商業施設の開業で約4年ぶりの快速停車へ! JR九州鹿児島本線臨時ダイヤ運転(2022年4月~6月)

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商業施設の開業でスペースワールドと竹下に快速臨時停車へ! JR九州鹿児島本線臨時ダイヤ運転(2022年4月~6月)

JR九州は2022年3月24日、プレスリリースにて4月25日~6月26日までの土休日を中心に、鹿児島本線竹下に快速の一部を臨時停車すると公表した( 三井ショッピングパーク ららぽーと福岡開業に伴い、土休日を中心に一部の快速・区間快速列車が竹下駅に臨時停車します!! )。またJR九州は2022年3月24日、プレスリリースにて4月26日~6月26日までの土休日を中心に、鹿児島本線スペースワールドに快速の一部を臨時停車すると公表した( ジ・アウトレット北九州開業に伴い、土休日を中心に一部の特急・快速列車がスペースワールド駅に臨時停車します!! )。今回はこれらについて見ていく。

2022年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 商業施設開業で臨時停車へ

今回の2022年4月~6月JR九州臨時ダイヤ運転では、ららぽーと福岡の開業に伴い最寄り駅の鹿児島本線竹下駅に土休日を中心に快速列車の一部を臨時停車する。

なおららぽーと福岡は竹下駅から徒歩10分程度でアクセスできる。

鹿児島本線竹下駅は普段は昼間は普通列車毎時3本しか停まらないが、今回の臨時ダイヤでは快速や区間快速のうち計毎時1本程度臨時停車する。

西鉄バスは竹下駅からららぽーと福岡まで直行バスを平均15分間隔(約10~20分間隔)の毎時4本、片道170円で運行するとしているが、正直徒歩圏内なので利用は少ないだろう。

そう考えると、一番競合しそうなのが天神~博多経由~ららぽーと福岡間のバスである。こちらは既存のバス毎時4~5本に加え臨時便として各駅停車のバスを毎時3~4本増発し、平均7分30秒間隔で運行する。

もしこの西鉄バスと競合しようとしているのであれば、期間限定でも快速・区間快速を土休日全停車にして毎時6本の停車を確保すべきではないだろうか

もっとも大型商業施設の開業に合わせ臨時列車を出した例として2021年3月~6月のJR東日本東北本線利府支線の臨時列車運転がる。こちらは臨時列車を増発する必要があるので乗務員行路も含め調整が大きく必要だが、今回のJR九州の臨時ダイヤはあくまで臨時停車だけなので運用上の都合は特に考えなくてよい。そう考えると竹下への臨時停車はもっと拡大するべきではないだろうか。




2. 商業施設開業で約4年ぶりのスペースワールドへの快速停車復活へ!

今回の2022年4月~6月JR九州臨時ダイヤ運転では、ジ・アウトレット北九州開業に伴い最寄り駅の鹿児島本線スペースワールド駅に快速列車を中心に増停車を図る。

遊園地スペースワールド閉園後の2018年3月17日JR九州ダイヤ改正にて快速停車駅から外れたが、遊園地跡地にアウトレットモールを整備したことで快速を臨時停車させることとなった。その遊園地跡地の一角にできたのが今回開業するジ・アウトレット北九州である。

西鉄バス北九州の幹線系統である小倉~黒崎線を乗り入れるほか、福岡~小倉間の高速バスの一部も乗り入れる計画がある。

とはいえ、そもそも北九州都市圏の人口規模から考えて昼間に毎時3本しか普通列車がないのは妥当だし、毎時1本の折尾折返しは4両編成で運転しているものの博多方面に直通する残る毎時2本は福岡都市圏での混雑を見越して6両や7両で運転しているのであって北九州市内は4両で十分運べてしまう。そう考えると北九州市内からスペースワールドへの利用は空いている普通毎時3本で十分間に合うはずだ。

そう考えると今回の鹿児島本線快速のスペースワールド臨時停車は、北九州市内からの利用増加を目論んだ乗車チャンスン増加というよりは福岡市内からのアクセス向上のために昼間毎時1本程度の運転の快速を臨時停車することとしたものである。

ただ、臨時停車時間帯の快速の一部が臨時停車せずにスペースワールドを通過としており、やや分かりにくい設定となっている。だったら昼間は全ての快速をスペースワールドに停車させてもいいのに。

このほか今回の臨時ダイヤ運転では、博多9時21分発特急「ソニック11号」大分行きをスペースワールドに増停車させる。もっとも福岡市内からの利用を想定したものだと思われるが、特急「ソニック」を増停車させるくらいなら大分から午前中に到着する列車も1~2本程度臨時停車させて大分からジ・アウトレット北九州へのアクセスを強化しても良いと思ったのだが

ただJR九州では2022年9月23日の西九州新幹線部分開業に伴い管内で大幅なダイヤ改正を行う見込みだ。もし今後も竹下やスペースワールドで想定以上の利用が見込まれるのであれば、かつての東急田園都市線南町田駅のように土休日だけでも速達列車が終日停車するようになる可能性もありえなくはない。そう考えると今回の竹下やスペースワールドへお快速を中心とした臨時停車は今後定期化する可能性も考えられなくはなさそうだ。


3. 結び

今回の2022年4月~6月JR九州臨時ダイヤ運転では、福岡県内で大型商業施設の開業に伴い竹下とスペースワールドに快速列車を中心に臨時列車を増停車することとなった。

ただ臨時停車時間帯においても通過する快速列車があることを踏まえると、乗客目線の利便性がいいとは言えなさそうだ。

今回の快速の臨時増停車を契機に今後JR九州でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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