651系引退で185系特急復活宣言! JR東日本臨時列車運転(2023年3月~6月春期間)

 20233回閲覧

651系引退で185系特急復活宣言! JR東日本臨時列車運転(2023年3月~6月春期間)

JR東日本は2023年1月20日、プレスリリースにて2023年3月~6月の臨時列車を公表した( 春の臨時列車の運転について )。今回はこれについて見ていく。

2023年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

1. E257系特急を拡大へ!

今回の2023年3月~6月JR東日本臨時列車運転では、臨時特急を関東地方を中心に運転する。ただ、2023年3月18日JR東日本高崎支社ダイヤ改正で高崎線特急「草津」「あかぎ」「スワローあかぎ」用651系7両編成が引退し、臨時列車も含めE257系5両編成に置き換わることとなった

これにより大宮総合車両センターの651系7両編成6本を汎用特急車両E257系5両編成6本で置き換えることとなった。これにより651系臨時特急「草津」2往復もE257系臨時特急「草津・四万」に変更する。臨時特急「草津」のうち1往復は上野東京ライン経由大船発着で運転していたが、今回の臨時列車運転より東京発着に短縮し神奈川県への乗り入れを終了した。




2. 関東中からE257系捻出で房総特急の運用変更へ!

今回の2023年3月~6月JR東日本臨時列車運転では高崎線特急を汎用特急車両E257系に置き換えた。がこのE257系5両編成6本は遊休車だけでまかなえなかったため、関東中で臨時列車の運用を変更することで捻出している。

新宿発着の房総特急「新宿さざなみ」と「新宿わかしお」は、2019年までは毎土休日運転で、「新宿さざなみ」2往復と「新宿わかしお」1往復の合計3往復、3運用が必要であった。この3運用は幕張車両センターのE257系5両編成が担当し、点検などで予備車がない時だけ255系9両編成で「新宿さざなみ」のうち1往復を代走していた。

このご時世で特急「新宿さざなみ」のうち1往復は僅少運転となってしまったが、今でも最大で3運用必要なのは変わりない。

ただ、今回の2023年3月~6月春の臨時列車運転より、E257系5両編成3運用のうち1運用を255系9両編成で固定化、残ったE257系2運用のうち1運用を予備車不足時に255系9両編成で代走することとしたのである。つまりE257系5両編成のうち1本は幕張車両センターの臨時運用から転用したものということになる




3. E257系不足で185系特急復活へ!

また2022年3月~6月JR東日本臨時列車運転で汎用特急車両185系運転の臨時列車を軒並み汎用特急車両E257系5両編成に置き換え、快速を特急に格上げした。これにより185系の臨時列車運用も終わり、修学旅行列車を含む団体臨時列車などに限られた、はずだった。

ただこの置き換えたE257系5両編成が先述したように高崎線特急「草津・四万」「あかぎ」に充当する必要があることから、E257系5両編成が足りなくなってしまったのである。

そこで組まれたのが185系特急の復活である

4月22日・4月23日・5月3日~6日運転の大船~桐生間運転の特急「あしかが大藤まつり号」、および6月3日・4日・17日・18日運転の大宮~越後湯沢間特急「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」である。

特急「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」は2022年10月より汎用特急車両E257系5両編成での運転となり快速から特急に格上げとなったが、それ以前は485系6両編成やまどり編成での運転であった。もっとも大宮~越後湯沢間の運転ともなれば185系特急「草津」「水上」に匹敵する距離があることからも特急のままでもおかしくはないだろう。

ただ特急「あしかが大藤まつり号」は2022年3月~6月JR東日本臨時列車運転で汎用特急車両185系から汎用特急車両E257系5両編成に置き換え、快速を特急に格上げした列車である。おいおい、185系に戻したらそれは快速だろう

4. 185系特急はいつまで運転するのか

では今回の2023年3月~6月JR東日本臨時列車運転で運転した185系特急は、いつまで運転するのだろうか。

まず、今回の185系特急は2種類の設定があるが、運転日がそれぞれ別であるため1運用で足りる。つまりE257系5両編成をどこかで1本捻出できれば置き換えは可能だ。

そうなると、大宮車両センターまたは幕張車両センターのE257系5両編成のうち1本の運用を浮かすしかない。直接運用を浮かすには大宮車両センターの場合は修善寺発着特急「踊り子」の設定日削減や臨時特急減便、幕張車両センターの場合は房総特急「さざなみ」「わかしお」1運用の削減などで浮かせるしかない。

ただ、もし総武本線特急「しおさい」が255系9両編成からE259系6両編成(「成田エクスプレス」型車両)に置き換われば、255系9両編成2運用とE257系5両編成1運用が浮く。そうなればE257系5両編成1本を幕張から大宮に転属させれば185系運用を置き換えることは可能だろう。


5. 結び

今回の2023年3月~6月JR東日本臨時列車運転では、E257系の定期運用が増加した影響で臨時列車のE257系運用が減り、255系の出番が増えたほか185系特急を復活させることとなった。

今後車両転属などにとりJR東日本の臨時列車をどのように運転するのか、見守ってゆきたい。

2023年3月ダイヤ改正まとめはこちら!

コメント

コメントを投稿される方はこちらの注意事項をお読みください。コメント投稿時点でこの注意事項に同意したものとみなします。

トップページに戻る

タイトルとURLをコピーしました