新型車両821系全転入へ! JR九州熊本支社ダイヤ改正(2022年9月23日)

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新型車両821系全転属投入へ! JR九州熊本支社ダイヤ改正(2022年9月23日)

JR九州は2022年6月10日、プレスリリースにて9月23日にダイヤ改正を行うと公表した( 西九州新幹線が開業します 在来線各線区でダイヤを見直します 熊本エリア版 )。今回はこれについて見ていく。

1. 821系熊本に集中転入へ!

今回の2022年9月23日JR九州熊本支社ダイヤ改正では、管内全域にわたり普通電車の転属を行った。

これは415系鋼鉄車の運用をすべて廃止するためのもので、鹿児島本線の運用削減で余剰となった車両を中心に転属を行った。

特に415系鋼鉄車の配置が5本あった鹿児島車両センターに置き換え用の2両編成の817系を集結させることとなり、各地から集めることとなった。特に鹿児島車両センターに送った817系12本中7本は熊本車両センターから捻出した車両となっている。

ただ熊本で2両編成を7本も転属させては多少減便したとしても運用が持たない。そこで今回のダイヤ改正で2018年から本年2022年まで鹿児島本線に投入し続けた新型車両821系3両編成10本を全て南福岡電車区から熊本車両センターに転属し、817系の運用を代替するようになったのである。

これまで熊本県内では821系は鹿児島本線でしか運用がなかったが、今回の817系運用を大きく持ち替えたことにより豊肥本線熊本~肥後大津間でも運用するようになった。

なお817系は3本が熊本に残っているため、今後も熊本県内で817系は走行し続けることになる。

なお熊本支社管内では車掌を廃止し、415系4両編成を821系3両編成に置き換えワンマン化したほか、815系や817系による4両運転でもワンマン運転を開始することとなった。




2. 鹿児島本線で大きく減便へ

今回の2022年9月23日JR九州熊本支社ダイヤ改正では、鹿児島本線を中心に大幅な変更を行った。

今回のダイヤ改正では荒尾~玉名間で昼間に4往復を減便し、11時台~14時台は毎時1本化する。15時台は毎時2本残したことを考えると通学需要のある時間帯は引き続き毎時2本を残す見込みだ。お隣のJR西日本でも2021年~2022年にかけて昼間の毎時2本→毎時1本化を順次図ってきたことを考えると、JR九州鹿児島本線での実施も致し方なかろう。

このほか16時台に植木~荒尾間で21時台に玉名~荒尾間でそれぞれ1往復ずつ減便している。

またこれまで鳥栖~熊本・八代間は通しの直通運転が原則だったが、今回のダイヤ改正で大牟田周辺で系統分割を行うこととなった。これにより熊本からの電車は昼間は原則銀水までしか行かなくなる。これはおそらく九州新幹線誘導だろうが、そもそも熊本~久留米間は区間快速で約1時間20分もかかるからそこは九州新幹線で最短19分、「つばめ」でも33分の方が速くて便利だろう。

また熊本県内での鹿児島本線では昼間は2両運転のみだったが、半数以上が3両運転に増車することとなった。昼間の列車は朝夕に使用した車両を流用するのが一般的なため、2両編成で十分足りるのだが2両編成の車両が足りないから821系3両編成を昼間にも使用しているまでである。

なお先述したように今回のJR九州管内での大規模な転属により821系10本すべてが熊本車両センターに所属することとなったが、2運用が鹿児島本線門司港~福北ゆたか線直方間3両ワンマン電車に充てられているため、福岡県内での運用も残している。この運用の送り込みのため熊本15時55分発門司港行きの列車を設定することとした。




3. 豊肥本線でも減便へ

今回の2022年9月23日JR九州熊本支社ダイヤ改正では、豊肥本線で減便を図る。

今回のダイヤ改正で電化区間の熊本~肥後大津間では12時台の1往復を減便することとなった。

また豊肥本線では821系3両編成が運用を開始したことから、熊本~肥後大津間で朝夕運転の815系や817系を2本つないだ4両編成が821系3両編成に減車している。これにより朝夕は減便はなくても減車により大きく輸送力を調整したようだ。

また非電化区間の肥後大津~宮地間は朝の1往復と午後の1往復合計2往復を廃止することとなった。これにより肥後大津~宮地間の普通列車は15往復から13往復に減便することとなったほか、気動車運用が1両浮いた見込みだ。

もっとも県境区間の宮地~豊後竹田間が普通列車が1日5往復しか運転がないことを考えればまだ運転本数が確保されているが、肥後大津~宮地間の輸送密度は2017年度は1,854人/日・往復いたが、2021年度には644人/日・往復と65.2%も減少している。これは2020年からの世界的な利用者数減少以外にも豊肥本線の走るカルデラのくぼ地からの集団移転により沿線人口が大きく減ったことが挙げられる。このたった5年間でここまで利用が減っていることを考えると、段階的に今後も肥後大津~宮地間の減便は続くだろう。




4. 特急「かわせみ やませみ」運転区間変更へ!

今回の2022年9月23日JR九州熊本支社ダイヤ改正では、特急「かわせみ やませみ」の運転区間を変更した。

これは特急「かわせみ やませみ」の本来の運転区間である肥薩線が長期不通で運転再開の見込みが立っていないことから、運転区間を熊本~肥薩線人吉間から熊本~豊肥本線宮地間に改めたものである。

今回の2022年9月23日ダイヤ改正より特急「かわせみ やませみ」は熊本~宮地間で土日祝日に1往復の運転を行う。運転するのは熊本10時32分発特急「かわせみ やませみ」および宮地15時47分発特急「かわせみ やませみ」熊本行きとなっている。途中停車駅は肥後大津、立野、阿蘇となっている。1往復のみの設定のため号数は振られていない。

先述したように肥後大津~宮地間の輸送密度の落ち込みは尋常ではないことを考えると、特急「かわせみ やませみ」の設定は阿蘇地域の観光振興に役立つのではないだろうか。

なお特急「かわせみ やませみ」の運転がなくなった肥薩線は県や沿線自治体が復旧に向けた協議を行っているが、この先の行く末はどうなるのだろうか。


5. 結び

今回の2022年9月23日JR九州熊本支社ダイヤ改正では、817系の大量転出と821系の全転入により、朝夕は4両から3両への減車が広く行われたほか、昼間は鹿児島本線の一部列車で2両から3両に増車し減便分の輸送量のかたよりをカバーしようとしているようだ。

今後JR九州熊本支社でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

同日実施の2022年9月23日JR九州ダイヤ改正のうち福岡県内の鹿児島本線はこちら!

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