運転区間延長も在来線で削減へ! 香港鉄路ダイヤ改正(2019年7月10日)

香港鉄路はプレスリリースにて2019年7月10日に高速列車でダイヤ改正を行うと公表した( 高鐵新增14個站點 跨境版圖覆蓋更廣 )。また港鉄MTR(香港鉄路)はプレスリリースにて2019年7月10日に高速列車でダイヤ改正を行うと公表した( 東鐵綫於繁忙時段每周加開15班車 )。今回はこれらについて見ていく。


1. 長距離高速列車増発へ

今回の2019年7月10日香港鉄路ダイヤ改正では、2018年9月23日の開業以来初めて広深港高速線から他線へ直通する高速列車が増発する。

一部運用繰りが間に合わず広深港高速線内で4往復が翌7月11日からの運転となるが、それ以外の列車は7月10日から運転を開始する。

今回のダイヤ改正で広深港高速線から他線へ直通する高速列車が増発したのは4往復で、天津西、重慶西、肇慶東、南寧東にそれぞれ1往復となっている。

このうち天津西発着は広州南〜石家荘間は京広高速線を経由するため、長沙までは3往復から4往復に、武漢や石家荘へは1往復から2往復に増発した。

これにより広深港高速線から他線へ直通する高速列車は1日13往復の設定から1日17往復に増加することとなった。

このほか杭深線直通列車では、香港西九龍14時13分発潮汕行きG6384列車が香港西九龍14時14分発汕頭行きG6392列車に延長したほか、潮汕17時32分発香港西九龍行きG6383列車が汕頭17時59分発香港西九龍行きG9391列車に延長した。

また福州発着列車は深圳北での折返し時間を8分短縮し、所要時間を短縮した。

そのほか、これまで福田停車の長距離列車は潮汕発着の1往復のみであったが、潮汕発着全4往復及び汕頭発着全1往復、厦門発着の1往復が深圳の中心部の福田に停車するようになり、杭深線から深圳市中心部への利用がしやすくなったようだ。

このほかの列車では、最大3分程度の時刻変更があったものの大きな変更は行われなかった。

一方、香港西九龍発着の高速列車は香港鉄路所有の動感号は35往復に変わりはないし、中国鉄路運転分も47往復のまま変わりない。

つまり、長距離列車の4往復は中国鉄路運転分の広州南発着列車を延長したということになり、香港西九龍~広州南間では増発されなかった。

2. 在来線は減便へ

また今回の2019年7月10日香港鉄路ダイヤ改正では、高速列車CRH開業前まで中国内地を結ぶ唯一の直通列車である城際直通車が減便することとなった。

香港鉄路九広通による1運用3往復と中国鉄路25T客車による3運用9往復が運転しているが、このうち中国鉄路25T客車による運用が1運用削減し6往復に削減することとなった。

また初列車・終列車も変更が出ている。初列車であった香港紅磡7時25分発広州東行きZ812列車が廃止となり、香港紅磡8時15分発広州東行き九広通Z824列車が香港紅磡8時00分発に繰り上がり初列車となった。これにより香港紅磡からの広州東行き初列車は35分繰り下がることとなった。

また終列車であった広州東21時32分発香港紅磡行きZ811列車も廃止となった。代替として広州東20時30分発香港紅磡行き九広通Z827列車が広州東20時40分発に繰り下がった。しかしそれでも終列車が52分繰り上がった。

なお、香港鉄路九広通で運転する列車の列車番号が10番繰り上がることとなった。

また常平停車列車も10往復から8往復に削減した。

また今回のダイヤ改正で仏山発着が消滅することとなった。仏山発着は、1990年代の香港中国返還時には重宝されていたのだが、2010年11月3日に広州地下鉄広仏線が開業し仏山市中心部まで広州市内からのアクセスが容易になった。

このことから、特に仏山発着でなくても、広州にまで行ければ必要性は薄くなっていたものと思われる。

一応廃止代替として、広州東発着から肇慶東発着に延長した1往復及び南寧東発着に延長した1往復の合計2往復の高速列車CRHが仏山西に停車することとなった。

ついでに2017年4月16日より駅改良工事のため城際直通車の乗り入れを取りやめていた肇慶の代替として肇慶東にも、肇慶東発着の全1往復と重慶西発着の全1往復の合計2往復が停車することとなった。

これにより香港鉄路九広通による3往復と合わせて12往復から9往復へ削減することとなった。

2019年4月1日より紅磡(九龍)を香港紅磡に改称しており当分の間安泰と思われていたが、どうやら高速列車に取られているのは間違いないようだ。

3. 城際直通車削減で料金不要列車増発へ

また今回の2019年7月10日香港鉄路ダイヤ改正では、東鉄線で増発する。

増発するのは全て平日朝ラッシュ時の8時台〜9時台で、羅湖〜紅磡間で1往復2本、紅磡発落馬州行き1本の合計3本が増発した。

ただ、ラッシュの方向(新界→九龍・香港方向)は1本のみの増発にとどまっており、微調整のようだ。

4. 結び

今回の2019年7月10日香港鉄路ダイヤ改正では、高速列車CRHの運転区間延長で中国内各地へのアクセスが改善した。

一方、在来線では高速列車CRH開業前の12往復から9往復に減便し、利用者が高速列車に流れているようだ。

今後香港鉄路でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守って行きたい。


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