのみのようだ。

ついこの前(といっても5年くらい前だが)まで堺市内区間は利用が少ないから廃止にするとか頼むからそれだけはやめてくれと運賃補助して実質均一運賃制にしたりと色々あったが、今回の増発を見る限り堺市内区間の廃止は当分ないといっていいだろう。

2. 阪堺線大阪市内は減便へ

また今回の2019年7月20日阪堺電気軌道ダイヤ変更では、阪堺線大阪市内区間で減便が実施される。

恵美須町~住吉間は昼間毎時3本の平均20分間隔(12~24分間隔)から毎時2.5本の24分間隔に減便し、輸送力が16.7%低下することとなった。

一方平日夕ラッシュ時は運転本数が据え置かれ、毎時3本の運転がある。このことから昼夕輸送力比は100.0%から83.3%に変化することとなり、昼間の空気輸送が改善することとなった。

しかし昼間の恵美須町~我孫子道間運転3運用には変わりなく、恵美須町で23分の折返し時間を確保するようだ。均等24分間隔にするので浜寺駅前発着電車との接続改善を図ろうとしたほかに2016年3月26日JR東日本青梅線ダイヤ改正のように青梅~奥多摩間で減便を行い昼間に1運用浮かせるものと思われたが、今回の阪堺電気軌道ダイヤ改正では昼間の運用数に変わりないようだ。乗務員の休息時間を取らせる目的もあるのだろうが、いっそうのこと昼間平均30分間隔にして2運用に減らしてしまっても良かったのではないだろうか。

また今回のダイヤ改正では終電繰り上げが実施される。

恵美須町発我孫子道行きは恵美須町23時12分発から22時29分発に43分繰り上がり、我孫子道発恵美須町行きは我孫子道22時45分発から22時04分発に41分繰り上がることとなった。

一応24分間隔で運転しているので当サイトの都市鉄道の定義を辛うじて満たしているのだが、親会社の南海電鉄が運営する南海本線と並走していて本数の少ない阪堺電車の恵美須町〜住吉間は、お互いの利益のために廃止しても良いのではないだろうか。

3. 結び

今回の2019年7月20日阪堺電気軌道ダイヤ変更では、堺市内での利用が堅調なことにより、堺市内で増発が実施されることとなった。

一方、阪堺線大阪市内区間では昼間の運転間隔を均等化するために減便したほか、終電の繰り上げも実施される。また天王寺駅前発着の上町線でも運転本数が微減している。

今後阪堺電気軌道でどのようなダイヤ変更が実施されるのか、見守ってゆきたい。


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