恐れていた!IRいしかわ鉄道の521系新造宣言! JR西日本北陸本線・七尾線・IRいしかわ鉄道ダイヤ改正予測(2021年3月予定)

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恐れていた!IRいしかわ鉄道の新車投入宣言! JR西日本北陸本線・七尾線・IRいしかわ鉄道ダイヤ改正予測(2021年3月予定)

JR西日本金沢支社は2019年9月10日、プレスリリースにて2020年秋から七尾線に順次新型車両521系を投入すると公表した( 七尾線への新しい車両の導入とICOCAサービスの開始について )。またJR西日本金沢支社は2020年9月4日、プレスリリースにて2020年10月3日にダイヤ修正を行うと公表した( 2020年秋ダイヤ修正について )。今回はこれらから2021年3月JR西日本金沢支社及びIRいしかわ鉄道ダイヤ改正について見ていく。

2021年3月ダイヤ改正予測一覧はこちら!

1. 七尾線に新型車両投入へ!

今回の2021年3月JR西日本金沢支社ダイヤ改正では、七尾線の全ての普通列車が521系100番台に置き替わる。

2020年3月時点ではJR西日本金沢支社では413系や415系(113系からの改造車)が合わせて3両編成15本計45両配置していた。これらの413系及び415系は七尾線・IRいしかわ鉄道のほか、朝に限り北陸本線金沢~七尾間でも運用している。

これらの車両の車両老朽化と七尾線ICカード対応化に伴い今回の2021年3月ダイヤ改正までに新型車両521系100番台を投入することとした。投入本数はJR西日本が2両編成15本計30両投入するほか、プレスリリースの公表のないIRいしかわ鉄道も新造車として521系100番台を2両編成3本計6両投入することとなった。車両は2社に分かれるがともに既存の521系0番台と異なり赤い帯の車両となっている。

これにより3両編成15本を2両編成18本で置き換えることとなり総車両数を抑えることとなった。

では七尾線の両数はどのように変化するのだろうか。2020年3月時点では七尾線は昼間は原則3両、朝夕は一部で2本つなげた6両での運転となっている。2020年10月3日ダイヤ修正では3両運転のうち6往復を521系2両編成に置き換えた。このことから七尾線の昼間の列車は原則3両から2両に減車になるとみて良いだろう。

また1編成は3両から2両に短くなりつつも、本数を増やしたことで引き続き6両での運転にも耐えうる投入本数となっている。このことから朝の6両運転は少なくとも平日は残るだろう。ただ夕方は平日も土休日も原則6両から4両に減車しそうだ。

このほか北陸本線の413系を2本つないだ6両編成1運用(金沢~小松間1往復及び金沢~松任間1往復)も521系に置き換わるだろう。これにより石川県内のJR西日本運転の普通列車は全て521系に統一する見込みだ。

このほか石川県内の北陸本線では朝に521系による6両運転もあるが、このご時世で利用者が減っていることから4両に減車する可能性はありそうだ。あんまり余るようだったら播但線や加古川線に転属して103系を置き換えてほしいところではあるが、余るとしても福井県内の減車と合わせても2両編成3本にとどまる見込みなので、数年間は予備車として北陸地区に居座り、北陸新幹線敦賀延伸時に北陸本線の第三セクター各社移管時に車両運用数を増やすことから余剰分ごと転属するのだろう。




2. なぜIRいしかわ鉄道も521系を新造投入することとしたのか

ただ1つ疑問がある。なぜIRいしかわ鉄道が521系100番台を3本投入することとしたのか。

そもそもIRいしかわ鉄道は北陸本線移管時に521系2両編成5本のみをJR西日本から譲り受けた。このため経費節減のために413系を譲り受けたあいの風とやま鉄道と異なり、老朽化した車両はない。つまり今回のIRいしかわ鉄道521系100番台の投入は増備扱いになる。

また今回の置き換え対象である413系や415系は全てJR西日本所属車である。七尾線運用時には全列車がIRいしかわ鉄道金沢に乗り入れるが、全てJR西日本車による乗り入れとなっており七尾線にIRいしかわ鉄道車は入線しない。

七尾線では直流電化してから20年以上が経つが近年利用客は減っていた。JR西日本分の七尾線など向け521系100番台2両編成の投入本数が2018年現在の413系及び415系3両編成の15本と同じ15本だったことを考えると、当初521系への置き換え時には七尾線普通列車は6両を4両に、3両を2両にそのまま減車する予定だった可能性が高い。




しかし七尾線からの普通列車はIRいしかわ鉄道線内津幡~金沢間でさらに乗客が乗るので、JR七尾線内では平日朝ラッシュ時に4両で捌けてもIRいしかわ鉄道線内では6両ないと捌ききれなくなっていた。特に朝は既に津幡→金沢間で約10分間隔での運転となっており、これ以上IRいしかわ鉄道線内だけで増発するには別途乗務員が必要であり、それはそれで人が足りないのである。

ただJR七尾線内で必要としていない車両をJR西日本で用意するなんておかしな話で、七尾線直通列車で6両での運転にしたいなら6両運転が必要だと判断したIRいしかわ鉄道が導入した方が理にかなっている。このことからIRいしかわ鉄道が2両増結分3本に相当する車両を投入したのだろう。

ただあくまで増結用に相当する車両を投入したのは名目上であって、IRいしかわ鉄道車のみで構成する七尾線6両または4両運転が実現する可能性はあるほか、場合によっては東武6050系における野岩鉄道車や会津鉄道車のように完全共通運用として運用を混ぜる可能性も考えられる。

これによりこれまでJR西日本車の片乗り入れだった七尾線直通列車にIRいしかわ鉄道車も入るようになり、車両走行距離で調整できるようになる。




ただ今回のIRいしかわ鉄道による521系100番台投入の目的はそれだけではなさそうだ。2023年以降実施の北陸新幹線敦賀延伸により石川県内の北陸本線全線がIRいしかわ鉄道に移管する。これにより車両も移動するわけだが、そもそも今回投入する521系100番台のうち6両は2019年現在北陸本線金沢~小松間の413系6両1運用からの置き換えであって、数年以内にIRいしかわ鉄道に移管することが確実なのである。まだ開業していない会社に対して先にJR西日本で自社では走らせない車両を持っておくのはまだわかるのだが、既にある会社に対して自社で走らない車両を持っておけというのは話の筋が通らないだろう。

そこで将来石川県内の北陸本線全線をIRいしかわ鉄道移管時に必要な車両のうち新造分6両を、運行当初は七尾線と相互直通運転としIRいしかわ鉄道側が新造を必要とする理由を付けるために、七尾線の車両置き換え同時期に投入したのだろう。

そう考えると、北陸新幹線敦賀延伸時に石川県内の北陸本線がIRいしかわ鉄道に移管した際には、IRいしかわ鉄道に投入した521系100番台3本は七尾線への乗り入れを中止し旧北陸本線内(隣県への相互乗り入れ含む)に終始する可能性が高いほか、七尾線の普通列車は再びJR西日本車のみの運転に戻り、片乗り入れとするのではないだろうか。いずれにせよ七尾線分だけでもJR西日本は9両の減車を行うことができるので、結果得策とみたのだろう。


3. 結び

今回の2021年3月JR西日本金沢支社ダイヤ改正では、七尾線の全普通列車が新造した521系100番台による運転に置き換わるほか、IRいしかわ鉄道の車両も七尾線に乗り入れる可能性がある。

今後JR西日本金沢支社やIRいしかわ鉄道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

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