増発と新幹線接続改善へ 横浜市営地下鉄ブルーラインダイヤ改正(2017年3月4日)

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横浜市交通局は、1月30日、プレスリリースにて2017年3月4日にダイヤ改正を行うと公表した( http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/kigyo/newstopics/2016/news/n20170130-8221-01.html )。今回はこれについて見ていく。

2017年3月4日ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 平日夕ラッシュ時の増発

前回2015年7月18日のダイヤ改正ではブルーラインにて日中のみ快速運転が行われ快速運行分増便となったが、今回は平日夕ラッシュ時に増便が行われた。

これにより2015年ダイヤ改正前の昼夕輸送力比(適正値60~78%程度)は75%だったものが快速運転開始時には100%と昼間の空気輸送が目立つようになった。今回のダイヤ改正では19時台・20時台の列車が増発され、18時台と同等の運行本数とした。また上永谷止まりの列車湘南台まで延長するなど改善は進んでいる。

近年では夕ラッシュ時間帯のパターンダイヤ化が進んでおり、2010年代にはJR阪和線や大和路線、小田急線などでも行われてきた。今回はこれが横浜市営地下鉄でも実施されることになったが、昼夕輸送力比については100%のまま。快速運転開始から1年半ではあるが、空気輸送が解消されるほどは需要は伸びていないようだ。




2. 土休日の初電繰り上げ

今回のダイヤ改正では土休日の初電が平日の初電の同等の時間となった。

これにより最大14分繰り上げとなり、湘南台~中田の各駅からは新横浜接続で東海道新幹線「のぞみ1号」博多行きに土休日も接続できるようになった。横浜市はことに快速が運転開始してから新幹線との接続重視を掲げており、近年ではEX-IC利用で購入できる企画きっぷの発売もしている。今後の横浜市営地下鉄の新幹線対策にも期待したい。

3. 土休日快速運行時間帯の拡大

横浜市営地下鉄ブルーラインの快速運転は東武野田線の急行運転開始と同じ年の2015年から開始された。東武野田線では当初から土休日は20時台まで急行運転を実施したが、横浜市交通局ではそれを渋り16時台までとした。

そこで今回のダイヤ改正では土休日に限り運行時間帯を長くすることにより増発する形となった。平日については東武野田線同様快速(急行)運行開始前から夕ラッシュ時に各駅停車が日中より多く運行されているため運用数制限もあり運行する見込みはないのであろう。横浜市営地下鉄ブルーラインについては小田急線新百合ヶ丘延伸もあり、今後が注目である。


4. 結び

今回のダイヤ改正では、横浜市営地下鉄では快速運行時間帯の増加や土休日の早朝を平日に合わせて営業時間を拡大するなど、様々な要素が盛り込まれている。横浜市ではこれからも相鉄・東急直通線による新横浜駅での接続強化やブルーラインの延伸、3000V系の導入などが見込まれる。

今後のダイヤ改正に期待したい。

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