京阪特急プレミアムカー一部増車と本線4両ワンマン運転開始で2200系・2400系・2600系総引退か! 京阪電鉄ダイヤ変更(2025年10月26日)

 9352回閲覧

京阪特急プレミアムカー一部増車と本線4両ワンマン運転開始へ! 京阪電鉄ダイヤ変更(2025年10月26日)

京阪電鉄は2025年8月18日、プレスリリースにて10月26日に京阪線でダイヤ変更を行うと公表した。今回はこれについて見ていく。

2025年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 京阪特急プレミアムカー約4割で2両に増車へ!

今回の2025年10月26日京阪電鉄ダイヤ変更では、2025年3月22日京阪電鉄ダイヤ変更以来約7か月ぶりにダイヤ変更を行う。

今回のダイヤ改正ではプレミアムカー設定車両のうち3000系全6本で5号車を一般車から新造のプレミアムカーにおきかえ、着席保障車両プレミアムカーを6号車のみの1両から5号車と6号車の2両に増車する。

京阪特急の約4割で着席保障車両プレミアムカーを1両から2両に増車する。これにより昼間の京阪特急毎時5本中毎時2本程度でプレミアムカーを1両から2両に増車する。

平日は京阪特急166本中151本で着席保障車両プレミアムカーを設定しているが、そのうち60本でプレミアムカーを1両から2両に増車する。平日の京阪特急プレミアムカー連結率は91.0%、プレミアムカー2両列車は36.1%となる。

また土休日は京阪特急164本中155本で着席保障車両プレミアムカーを設定しているが、そのうち64本でプレミアムカーを1両から2両に増車する。土休日の京阪特急プレミアムカー連結率は94.5%、プレミアムカー2両列車は38.6%となる。

一方で全車着席保証座席列車「ライナー」は引き続き8000系でのみの運転、プレミアムカーは1両のみとなる。これはプレミアムカー以外の普通車も着席保障座席としていることから3000系への置き換えにより座席数が減ってしまいかえって減収することを防ぐためだろう。

なお全車指定席の「ライナー」も枚方市7時14分発淀屋橋行きを葛は7時00分発に延長し9分繰り上げる。




2. 特急や快速急行を朝夕に増発へ!

今回の2025年10月26日京阪電鉄ダイヤ改正では、特急や快速急行の増発や運転区間延長を朝夕を中心に行う。

これは3000系8両編成が着席保障車両プレミアムカーを1両から2両に増車するのに伴い定期券やICカード乗車券だけで乗ることができる一般車が7両から6両に減車し3000系使用の特急や快速急行の1列車あたりの輸送力が減少するためである。

もっとも昼間の特急は前回の2025年3月22日京阪電鉄ダイヤ変更で15分間隔(毎時4本)から12分間隔(毎時5本)に増発したくらいなので一部の特急の一般車が7両から6両に減車したくらいでは乗せ切れなくなるなんてことはない。が、朝夕に輸送力が不足するため朝夕に増発や運転区間延長を図ることとした。




今回のダイヤ変更では樟葉10時00分発特急淀屋橋行きを増発する。この列車は2025年4月14日から出町柳9時32分発特急中之島行きとして運転していた大阪万博による混雑緩和対策の列車となっていた。今回のプレミアムカー増車で一般車の輸送力低下の可能性があることから一部区間で定期化するに至ったのだろう。そうなると区間運転の京阪特急設定となるが、区間運転の特急はほかに平日枚方市6時29分発特急淀屋橋行きがあるくらいなので問題はないだろう。

また枚方市7時16分発守口市通過の通勤快急淀屋橋行きを増発するほか、淀7時03分発急行淀屋橋行きを出町柳6時44分発守口市通過の通勤快急淀屋橋行きとする。淀と石清水八幡宮の救済として葛は7時00分発急行淀屋橋行きを淀6時50分発に延長する。

これらの増発列車の運用繰り都合で淀屋橋7時29分発快速急行樟葉行きと淀屋橋9時14分発快速急行樟葉行きを増発する。

このほか枚方市8時23分発普通中之島行きを区間急行淀屋橋行きに格上げする。また2分後続で準急出町柳行きがいるために閑散としている淀屋橋8時13分発準急枚方市行きを快速急行に格上げすることで所要時間を短縮する。

