無人運転の標準軌新線開業へ! ジャカルタLRT開業に伴うダイヤ改正(2019年12月1日)

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ジャカルタLRTは2019年11月21日、プレスリリースにて12月1日に開業すると公表した( Operasi Komersial LRT Jakarta )。今回はこれについて見ていく。

1. 無人運転の標準軌新線開業へ!

今回の2019年12月1日ジャカルタLRTダイヤ改正では、初の路線を開業した。

今回開業したのはPegangsaan Dua – Velodrome間の5駅間となっている。最高速度は80km/hで全線所要時間は13分となっており、終日4運用で運転している。なお今回は郊外区間のみの開業のため、他の鉄道路線との接続はない。

全日終日10分間隔での運転となっており昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)を計算すると100.0%となる。昼間空席が目立つのは言うまでもない。

車両は2ドアロングシート車2両編成の韓国現代ロテム製の車両となっている。おそらく今回投入した車両は韓国では仁川地下鉄2号線や牛耳新設LRT、金浦ゴールドラインで採用している1両13.5mのライトメトロと同じ寸法と思われ、韓国内3線同様無人の自動運転を行っているようだ。ただ1つ安心なのは、韓国ではライトメトロであれば全線地下でも全線で無人運転を行っているが、今回開業したジャカルタLRTは全線地上のため地下で閉じ込められることはない。そう考えると日本の新交通システムAGTで無人運転を行っているのと同様の安全管理ができていれば問題なさそうだ。

なお軌間はインドネシア鉄道や2019年3月24日に開業したジャカルタMRTは日本と同じ狭軌1,067mmを採用したが、今回開業したジャカルタLRTは韓国の技術を採用したため標準軌1,435mmとなっている。これによりインドネシアで初の標準軌鉄道を開業することとなった

初終電について見ていくと、初電は南行き(Pegangsaan Dua発Velodrome行き)がPegangsaan Dua 5時30分発、北行きが(Velodrome発Pegangsaan Dua行き)がVelodrome 5時50分発となっている。

また終電は発南行き(Pegangsaan Dua発Velodrome行き)がPegangsaan Dua 22時20分発、北行きが(Velodrome発Pegangsaan Dua行き)がVelodrome 22時40分発となっている。

なお今回新規開業したジャカルタLRTはジャカルタの中心地コタへの延伸計画がある。2020年現在の郊外部しか走っていない状況であればライトメトロ2両編成でも十分運べるが、中心地乗り入れとなると2両で済むはずもない。もっとも今回開業した区間は将来6両程度までは対応できそうな造りにしてあるが、ライトメトロ規格で輸送力が足りるはずがない。なぜならジャカルタでは近郊鉄道が日本の中古車を使って平気で12両編成で運転しているし、なにせ世界第2位の都市圏だからね。世界第7位のソウル都市圏しか知らない韓国ですら京仁線の混雑に悩まされて複々線化したのに、ライトメトロ規格2両でジャカルタ中心部まで運びきれないことくらいわかっているだろうに。


2. 結び

今回の2019年12月1日ジャカルタLRTダイヤ改正では、無人運転の新線を開業した。

今後ジャカルタ都市圏でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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