JR東日本東北本部は2025年5月16日、プレスリリースにて2025年7月~9月に運転する夏の臨時列車について公表した。今回はこのうち東北本線特急について見ていく。
1. 恐れていた!キハ110系特急列車の復活宣言!
今回の2025年7月~9月JR東日本仙台支社臨時列車運転では、東北本線で特急列車を運転する。
今回運転するのは特急「イブニングウェイ」で、特急「イブニングウェイ1号」が仙台18時15分発小牛田行き、特急「イブニングウェイ3号」が仙台20時34分発石越行きとなっている。停車駅は鹿島台からの各駅となっており、仙台から鹿島台までノンストップで運転する。
運転日は2025年7月~9月の金曜日(ただしお盆期間中の8月15日は運休)となっている。帰宅者用の着席保障列車といったところだろう。
全車普通車指定席で使用車両はキハ110系気動車2両編成となっている。全線電化区間にもかかわらず気動車での運転としたのは、キハ110系は過去に特急列車運用をしていたリクライニング車両があるためだろう。キハ110系の特急列車運用は秋田新幹線「こまち」運転に向け田沢湖線改軌工事による田沢湖線特急「たざわ」運休に伴い代替として1997年3月21日まで運転していた北上線特急「秋田リレー号」以来約28年ぶりの見込みだ。
なんだか京急着席保障列車「イブニング・ウィング号」や小田急特急「ホームウェイ」を足し合わせたような名称だが。
2. 全車指定席特急で最大1,930円の高額料金請求へ!
今回の2025年7月~9月JR東日本仙台支社臨時列車運転で運転する東北本線キハ110系による「イブニングウェイ」は全車指定席の特急列車として運転する。このため定期券を含む運賃からなる乗車券とは別に特急券が必要となる。
特急料金は通常期で仙台から乗車し小牛田を越えて田尻までが1,290円、瀬峰から先終点石越までが1,730円となる。一部日程では繁忙期200円増しとなるためそれぞれ1,490円と1,930円にまで値上がりする。着席保証列車としては高すぎる。
このためJR東日本ではネット予約えきねっとで半額の640円または860円で利用できるチケットレス特急券を発売することとした。
3. 結び
今回の2025年7月~9月JR東日本仙台支社臨時列車運転では、東北本線仙台~石越間で着席保障列車として特急「イブニングウェイ」をキハ110系で運転することとなった。
今後JR東日本仙台支社でどのような臨時列車を運転するのか、楽しみにしたい。
関連情報:夏の臨時列車の運転について – Xで代用
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