さらに平日夕方は淀屋橋18時20分発快速急行樟葉行きを出町柳行きに延長する。

さらに中之島17時40分発区間急行萱島行きを枚方市行きに延長し後続の準急の混雑緩和を図るほか、萱島17時15分発普通中之島行きを枚方市16時57分発に延長する。

このほか土休日は万博期間のみ運転していた淀屋橋20時17分発快速急行樟葉行きを毎土休日運転とする。




3. 京阪本線・中之島線で4両ワンマン運転開始へ!

今回の2025年10月26日京阪電鉄ダイヤ改正では、京阪本線・京阪中之島線で4両ワンマン運転を開始する。

京阪電鉄では大津線や石山坂本線、宇治線や交野線など各駅に停車する普通電車しか運転しない線区で全列車でワンマン運転をしている。が今後合理化を図るにあたり残るワンマン運転を行っていない線区は京阪中之島線・京阪本線・京阪鴨東線のみでいずれも特急や快速急行を運転する線区となっている。

そこで前回の2025年3月22日京阪電鉄ダイヤ変更で淀屋橋・中之島発着の区間急行・普通の多くで7両から4両に減車した。今回はこの4両運転列車でワンマン運転をすることとなった。

ワンマン運転を実施するのは淀屋橋・中之島~萱島間の4両運転区間急行および普通となっている。なお萱島~枚方市方面へ4両編成が運転する際は萱島より京都側で車掌を乗務する。




4. 2025年10月以降に2200系・2400系・2600系総引退か!

今回の2025年10月26日京阪電鉄ダイヤ改正で3000系6本で5号車を一般車から着席保証座席プレミアムカーにおきかえる。ではこの置き換えた一般車はどうなるのだろうか。

前回の3000系6号車を一般車からプレミアムカーに置き換えた際には一般車6両に新造先頭車6両を連結し新造先頭車2両と元3000系一般車2両を組み合わせ普通電車用13000系4両編成3本を組成した。今回も同様の改造を行うとすれば、13000系4両編成3本をさらに作り上げることができそうだ。

京阪本線・京阪中之島線区間急行・普通電車用に投入している4両ワンマン運転電車の置き換え対象は製造から50年以上経過した2200系・2400系・2600系の7両編成である。前回の2025年3月22日京阪電鉄ダイヤ変更にてその多くを置き換えた。

が奇しくも2200系・2400系・2600系の7両編成が1本ずつ残っているのである。これを今回の3000系から捻出される一般車を使って作られる13000系4両編成3本で置き換えることができれば2200系・2400系・2600系が総引退する

ただ本数的には前回の2025年3月22日京阪電鉄ダイヤ変更時点で2200系や2400系は全廃車できたはずだ。なぜこの約半年間の間に2200系や2400系を全廃車せず1本ずつ残したのか。それは大阪関西万博のため大阪や京都がすでに多客であり、各形式の引退セレモニーをやろうものなら人が集まりすぎてしまうためである。

このため2200系・2400系・2600系の引退を大阪関西万博閉幕後の2025年10月下旬以降順次行うのではないだろうか。


5. 結び

今回の2025年10月26日京阪電鉄ダイヤ改正では、京阪特急のうち3000系の着席保障車両プレミアムカーを1両から2両に増車することとした一方で、一般車が減車したため朝夕は輸送力不足解消のため運転区間延長や増発を図ることとした。

また京阪本線・中之島線で4両ワンマン運転を開始することとした。

今後京阪電鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。

2025年3月鉄道ダイヤ改正まとめはこちら!

関連情報:10月26日(日)初発から座席指定サービスの拡大を実施するとともに、京阪線(京阪本線・鴨東線・中之島線・交野線・宇治線)においてダイヤ変更を実施します。 – 京阪電鉄

コメント

コメントを投稿される方はこちらの注意事項をお読みください。コメント投稿時点でこの注意事項に同意したものとみなします。

トップページに戻る

タイトルとURLをコピーしました