復活!新栃木行きの急行運転! 東武鉄道臨時列車運転(2019年4月~5月GW期間)

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東武鉄道は2019年4月19日、プレスリリースにて2019年4月~5月に臨時列車を増発すると公表した( ゴールデンウイーク期間中の増発列車のお知らせ )。またJR東日本高崎支社は2019年1月18日、プレスリリースにて2019年4月~5月に両毛線で臨時列車を増発すると公表した( 春の臨時列車運転のお知らせ )。今回はこれらについて見ていく。

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1. 佐野線と両毛線で大幅増発へ

今回の2019年4月~5月東武鉄道臨時列車運転では、あしかがフラワーパークへの臨時列車が設定される。

前年2018年の春の臨時列車運転より両毛線あしかがフラワーパーク駅は開業したことにより東武鉄道では足利市よりも両毛線と接続する佐野を中心に臨時列車を設定するよう方針を変更している。

4月27日~5月6日のゴールデンウィーク期間中の毎日、前年同様特急「りょうもう」(浅草~館林~佐野~葛生間運転)を1往復増発することとなったほか、5月1日~6日には太田発着の特急「りょうもう」を1往復運転することとなった。

このほか、佐野線館林~佐野間では3両編成の普通列車が5往復増発される。前年は下り(佐野方面)が3本、上り(館林方面)が5本であったことから、下り列車が増発しているようだ。

またJR両毛線では、小山~桐生間の臨時列車が前年の2018年は下り(小山方面)が4本、上り(桐生方面)が3本の運転であったが、本年2019年春の臨時列車運転では前年同様伊勢崎発着の区間運転と一本化することなく7往復に増加している。

東海道新幹線や山陽新幹線では予想を上回る指定席予約に対し追加で臨時列車を増発したが、両毛線の臨時列車ははなから考えられていたということは、2018年4月1日開業のあしかがフラワーパーク駅開業に伴い佐野経由両毛線利用がゴールデンウィークに大幅に増えていたということなのだろう。




2. 野田線から佐野線への直通速達列車再び設定へ

今回の2019年4月~5月東武鉄道臨時列車運転では、あしかがフラワーパークへの臨時列車の設定に伴い、昨年に引き続き野田線からの直通列車が設定される。

野田線から佐野線への直通列車は前年は2018年は4月21日のみに運転した春の花めぐり号のみが運転され、野田線運河発春日部・館林経由佐野線佐野行きで運転された。車両は今は亡き1800系6両編成で運転され、野田線に急行型6両編成が入線した。

しかし今回の臨時列車運転では1800系が廃車したにもかかわらず再び春の花めぐり号が設定された。しかも運転区間は拡大しており、朝の下りは柏9時37分発の佐野行きとして設定されたほか、初の上り列車の設定として佐野16時34分発東武動物公園行きが設定された。しかも運転日も前年の1日限りから4月27日・29日・30日の3日間に拡大している。

停車駅は野田線内は各駅停車で運転され、春日部から伊勢崎線に入ると東武動物公園、久喜、館林、終点佐野のみに停車し、特急「りょうもう」が一部停車する加須・羽生を通過するほか、特急「りょうもう」全停車(といってもそもそも定期列車は1往復しか運転しないのだが)の佐野市を通過する。

なお佐野発東武動物公園行き春の花めぐり号の停車駅は、佐野を出ると佐野市、館林、羽生、加須、久喜、東武動物公園となっており、特急「りょうもう」一部以上停車駅すべてに停車するようだ。

そんな特急「りょうもう」並みの停車駅だから、急行型車両や特急型車両を使用するのかと思いきや、なんと野田線では最新車両となる60000系6両編成が使用される。

久喜以北の伊勢崎線普通列車は一番新しくて30000系までしか乗り入れておらず、多くが10000系列で運転されており、佐野線に至っては8000系改造の800系3両編成しか普通列車の運用に就いていないにもかかわらず、60000系6両編成が料金不要で伊勢崎線内・佐野線内で通過運転を行い佐野まで乗り入れるのだ!

ほとんどが昭和生まれの車両で、唯一のオアシスが平成一桁生まれの1往復しか乗り入れない特急「りょうもう」という佐野線で、平成25年から運転を開始したピカピカの60000系が平成の最後に6両固定編成で乗り入れるとは、佐野線も成長したものだ(完全に両毛線に乗っかっているだけなのだが)。

なお、東武鉄道が発売していた春の花めぐりきっぷは前年の2018年を最後に発売を終了した模様で、2019年は実質値上げとなったようだ。




3. 新栃木発着の急行復活も、2両編成に短縮へ

また今回の2019年4月~5月東武鉄道臨時列車運転では、日光線・鬼怒川線方面でも臨時列車が設定される。

前年2018年春の臨時列車運転では浅草発東武日光行きの料金不要列車が運転されたが、今回は大幅縮小し、新栃木以北にまで縮小してしまったのだ!

確かに2018年秋・冬の料金不要列車の臨時運転がなかったなぁとも思うのだが、それにしても前年まで行っていた浅草発東武日光行き臨時列車を南栗橋以北に短縮するのみならず、新栃木以北でしか運転しなくなってしまうと、特急誘導とはいえいくらなんでも混むのではないか。

日光線及び鬼怒川線で急行と普通列車それぞれ1往復の合計2往復が増発される。双方とも新栃木~鬼怒川温泉間の運転で、2扉の6050系が運用されるものの、最短の2両編成での運転となる。下り急行列車は前年運転された新栃木発鬼怒川温泉行き急行とほぼ同じ時刻で運転されるが、前年の4両から2両に削減されてしまっている。

2両編成の6050系が新栃木~下今市間で通過運転を行うのも特急「スーパーいなば」の山陽本線内での通過運転並みに短い列車の通過となりそうだ。

また、前年は実施されていた鬼怒川線内で主に下今市〜鬼怒川温泉間で実施されていた普通列車3往復の臨時増発(いずれも6050系4両)が中止されている。

このことで鬼怒川線内の臨時列車が削減することから、東武鉄道では鬼怒川線内では料金不要で利用できる特急「リバティ会津」の鬼怒川線内のみでの乗車券のみでの利用を控えるよう記述しているが、混むなら土休日は下今市〜鬼怒川温泉間は通過運転にしてしまって料金を取ってしまうのはどうだろう?そうすれば、野岩鉄道や会津鉄道に迷惑をかけることなく、かつ東武鬼怒川線内も特急「リバティ会津」がなくても毎時1本の普通列車は確保できるので、良いのではないか。

このほかにも、特急「けごん」1往復と特急「きりふり」下り(浅草発東武日光行き)1本と上り(東武日光発浅草行き)2本が4月27日〜5月6日のゴールデンウィーク期間中毎日運転されるほか、ゴールデンウィークの一部の日でJR線新宿発着の特急「スペーシアきぬがわ」や特急「日光」が運転されることとなっている。


4. 結び

今回の2019年4月~5月東武鉄道臨時列車運転では、伊勢崎線方面では前年と比べ運転本数が増え、着実にあしかがフラワーパークへの利用を伸ばしているようだ。

対して春の花めぐりきっぷの発売が中止され実質値上げとなったほか、日光線・鬼怒川線方面では料金不要列車が大幅に削減されてしまい、料金不要列車の新栃木以南の臨時増発が消滅してしまった。

今後東武鉄道でどのような臨時列車を設定していくのか、見守って行きたい。

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