福岡筑豊新駅開業で一部のぞみも停車か! 山陽新幹線ダイヤ改正予測(2030年以降予定)

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福岡筑豊新駅開業で一部のぞみも停車か! 山陽新幹線ダイヤ改正予測(2030年以降予定)

読売新聞は2025年8月27日、山陽新幹線小倉~博多間の新駅を設置する協議会の設立総会を行ったと報じた。今回は山陽新幹線筑豊新駅新設の整備効果について見ていく。

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1. 山陽新幹線筑豊新駅とは!

山陽新幹線は新大阪と博多を最高速度300km/hで結ぶJR西日本鉄道路線である。

このうち最長駅間が福岡県内の博多~小倉間の55.9kmとなっている。この駅間に新駅をつくろうというのが今回の山陽新幹線筑豊新駅構想である。

新駅計画地は福岡県直方市のJR九州福北ゆたか線筑前植木駅付近となっている。このため山陽新幹線を筑豊新駅で降りれば中間や直方、飯塚に行くことができる。

この新駅ができれば筑豊新駅~博多間は福北ゆたか線で約1時間かかっていたところ約13分に、筑豊新駅~小倉間は福北ゆたか線で約44分かかっていたところ約6分で到達することができる。

しかも2025年時点の運賃料金で比較すると博多~直方・折尾はJR九州の運賃で1,090円のところ、博多~筑豊新駅間はJR西日本の運賃860円+自由席新幹線特急料金870円の1,730円と640円差で乗車することができる。

また2011年3月12日以降山陽新幹線には九州新幹線直通列車も運転しているため、北九州市内の折尾や黒崎、若松から熊本や鹿児島中央へ行くにも博多まで快速列車で出るより山陽新幹線筑豊新駅を利用した方が速く利便性が高くなる。

さらに今後東九州新幹線が日豊ルートかつ小倉でスイッチバックせずに小倉〜博多間にデルタ線を設けて新大阪・広島・小倉方面からも博多方面からも進行方向を変えずに運転する場合、この筑豊新駅が山陽新幹線と東九州新幹線博多発着列車の分岐駅となるほか北九州市内と大分方面を結ぶ駅の1つになる。

では山陽新幹線筑豊新駅にはどのような列車が停車しうるのか見ていこう!




2. 全駅停車の「こだま」停車か!

まず山陽新幹線筑豊新駅には全駅停車の「こだま」は停車する見込みだ。

これにて少なくとも朝は毎時3本程度の博多行き「こだま」、昼間は毎時1本の岡山~博多間の「こだま」、夕方は毎時2本程度の博多発「こだま」の停車が見込めそうだ。

まあ朝に20分間隔でやってくるのは多いような気もするが、小倉始発博多行きのガラガラの8両編成「こだま」が埋まると思えば問題ないだろう。

このほか1日3本しか運転のない博多発着「ひかり」も1本くらい停車してもおかしくはないだろう。




3. 九州新幹線直通「さくら」も停車か!

そして山陽新幹線筑豊新駅には九州新幹線直通の「さくら」も半数以上が停車する可能性が高い。

というのも、そもそも九州新幹線開業前は昼間に博多〜新八代間の鹿児島本線特急「リレーつばめ」のほかに毎時1本門司港〜博多〜熊本〜光の森間の特急「有明」を運転していた。もっとも2011年3月12日の九州新幹線全通によりともに新幹線「さくら」「つばめ」となったのだが、在来線特急と比べ新幹線は停車駅が少ないため救済しきれない地域も多い。実際黒崎・折尾〜久留米へは快速列車利用か博多で九州新幹線乗り換え、黒崎・折尾〜熊本へは博多まで快速列車で出て九州新幹線乗り換えとなった。

が、この山陽新幹線筑豊新駅が開業し山陽九州新幹線「さくら」が停車すれば、か黒崎・折尾〜熊本へは博多まで快速利用と比べ20分程度所要時間を短縮できる。

このためかつての特急「有明」の代替として山陽新幹線筑豊新駅には「さくら」が停車する可能性が高い!

