成田空港から押上方面新型スカイライナー運転で都営浅草線経由京急羽田空港乗り入れも視野か! 京成電鉄ダイヤ改正予測(2028年以降予定)

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成田空港から押上方面新型スカイライナー運転で羽田空港乗り入れも視野か! 京成電鉄ダイヤ改正予測(2028年以降予定)

京成電鉄は2025年5月21日、プレスリリースにて2028年度を目安に押上~成田空港間で新型有料特急を導入すると公表した。今回はこれから2028年10月以降京成電鉄ダイヤ改正について見ていく。

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1. 押上方面へ新型有料特急新設へ!

今回の2028年10月以降京成電鉄ダイヤ改正では、押上~成田空港間に新型有料特急を運転することとした。

新系統ではなく新型有料特急と言っていることから京成成田空港線特急「スカイライナー」用AE形とは別形式となる見込みのほか、「スカイライナー」とは別列車愛称になる可能性が高い。

ただ押上駅は2面4線あり折り返し列車もあるほか東京スカイツリーのふもとで地下鉄半蔵門線とも乗り換えられるとはいえ、その先の都営浅草線に直通するということはないのだろうか。東京都心部に乗り入れられるわけだからこんな需要をこぼすわけにはいかない。

それではこの押上~成田空港間を走るという京成電鉄新型有料特急をどのように運転するのか、予測していこう。




2. 平日朝夕用なら西馬込~成田空港間で運転か!

また今回の2028年10月以降京成電鉄ダイヤ改正以降に運転するであろう京成新型有料特急は平日朝夕の通勤時間帯に運転する可能性がある。

実際東武伊勢崎線「THライナー」は地下鉄日比谷線に、西武池袋線「S-TRAIN」は地下鉄有楽町線に直通しているので、京成電鉄新型有料特急も平日朝夕運転で都営浅草線に直通し西馬込発着で運転してもおかしくはない。このとき京成新型有料特急の運転区間は西馬込~成田空港間となりそうだ

なお今回は京成電鉄の中期経営計画に合わせた1社単独の公表であったため、京成電鉄に関係する押上~成田空港間のみ公表とした可能性が高そうだ。

都営交通規定により都営浅草線内で料金が徴収できなくても、その分京成電鉄が上乗せ&料金必要列車乗り入れ料として京成への車両乗り入れ料を上乗せすれば実質東京都交通局が回収できるので問題ないだろう。まあ都営交通はかつて銀座~台場間の快速バスを300円で運行していたほどなので運賃値上げできないわけはないと思うが。




3. 実は京成本線経由で「モーニングライナー」「イブニングライナー」置き換えか!

また今回の押上~成田空港間の新型有料特急について、誰も京成成田空港線経由とは言っていない。

そもそも成田空港発着の特急列車には成田空港線特急「スカイライナー」のほかに京成本線特急「モーニングライナー」「イブニングライナー」もあるのである。

また平日朝快速特急や通勤特急毎時9本中毎時6本が押上方面都営浅草線直通で、平日夕方の快速特急および特急全毎時6本は都営浅草線方面押上からの設定である。上野発着の速達列車通勤時間帯は少ないのだ。

また沿線人口は京成成田空港線沿線より京成本線沿線の方が多いし、京成本線沿線は品川・新橋・東京に乗り入れるJR総武線快速グリーン車があるため着席保証サービスが充実している。がJR東日本では2026年3月14日に大幅な運賃改定を行うことから相当な値上げとなり、運賃面で優位となる。このため通勤時間帯に泉岳寺や新橋に乗り入れる都営浅草線からの着席保障列車を設定しても採算が取れると踏んだのではないだろうか?

これを踏まえるに都営浅草線直通の新型有料特急は朝夕に運転し京成本線特急「モーニングライナー」「イブニングライナー」を置き換えるのが有力ではないだろうか?

なおこの京成本線特急「モーニングウェイ」「イブニングウェイ」を新型有料特急車両に置き換えたとき、現状使用しているAE形が2本浮き終日の京成成田空港線特急「スカイライナー」の増発が可能、20分間隔(毎時3本)から15分間隔(毎時4本)に増発できる。このため新型有料特急が京成本線特急の置き換えだったとしても玉突きで京成成田空港線特急「スカイライナー」の増発という輸送改善を図ることができそうだ。




4. 羽田空港駅引き上げ線整備で品川停車新幹線乗り換えと羽田空港乗り入れか!

