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2017年11月20日

史上初!ライナーによるクロスシート車の導入! 京王電鉄ダイヤ改正予測(2018年3月予定)

京王電鉄は2017年7月7日、プレスリリースにて2018年春より座席指定列車として運行する5000系車両を9月より導入したと公表した( 座席指定列車で使用する新型車両 「5000系 」が通常列車として先行デビュー! )。今回はこれについて見ていく。

1. 京王線・相模原線の双方で運行

京王電鉄は例年秋(主に9月)にダイヤ改定を行ってきたが、2018年春にダイヤ改正を行うことから2017年秋のダイヤ改正を見送った。そんな中行われる今回のダイヤ改正は、京王初の座席指定列車を運行することにあった。京王電鉄では史上初のクロスシート車としてデュアルシートの5000系電車を導入し、平日夕ラッシュ時に座席指定列車を運行する方針だ。近年、特に2010年代に入ってから大手私鉄ではホームライナーのような座席指定列車の進出が相次いでいる。当時の国鉄が1980年代にホームライナーを導入したのを皮切りに、京急電鉄のウイング号、小田急電鉄の特急ロマンスカーのホームウェイ化、京成電鉄のイブニングライナー、東武鉄道のスカイツリーライナーやアーバンパークライナー、東武東上線のTJライナー、西武鉄道のS-TRAIN、南海電鉄のりんかんや泉北ライナーなどなど、様々なホームライナーや平日夕ラッシュ時向け座席指定列車を導入してきた。また近年では京急電鉄や東武鉄道、小田急電鉄で朝のホームライナー列車も運転されるなど、さらに広がりを見せている。

そんな中、今回運行される京王電鉄の座席指定列車は、平日夜に新宿発京王八王子行きと新宿発橋本行きで運行されることとなった。

2. 運行はどうなる

今回2018年3月ダイヤ改正で運行が予定されている京王電鉄の座席指定列車は、新宿〜京王八王子・橋本間で運行され、地下鉄都営新宿線には乗り入れない。一方で5000系電車は5編成しか導入されない。新宿~京王八王子・橋本間は40分強かかるとなると、毎時1本ずつしか組めないのではないだろうか。

現在、平日夕ラッシュ時は京王線新宿発が特急毎時9本(うち京王八王子行き毎時6本、橋本行き毎時3本)、各駅停車毎時6本で、新線新宿発が急行毎時3本、区間急行毎時3本、八幡山行き各駅停車毎時3本、笹塚行き各駅停車がおおよそ毎時2本である。このように、複々線区間となる京王新線しか運行しない各駅停車を除いて、京王線の平日夕ラッシュ時は20分サイクルダイヤを組んでいるのだ。この中で京王線の新しい座席指定列車を毎時2本運行するのは、不均等な運行間隔にするか40分ごとの運行にするほかない。とはいえ、調布を除き需要が完全に分かれているから、調布より先での利用を一番想定している座席指定列車であるから問題ないといえば問題ない。

しかし、東武鉄道では東上線に座席指定制ライナー「TJライナー」を導入した際、平日夕ラッシュ時のダイヤを池袋〜成増間で綺麗な6分サイクルダイヤ(急行と準急を分ければ12分サイクルダイヤ)の急行毎時5本、準急毎時5本、普通毎時10本であったが、「TJライナー」が毎時2本運行開始したことにより急行毎時5本、準急毎時4本、普通毎時9本に削減された。ともなれば、京王電鉄でも程度の差こそあれ料金不要列車の減便がなされる可能性がある。

2.1. 運行本数はどうなる

そこで2018年3月予定京王電鉄ダイヤ改正予測を立ててみる。現在平日夕ラッシュ時の特急は毎時9本。うち京王八王子行き毎時6本は10分サイクルダイヤの運行で、橋本行き毎時3本が京王八王子行き特急の2分後続を運行する。そこでもし東武東上線の「TJライナー」運行開始時のように旅客の一部がが座席指定列車に流れることにより料金不要列車の減便を行うと仮定すると、20分サイクルダイヤを30分サイクルダイヤに崩したうえで特急を毎時8本にするのが合理的ではないだろうか。

まずは調布から西側について。座席指定列車を設定する場合、新宿から乗車させる場合には有料の着席整理券が必要になるのは間違いないが、特急を減便して座席指定列車を導入するとなると、調布で京王八王子行きと橋本行きを接続させた方が良い。となれば、座席指定列車を調布に停車させ、調布から先の利用は料金不要でできるようにすべきではないだろうか。

となれば、座席指定列車と特急を乗り継がせるために続行運転にするのはどうだろうか。そこでダイヤを立ててみると、

京王線新宿発 ライナー・特急 平日夕ラッシュ時発車時分予測
毎時
00分発 ライナー京王八王子行き
02分発 特急橋本行き
10分発 特急京王八王子行き
20分発 特急京王八王子行き
22分発 特急橋本行き
30分発 ライナー橋本行き
32分発 特急京王八王子行き
40分発 特急京王八王子行き
50分発 特急京王八王子行き
52分発 特急橋本行き

のようにすれば、混雑が集中せず列車を設定できるのではないだろうか。

このダイヤを設定するには急行以下のダイヤも調整する必要がある。現在は京王新線経由橋本行き急行が毎時3本あるが、相模原線方面が特急と調布から料金不要になるライナーを合わせて毎時4本とするなれば、急行橋本行きは毎時2本で十分だ。残りの毎時1本は区間急行に格下げの上、調布から先各駅停車高尾山口行きにして調布始発各駅停車を毎時1本置き換えて急行通過駅で一番利用者の多い仙川へのアクセスを向上させるのが良いのではないだろうか。また京王新線経由各駅停車八幡山行きも毎時3本から毎時2本に減らせば、明大前基準でライナー毎時2本、特急毎時8本、急行毎時2本、区間急行毎時4本、各駅停車毎時8本となり、10分サイクルベースでの30分サイクルダイヤが綺麗に出来上がる。