ただし山陽新幹線筑豊新駅からの九州新幹線直通列車は1時間に1本あれば問題ないので、「さくら」の全てを停車させる必要はない。いやむしろそもそも「さくら」は新大阪と新鳥栖・久留米・熊本・鹿児島中央を行き来するための列車で、博多〜鹿児島中央間はまだ空いているが混んでいる新大阪〜博多間では短い8両編成の「さくら」に乗って欲しくないのだ。このため山陽新幹線筑豊新駅に「さくら」が全便停車するとは考えにくい。

このため山陽九州新幹線「さくら」の山陽新幹線筑豊新駅停車は半分から7割程度の停車となりそうだ。

なお博多以西は空いている九州新幹線直通列車熊本7時07分発九州山陽新幹線「つばめ302号」小倉行きや新下関11時10分発山陽九州新幹線「つばめ321号」熊本行きも筑豊新駅に停車するだろう。




4. 「みずほ」は筑豊新駅全通過へ!

また山陽九州新幹線最速達列車「みずほ」は混んでいる山陽新幹線内で停車駅を増やして乗せきれなくなっては困るので山陽新幹線筑豊新駅全通過となる見込みだ。




5. 東海道新幹線直通「のぞみ」も一部停車か!

そしてもう1つ考えられるのが、東海道新幹線直通「のぞみ」の停車である。

「のぞみ」は東海道新幹線内では最速達列車として位置づけられているが、山陽新幹線内では東京直通列車として位置づけられている。最速達ではあるのだが、それよりも必ず16両編成でやってくる大規模な輸送力として重宝されている。

が、この16両編成も東京〜新大阪間の旅客を捌くためのものであり、山陽新幹線内では空席が目立つ。なにせ小倉〜博多間の「のぞみ」利用者は新横浜〜名古屋間の「のぞみ」利用者の17.5%程度しかないにもかかわらず、「のぞみ」の約半数が博多まで直通する。よって広島〜博多間の「のぞみ」は多くの日で空席が半分以上あり、山陽新幹線を運営するJR西日本としても新大阪〜博多間の移動は長い16両編成で空席もある「のぞみ」を利用してほしいとするほどだ。実際短い8両編成の「みずほ」「さくら」では使えないが「のぞみ」では使える割引きっぷがいくつか存在するし、日本旅行やJR東海ツアーズの新幹線往復と宿泊とセットになった新幹線ダイナミックパッケージでも「みずほ」「さくら」に制限が多い。

そんな山陽新幹線「のぞみ」であるが、山陽新幹線では定期列車だけでも毎時2本〜3本、最高速度300km/hで運転している。新大阪〜博多間を標準2時間28分、名古屋〜博多間を標準3時間20分、東京〜博多間を標準4時間57分で結んでおりそれぞれ日本航空JALや全日本空輸ANAなどの航空機と競合している。新幹線が3時間以内となれば航空機から旅客を奪うので新大阪〜博多間では新幹線シェア87.0%と圧勝であるが、名古屋都市圏〜福岡県では新幹線シェア52.9%と拮抗、東京都市圏〜福岡県では新幹線シェア9.2%しかなく航空機の圧勝となっている。

福岡県内には福岡空港と北九州空港があるが、北九州空港は国内線は羽田便しか飛んでいないほか瀬戸内海沿いのため濃霧結構が多いし、運航本数が少ないため小倉や黒崎に行くにも北九州空港利用より福岡空港利用山陽新幹線乗り換えの方が早く自由な時間に到達できる。

そんな福岡空港であるが、地下鉄空港線で博多まで5分、福岡市中心部の天神まで11分とかなり早く、世界で一番市街地に近い空港とされている。そんな利便性の高い福岡空港なので、新幹線が3時間を超すだけでも苦戦を強いられるのである。

が、福岡県民全員が福岡市に住んでいるわけではない。山陽新幹線筑豊新駅に近い新飯塚へは博多からJR九州福北ゆたか線の電車で48分、直方へは電車で1時間05分もかかるのだ。もしこの近くの山陽新幹線に筑豊新駅をつくり「のぞみ」を停車させれば航空機を諦めてガラガラで空いている山陽新幹線「のぞみ」に乗ってくれるのではないだろうか?

