JR東日本は2025年6月18日、どこトレにて山形新幹線一部運休に伴い奥羽本線福島~米沢間で臨時列車を増発するとした。今回はこれについて見ていく。
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1. 新型車両E8系車両点検で山形新幹線「つばさ」一部運休へ!
今回の2025年6月18日山形新幹線臨時列車運転では、6月17日の試運転中の新型車両E8系に車両不具合が発生、同形式の車両の点検が必要になり少なくともE8系4本に不具合を認めたことから、山形新幹線「つばさ」で減便することとなった。
不幸中の幸いは、まだ全列車を新型車両E8系で置き換えておらず半分程度従来のE3系が残っていたことである。このため東京~山形・新庄方面山形新幹線「つばさ」毎日運転の定期列車16往復中8往復の運行を維持できている。さすがに山形~新庄間の山形新幹線「つばさ」は8往復から2往復半に減っているが、そもそも山形以北は利用者が少ないことと山形県に入ってしまえば普通列車が1時間~2時間に1本程度運転しているので代替が効いている。このため東京~山形間で1日8往復確保してなんとかしのいでいるようだ。
平日のため1往復や2往復程度の減便なら運びきれるだろうが、さすがに半減ともなると立席利用もかなり出てしまう。そこで今回の2025年6月18日JR東日本臨時列車運転で山形新幹線「つばさ」一部運休に伴う臨時列車を出すに至った。
2. 救済として福島~米沢間で臨時ノンストップ列車運転へ!
今回の2025年6月18日JR東日本臨時列車運転では、山形新幹線一部運休に際しどのような臨時列車を運転しているのだろうか。
東北新幹線が運休になった際には、常磐線特急「ひたち」のいわき~仙台間臨時快速延長運転で2往復増発、羽越本線特急「いなほ」の酒田~秋田間臨時快速延長運転で1往復増発、東京発仙台行き東北本線E653系7両編成の新幹線停車駅だけ停車する快速の運転などになっている。
が、今回運休しているのは山形新幹線「つばさ」のしかも定期列車16往復中8往復のため、山形新幹線は動いてはいるのである。もっとも立席多発ではあろうが、運べなくはない。東京から山形鵜への迂回手段として東北新幹線仙台乗換仙山線または宮城交通や山交バスの高速バス利用でも行けるので、多少時間がかかるにしても東京と山形を行き来すること阿可能だ。なにより東北新幹線はほぼ動いているので。
しかも山形新幹線「つばさ」のうち東京~福島間は東北新幹線の10両編成がやってくるし、仙台発着「やまびこ」は空いているのでそっちに乗せてしまえばいい。このため山形新幹線「つばさ」運休に伴う17両から10両への減車に際し東北新幹線で救済列車を運転していない。
また山形県内も米沢~山形~天童間は昼間おおむね毎時1本、天童~新庄間も1時間~2時間に1本程度運転している。そもそも山形~新庄間の山形新幹線「つばさ」なんて空いているので普通列車で十分運びきれてしまうし、米沢~山形間でも昼間の2両運転を4両に増車して混雑緩和すれば乗せきれなくはない。このため山形線米沢~新庄間でも臨時増発はしていない。
ただ、福島~米沢間の普通列車は1日6往復しか運転しておらず、2両から4両に増車しても輸送力が限られる。そこで今回の2025年6月18日JR東日本臨時列車運転では、山形新幹線「つばさ」の救済として山形線福島~米沢間で2往復の臨時列車を運転するに至った。
今回運転するのは福島9時56分発ノンストップ快速米沢行き、福島15時40分発ノンストップ普通列車米沢行き、米沢10時45分発ノンストップ快速福島行き、米沢14時00分発ノンストップ普通福島行きの2往復となっている。いずれも福島~米沢間途中停車駅なしのノンストップ列車としているが、なぜか午前の1往復は快速、午後の1往復は普通として運転する。
いずれも所要時間42分~44分程度としており、山形新幹線「つばさ」の約32分と比べると10分程度長い。最高速度の違いもあるのだろう。
3. 結び
今回の2025年6月18日JR東日本臨時列車運転では、山形新幹線「つばさ」の一部運休により救済として山形線福島~米沢間でノンストップ列車を2往復を運転するとした。
今後JR東日本でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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