そのほかに、当鉄道時刻表ニュースでは特急の一部準特急格下げによるライナー誘導も考えたが、京王の場合新宿・明大前基準で10分特急や準特急が来ないとその次の特急・準特急が大きく混雑することからも、ダイヤを組めなかった。

2.2. 停車駅はどうなる

さて、座席指定列車の停車駅についてであるが、上述したように調布から先は料金不要としなければ調布より西側のエリアでの利便性が下がってしまう。また相模原線方面ライナーに関しては調布を通過とした場合座席が埋まらない可能性が高い。事実競合路線である小田急多摩線は2016年3月26日ダイヤ改正にて特急ホームウェイを廃止してしまった。多摩線ホームウェイは新百合ヶ丘に停車していたが、新百合ヶ丘自体の需要も伸びず、町田方面乗り継ぎ需要も伸びなかったことからだと思われ、京王相模原線の方が需要が多いとはいえ少なくとも調布に止めなければ席は埋まらないだろう。調布に止めれば京王八王子方面との接続もでき、調布自体を利用する人も利用できる。京王相模原線内での利用促進も考えれば、相模原線方面ライナーの停車駅は現在の特急停車駅から明大前のみを引いたものとなり、調布から先は料金不要で乗車できるようになるのが濃厚そうだ。

ただ様々な可能性が考えられるのが京王線方面ライナーだ。京王線方面は調布より西側に府中、聖蹟桜ケ丘、高幡不動、京王八王子と言った需要の多い駅がズラリ。多摩センターやせいぜい橋本しかない相模原線の2倍程度の利用が見込まれる。そのため府中や聖蹟桜ケ丘、高幡不動、京王八王子にライナーが停車するのはほぼ間違いないのだが、JR東日本のホームライナー「中央ライナー」との競合も考えてスピード重視とするならばかつての京王特急の通過駅だった分倍河原や北野をライナー通過駅として設定する可能性がある。また、相模原線方面ライナーに乗せるためにあえて京王線方面ライナーは調布を通過とする可能性も考えられる。しかし調布以西で特急の代替という役割を持たせるのであれば、調布から先は特急と停車駅を揃えた方が無難ではないだろうか。

相模原線方面座席指定ライナー停車駅予測
新宿、調布、京王稲田堤、京王永山、京王多摩センター、南大沢、橋本

京王線方面座席指定ライナー停車駅予測(当サイトで考えた有力案)
新宿、調布、府中、分倍河原、聖蹟桜ケ丘、高幡不動、北野、京王八王子

※ともに新宿→調布間を利用時に着席整理券料金を徴収

3. 座席指定列車の終日設定はあるのか


京王相模原線の終点橋本は、リニア中央新幹線の神奈川県駅の設置予定がある。新宿からリニア中央新幹線に乗ろうとする場合、品川までJR山手線か都営バス品97系統で移動することになるのだが、リニアチケットはエクスプレス予約同様東京都区内などの特定都区市内制度を設定しない可能性が高いため、JR山手線を利用する場合でも20分程度かかる上IC194円かかる。

そのため、新宿からリニア中央新幹線を利用する場合、京王相模原線利用で橋本まで出た方が時間はほぼ同等でリニア中央新幹線との総額が安くなる可能性が高い。そのような環境になれば現行の昼間に運行される準特急橋本行きのほかにリニア中央新幹線リレー列車として相模原線方面座席指定制ライナーを昼間に運行させるのもアリだろう。その際にはスピード重視にするために停車駅を調布と京王多摩センターのみにする可能性も考えられる。

4. 京王相模原線の加算運賃値下げはいかに

京王電鉄では、京王相模原線のうち京王多摩川〜橋本間で加算運賃を設定している。新宿から京王多摩センターは距離で行けばIC319円であるが、加算運賃の影響でIC339円となっている。対して新宿から小田急多摩センターは加算運賃がなくてもIC370円であるから、十分勝っている。これまでは小田急多摩線は各駅停車主体の枝線のような存在であったが、2018年3月のダイヤ改正により朝は通勤急行、夜は快速急行を新宿直通で走らせ所要時間短縮を図ることとなっている。対新宿に関しては京王に軍配があがるものの、代々木上原から小田急多摩センターがIC340円であることを考えると複々線化および速達種別の多摩線直通強化により京王から小田急へ需要がシフトしかねない。京王相模原線の加算運賃値下げの時期が2018年3月某日となっており詳細な日程が決まっていないのは京王電鉄のダイヤ改正実施日に揃えるためである可能性が高く、同日に小田急電鉄のダイヤ改正も行われる可能性が高い。 その減収分を当てるための相模原線ライナーの設定も兼ねているのではないだろうか。

5. 結び

今回2018年3月京王電鉄ダイヤ改正では、京王史上初となるクロスシート可能なデュアルシート車5000系の導入により、座席指定制ライナーの運行が行われる。今後リニア中央新幹線との相乗効果で平日夕ラッシュ時のみならず昼間への拡大も考えられる。今後のダイヤ改正に期待したい。

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posted by 快速++ at 12:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 将来のダイヤ改正予測 | 更新情報をチェックする
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