もし「のぞみ」が山陽新幹線筑豊新駅に停車するようになれば、小倉のりかえ直方へは30分短縮、博多のりかえ新飯塚へは30分短縮することになる。これで筑豊地域への利便性が上がれば東京・名古屋発着の航空機利用者を奪い集客を増やすことができそうだ。

もっとも百万都市の駅ではないので姫路や福山のように「のぞみ」は毎時1本程度、臨時列車を入れても毎時2本程度停車すればよく、全ての「のぞみ」を停車させる必要はない。

また山陽新幹線「のぞみ」は新大阪〜博多間最速2時間22分運転を行っているが、それに停車駅1つ足しても2時間25分運転ができることから3分程度の余裕時分を持たせている。N700系新幹線であれば1駅停車につき3分用意すれば良いので、もし山陽新幹線筑豊新駅に「のぞみ」を停車させても余裕時分を1分削ることができれば新大阪〜博多間2時間30分以内で運転することができる。

これを踏まえると山陽新幹線筑豊新駅への「のぞみ」一部停車は航空機との競合を踏まえても有利であり、1時間に1本程度の停車はするのではないだろうか?




6. JR九州福北ゆたか線特急「かいおう」廃止か!

また山陽新幹線筑豊新駅が開業すれば、JR九州福北ゆたか線特急「かいおう」は廃止になる可能性が高い。

というのも、特急「かいおう」で博多~直方間52分~57分のところ、山陽新幹線筑豊新駅乗り換えであれば最速20分、標準30分で到着してしまうからである。

しかも特急「かいおう」は朝の博多行きと夜の直方行きの1往復しか運転がない一方で、山陽新幹線筑豊新駅は平日朝は毎時3本、昼間は毎時1本、夕方は毎時2本の利用チャンスが確保されている。そんな1往復しかない特急「かいおう」の集客力は落ちるに決まっている。特急「かいおう」は廃止になるだろう

JR九州としても787系6両編成が1運用浮くので、いい合理化になるだろう。




7. なぜ2025年になって山陽新幹線筑豊新駅をつくる機運が高まったのか

ではなぜ2025年になって山陽新幹線筑豊新駅を作ろうということになったのだろうか。

そもそも福岡県は九州地方に属するため、多くの鉄道路線がJR九州による運営となっている。

2018年3月17日JR九州ダイヤ改正による全九州的大規模減便による鹿児島本線快速の昼間廃止や福北ゆたか線新飯塚〜直方〜折尾間での昼間の減便で利便性が下がっていたほか、2025年4月1日には運賃改定でJR九州全線で14.6%の値上げときた

一方山陽新幹線を運営するJR西日本は1987年4月1日の国鉄分割民営化による発足以降約40年間山陽新幹線の運賃を一切値上げしていない。さすがに2020年からの全世界的な鉄道利用の大幅な減少により苦戦は強いられており在来線特急料金の割安なB特急料金の廃止や大阪電車特定区間内での値上げなどを図っており、全線の運賃値上げもほのめかしており2028年春ごろに実施すると見られている。このため2026年3月14日以降のJR東日本運賃改定くらいの値上げをJR西日本が行ってもおかしくはない。とはいえ値上げしても5%程度なのでJR九州よりは安く済む。

しかも山陽新幹線は停車駅の多い「ひかり」「こだま」こそ年々少しずつ減便しているが、東京直通列車「のぞみ」の最大運転運転本数は年々増加、2025年現在博多発着「のぞみ」は最大毎時6本運転できるなど利便性が向上している。山陽新幹線はJR九州よりも安い運賃水準で、しかもどんどん増発しているのである。

そこで筑豊地域の自治体は目をつけた。筑豊地域に山陽新幹線の駅を作れば安くて利便性の高い鉄道が手に入るのではないかと。

つまり筑豊地域はJR九州では頼りにならないのでJR西日本にすがることにしたのではないだろうか?

みんなカネが絡むと動くんですね。


8. 結び

今回の2030年以降に設置する山陽新幹線筑豊新駅では、全駅停車の「こだま」「つばめ」のほか、「さくら」「ひかり」「のぞみ」の一部停車が見込まれる。

今後山陽新幹線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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関連情報:「小倉―博多駅間に新幹線の新駅を」民間の促進協議会が設立総会…直方商工会議所など46団体で組織 – 読売新聞

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