新型車両315系の投入で全運用が8両へ! JR東海中央線ダイヤ改正(2022年3月12日)

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新型車両315系の投入で全運用が8両へ! JR東海中央線ダイヤ改正(2022年3月12日)

JR東海は2021年12月17日、プレスリリースにて2022年3月12日にダイヤ改正を行うと公表した( 2022年3月ダイヤ改正について )。今回はこのうち、中央線について見ていく。

2022年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. 新型車両315系投入に伴い8両固定運用化へ!

今回の2022年3月12日JR東海中央線ダイヤ改正では、新型車両315系投入に伴い名古屋~中津川間で全ての快速・普通運用を8両編成に固定する。

これは2022年3月5日より中央線に投入する新型車両315系が8両固定編成で作られているためで、今後315系の投入に伴い順次置き換えられるようにするためのようだ。

これまで中央線では2両編成、4両編成、6両編成などの様々な車両を組み合わせて朝は10両、昼は6両、夜は8両などで運転するために増解結を行っていたが、今回のダイヤ改正の8両固定化によりなくなることから、人件費削減ができそうだ。

なお今回の315系の投入に伴い1987年3月までの国鉄時代に製造した211系4両編成2本を廃車することとなった。これによりJR東海からすべての国鉄型旅客車両が姿を消す

もっともJR旅客6社で国鉄時代に製造した車両がすべてなくなるのはJR東海が初だが、そもそもJR東海は駅名標や車番に国鉄書体を使い続けているほか、車両も無機質な共通デザインで国鉄らしさを踏襲している。しかもこのご時世でも財務状況は比較的良好である。JR東海はある意味国鉄分割民営化による理想郷そのものなので、ある意味国鉄車両が国鉄車両によって置き換えられたと言われればそれまでだが。




2. 減車分を平日朝に増発へ!

今回の2022年3月12日JR東海中央線ダイヤ改正では、減車を補うため平日朝に増発を図る。

今回増発するのは土岐市6時56分発普通名古屋行き、高蔵寺7時40分発普通名古屋行き、多治見7時45分発普通名古屋行きの3本となっている。このほか多治見7時32分発普通名古屋行きを瑞浪7時18分発普通名古屋行きに延長する。

これにより平日朝ラッシュ時ピーク時の名古屋到着本数は10本から13本に増えている。10両から8両に減車したことを考えても毎時100両から毎時104両に増えていることからむしろ輸送力を増強しているのである。しかも今後315系の増備により連結時の編成中間の運転台がなくなりその分車両定員が増えることを考えるとさらに輸送力を増強することになるため、さらに混雑が緩和するのである。

おいおい、このご時世で2020年から利用が大きく減って混雑率が120%から109%にまで下がったのに、増発したらどんどんスカスカになるではないか。しかも平日朝ラッシュ時は一番運用数の多い時間帯であることを考えると、車両投入数や人件費をを極力抑えるためにも減車による増発でも3本とは言わず、2本や1本の増発だけで十分だったとは思うのだが。




3. ホームライナー停車駅拡大も運転削減へ

今回の2022年3月12日JR東海中央線ダイヤ改正では、中央線「ホームライナー」の停車駅や運転本数を見直す。

中央線「ホームライナー」は列車によって朝は多治見→名古屋間及び瑞浪→名古屋間、夜は名古屋→瑞浪間や名古屋→中津川間に分かれていたが、今回のダイヤ改正では全列車で名古屋~瑞浪間に統一する。

またこれまで朝は3本中1本しか大曽根に停車しなかったほか、鶴舞は全通過だった。また夜は名古屋~大曽根間は中央線各駅に停車する一方だったが、朝に停車する高蔵寺を通過していた。今回のダイヤ改正では朝夜ともに停車駅を合わせ、朝夜全ての列車が鶴舞、大曽根、高蔵寺に停車することになる。

なお平日朝は名古屋行き「ホームライナー」を3本設定していたが、今回のダイヤ改正で普通列車を増発ることから平日朝ラッシュ時ピークの設定を取りやめる。また平日夜は名古屋17時58分発から21時58分発まで1時間間隔で5本の「ホームライナー」を運転していたが、今回のダイヤ改正より名古屋17時58分発と20時38分発の2本のみの運転に大きく減便する。

これにより平日朝は3本から2本に、平日よりは5本から2本に削減することとなった。平日夜の方が運転本数の削減は多いが、夜は名古屋毎時40分発の長野行き特急「しなの」もあるため、ほぼ着席保証列車は1時間に1本程度にまで減っただけであり大きく影響が出るのは深夜時間帯くらいだろう。

なお今回のダイヤ改正でJR東海管内では特急に「ワイドビュー」を付すことを取りやめるため、中央線特急「ワイドビューしなの」も特急「しなの」のみで案内することになる。




4. 深夜に調整で終電繰り上げへ

今回の2022年3月12日JR東海中央線ダイヤ改正では、終電繰り上げを行う。

これまで名古屋から瑞浪への最終は名古屋24時05分発快速瑞浪行きだったが、今回のダイヤ改正より名古屋23時57分発普通多治見行きを瑞浪行きに延長することで8分繰り上げる。なお名古屋での新幹線からの連絡は東京22時03分発「ひかり669号」名古屋行き最終から乗り換え時間8分で接続できるため、むしろ接続改善となっている。

なお廃止となった名古屋24時05分発快速瑞浪行き最終の代わりに普通高蔵寺行きを運転する。ただし名古屋24時20分発普通高蔵寺行き最終を廃止することとなったため、名古屋→高蔵寺間で最終を15分繰り上げることとなった。


5. 結び

今回の2022年3月12日JR東海中央線ダイヤ改正では、新型車両315系投入に伴い名古屋~中津川間で全列車が8両固定編成となるほか、朝に増発を図ることで輸送力の維持を図る。

今後JR東海でどのようなダイヤ改正を行うのか、見守ってゆきたい。

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