また今回の2028年10月以降京成電鉄ダイヤ改正では、新型有料特急を羽田空港~成田空港間で運転する可能性がある。

かつて都営浅草線を宝町駅付近から分岐させて東京駅に向けた新線を建設し成田空港方面電車を運転する構想もあったが、立ち消えとなっている。ただ新型有料特急を宝町に停車させてJR特急「成田エクスプレス」の東京駅総武地下ホーム停車と競合させる可能性があるほか、宝町駅はJR京葉線八丁堀駅まで徒歩6分と近く15分もあれば乗り換えられるため、東京ディズニーランドに行くのに非常に便利になる。これを踏まえると新型有料特急の宝町停車はありえるかもしれない。

しかも京急電鉄では羽田空港駅引き上げ線新設工事を行っており、完成すれば列車の到着順と別に発車することができるようになる。この新型有料特急は形式限定する可能性が高いことから、羽田空港側で出発順序を変えられると運転時刻に自由が利くしダイヤ乱れが少なくなる。

そう考えると今回の有料新型特急は羽田空港~成田空港間を走る有料特急として運転するつもりではないだろうか

また京成新型有料特急を羽田空港発着とすることで京急電鉄では品川~羽田空港間着席保障列車を用意できるようになることから京急線内だけでも増収が見込める。「ウィング号」と同額であるなら座席指定料金は300円となるだろう。

また東海道新幹線のうち最速達の「のぞみ号」を訪日外国人向けジャパン・レール・パスで利用するには自由席新幹線特急券相当額を支払わなければならず成田空港から名古屋・京都・大阪方面への旅行でジャパン・レール・パスが敬遠されている。もし京成新型有料特急が羽田空港発着となればJR東日本特急「成田エクスプレス」より安く品川のりかえ東海道新幹線を利用することができる。しかも泉岳寺~品川間の1駅間が京急電鉄の区間のため京急電鉄は運賃150円と料金300円程度をぼったくれる。これほど良い増収策はない。




5. アクセス特急はどうなる!

ただ京成新型有料特急を羽田空港~成田空港間を運転すると、現在運転している料金不要で利用可能なアクセス特急はどうなってしまうのだろうか。

そもそもアクセス特急は成田空港~押上方面を速達で結ぶ列車として設定した列車であり、多くが羽田空港まで乗り入れている。今回の新型有料特急とコンセプトが似通いすぎているため新過多有料特急の設定とともに代替廃止してもおかしくはない。3100形には京成本線に転出して3050形同様京成色にした上で旧来車両を置き換えてもらおう。

ただ問題は2つ。1つ目は料金不要ゆえ北総線内への実質速達列車として機能していること。これまで平日朝夕しか急行や特急の運転がなくほとんどの時間帯で各駅に停車する普通しかなかったところ、2010年7月17日に京成成田空港線が開業し北総線経由のアクセス特急を運転することによりほぼ終日40分間隔で速達列車を運転することとなったのである。このアクセス特急のお揚げで北総沿線から都営浅草線方面への所要時間を短縮、新鎌ヶ谷駅や千葉ニュータウン中央駅周辺を中心に利便性が向上し不動産価格も上昇している。果たして物件上昇に一役買っているアクセス特急を廃止するのだろうか。

もう1つが成田湯川駅で、アクセス特急を完全廃止すると料金不要列車の停車がなくなってしまう。


6. 結び

今回の2028年10月以降京成電鉄ダイヤ改正予測では、押上方面への新型有料特急を運転することで西馬込または羽田空港方面へ直通し、京成本線特急「モーニングライナー」「イブニングライナー」を置き換える可能性があるほか、羽田空港~成田空港直結列車を運転する可能性もありそうだ。

今後京成電鉄や都営浅草線、京急電鉄でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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関連情報:押上~成田空港間を運行する新型有料特急を導入します – 京成電鉄

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