スピードアップで所要時間短縮へ! 北海道新幹線臨時ダイヤ運転(2020年12月~2021年1月)

最高速度引き上げで所要時間短縮へ! 北海道新幹線臨時ダイヤ運転(2020年12月~2021年1月)

JR北海道は2020年10月14日、プレスリリースにて2020年12月31日~2021年1月4日に限り北海道新幹線で最高速度を引き上げて運転すると公表した( 北海道新幹線 速度向上の取り組みについて )。今回はこれについて見ていく。

2020年12月~2021年2月実施の東北・上越・北陸新幹線臨時列車運転はこちら!

1. 北海道新幹線で最高速度引き上げへ!

今回の2020年12月~1月冬の臨時ダイヤ運転では、北海道新幹線で最高速度を引き上げる。

今回の臨時ダイヤ運転で最高速度を引き上げるのは、2020年12月31日~2021年1月4日に運転する北海道新幹線のうち7往復14本で、青函トンネル内での最高速度を160km/hから210km/hに引き上げることで所要時間を3分短縮することとなった

この所要時間短縮は下り列車は原則木古内及び新函館北斗発着時刻の3分繰り上げ、上り列車は新函館北斗及び木古内発着時刻の3分繰り下げて対応し、東京~奥津軽いまべつ間では運転時刻の変更を行わない。なお新青森6時32分発「はやて91号」新函館北斗行きに限り新青森及び奥津軽いまべつ発時刻を3分繰り下げることとした。

これにより新青森~新函館北斗間は最速57分から54分に、東京~新函館北斗間は最速3時間58分から3時間55分にそれぞれ短縮することとなった。

2016年の計画では2020年度中に青函トンネル内で下り列車(新函館北斗方面)に限り貨物列車の運行の少ないお盆や年末年始に限り5本程度で200km/h運転を行うとしていたが、物事が着々と進んだのか上り列車も最高速度引き上げの対象に追加しているし対象列車も7往復に増やしている。また当初200km/hの計画が210km/h運転までに引きあがったのは、東海道新幹線を開業するに当たり鴨宮モデル線で試運転を行った際に200km/hまでで行うはずだったが運転士の判断で210km/h運転にまで加速し、結果的に東海道新幹線本開業時も210km/hでの運転が可能になったのと同じ感覚だろう。

なぜこんなことをしているかというと、世界の高速鉄道の定義では貨物列車等在来線列車と線路を共有する場合、最高速度200km/h以上が高速鉄道の条件となる。北海道新幹線は82kmに渡り200km/hを切っている区間があることから、そのうち54kmに渡る青函トンネル内で最高速度を210km/hに引き上げることで、国際的に高速鉄道として認められようとしているのである。

ただ13往復中7往復で210km/h運転を行うことで、期間中だけでも過半数の列車で行うとしても、そもそも最高速度の引き上げを行うのが365日中たった5日だけ、今後お盆期間中に設定日を増やしても20日に満たない。そんな小手先技で国際鉄道連合が納得するとは思えない。

また青函トンネル外の三線軌条区間前後計14kmに渡る区間では依然140km/h運転となっている。つまり260km/hで運転していた列車が一度140km/hにまで速度を落として青函トンネル内で210km/hに再加速するのである。そりゃあ3分しか所要時間が短くならないわけだ。

もっとも青函トンネルと比べれば三線軌条区間の線増はしやすいし、もし線増すればその区間だけ北海道新幹線の最高速度が140km/hから260km/hに常時引き上げることが可能であるから定期列車も含めて所要時間短縮が可能となる。ただ今のところ青函トンネル外で複線並列をしようとは考えていないらしい。というかそもそも貨物列車の運転をしていない時間帯だったらほかの整備新幹線同様260km/hは出すべきだと思いますけど

ただ、524人/日・往復しか輸送密度がないようなローカル線で最高速度を引き上げようなんて普通はあり得ない話である。もっとも2020年4月~6月の緊急事態宣言発令中を含む期間のものではあるが、この減少幅は他のJR北海道各線と比較しても飛び抜けて落ち込んでおり、2019年度は室蘭本線東室蘭~長万部レベルの輸送密度があったにもかかわらず2020年度第1四半期は日高本線や石北本線新旭川~上川間レベルにまで落ちてしまっている。今後は多少戻ったとしても1,500人/日・往復になるのが関の山である。そんなところで高速化を図ったところでたかが知れている。

このほかJR北海道では北海道新幹線の新函館北斗発着時刻変更に合わせ、函館本線はこだてライナーの時刻も最大3分程度移動する。これにより新函館北斗までのみならず函館まで所要時間短縮効果を出すようだ。なお列車交換の関係で函館本線森6時06分発鹿部経由普通函館行きは新函館北斗→大中山で時刻を2分繰り下げて運行することとなった。

なお北海道新幹線では2020年12月~2月の冬の臨時列車の期間中、1本たりとも臨時列車を運転しないこととなった。


2. 結び

今回の2020年12月~1月冬の臨時ダイヤ運転では、北海道新幹線青函トンネル内で最高速度を160km/hから210km/hに引き上げ、所要時間を短縮する。

今後北海道新幹線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

コメント

  1. けろ より:

    楽しく読みました。

    210キロになったのは鴨宮のモデル線で運転士ががんばって出したからというのではなく、200に設定すると、超えた瞬間すぐATCが作動してしまい100キロ台に落ちるため、これでは200km/hで走る列車と名乗れないとの国鉄の判断で、頭打ち速度を上げたと聞いています。というか、いくつかの当時の本にその記載がありました。

    あくまでATCの都合と理解したほうが良さそうです。

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