パターンダイヤ崩すも修善寺へ所要時間短縮へ! 伊豆箱根鉄道駿豆線・大雄山線ダイヤ改正(2023年3月18日)

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パターンダイヤ崩すも修善寺へ所要時間短縮へ! 伊豆箱根鉄道駿豆線・大雄山線ダイヤ改正(2023年3月18日)

伊豆箱根鉄道は2023年2月20日、プレスリリースにて駿豆線と大雄山線で3月18日にダイヤ改正を行うと公表した( 2023年3月18 日駿豆線・大雄山線一部ダイヤ改正のお知らせ )。今回はこれについて見ていく。

2023年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 駿豆線で昼以降に減便へ

今回の2023年3月18日伊豆箱根鉄道ダイヤ改正では、駿豆線と大雄山線の双方でダイヤ改正を行った。

一部ダイヤ改正と記しているが、かなり大規模なダイヤ改正となっている。

まずは駿豆線。昼間11時台~14時台はおおむね16分間隔から17~25分間隔に広がったことで、毎時4本から毎時3本に減便した。なぜ運転間隔を均等に20分間隔にできないかというと、特急「踊り子」を臨時列車含め3往復の運転枠を普通列車と別に組む必要があり、駿豆線は単線ゆえその列車交換を行うにあたり大きく制約が出る。このため今回の減便の多くが普通列車2本を統合し1本にしたものとならざるを得なくなってしまい、結果的に普通電車の運転間隔が不均等となった。

また夕方17時以降は15分間隔での運転で、三島毎時05分発、20分発、35分発、50分発のパターンダイヤを組んでいたが、今回のダイヤ改正で15分間隔から16分間隔に広げ輸送力を6.3%削減、パターンダイヤも崩れた。ただ1時間サイクルでパターンダイヤを組む東京からの東海道新幹線「こだま」との接続はやや改善している。

なお夕方は三島~修善寺間の所要時間が2~3分短縮し最短34分で結ぶことで、列車運用を1運用削減している。どうやら15分間隔のパターンダイヤを崩した一方で列車交換待ちを合理化する16分間隔としたことで、極力輸送力を落とすことなく合理化したようだ。

これにより駿豆線普通電車は1日4.5往復減便し、72往復から67.5往復に削減することとなった。




今回のダイヤ改正で駿豆線では極力通勤通学時間帯の運転本数を減らすことなく合理化に成功した。

ただ、今後さらなる合理化をするのであれば、車両運用数を減らせる朝の減便は避けられない。現在伊豆箱根鉄道駿豆線は全日同一ダイヤで運転しているが、土休日朝も平日朝と同じ11分間隔運転は必要なのだろうか。今後朝のみ平日と土休日を別時刻で運転し合理化を図る可能性は十分ある。

また、昼間にこれ以上合理化しようとすると東京直通特急「踊り子」の設定を廃止して東京アクセスは東海道新幹線一択に絞って駿豆線は普通電車のみの運転としなければきびしい。そう考えると昼間のこれ以上の合理化は難しいだろう。




2. 大雄山線で昼間に減便へ

今回の2023年3月18日伊豆箱根鉄道ダイヤ改正では、大雄山線で昼間に減便を図る。

今回のダイヤ改正で大雄山戦は平日・土休日ともに12分間隔(毎時5本)から15分間隔(毎時4本)に減便する。これにより5往復を減便し、1日運転本数は84往復から79往復に削減する。

もっとも朝も夕方も12分間隔運転のため昼間は半分以上の座席が空いていること、近隣を走る小田急小田原線の各駅停車も昼間は20分間隔(毎時3本)でしか設定がないので減便も致し方ない。これにより昼間は1運用削減、乗務員行路も1行路削減できる見込みだ。

年に数回設定している大雄山線車両の駿豆線大場車庫への回送時に昼間の2往復の定期列車を運休し最大24分間隔があくことがる。が、今回の15分間隔化で列車交換駅での余裕が生まれるのだが、定期列車の続行で大場工場行き回送列車を設定することはなく、従来通り2往復運休させて回送することとなった。つまり回送列車運転日には運転間隔が30分開くということになる


3. 結び

今回の2023年3月18日伊豆箱根鉄道ダイヤ改正では、駿豆線・大雄山線の双方で昼間に毎時1本の減便を図ることとなったほか、駿豆線では夕方以降に15分間隔から16分間隔に広げパターンダイヤを崩すも列車交換待ちの適正化を図ることで1運用削減した。

今後伊豆箱根鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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