JR西日本は2024年11月22日、プレスリリースにて2030年3月に関空特急「はるか」京都発着列車を山科発着に延長すると公表した。今回はこれから2030年3月JR西日本ダイヤ改正について予測していく。
1. 関空特急「はるか」昼間山科発着に延長へ!
今回の2030年3月JR西日本ダイヤ改正では、関空特急「はるか」の多くを占める京都始発終着列車を山科始発終着に延長する。
関空特急「はるか」は野洲の車庫への送り込みの関係で朝夕の一部に京都を超えて大津・草津方面野洲まで運転する列車はある。が、ほとんどの時間帯で京都始発終着として運転している。
JR西日本では1つ東隣の山科駅の配線を変更し折り返しができるようにする。これにより関空特急「はるか」を京都発着から山科発着に延長する。
なお2024年時点で京都での折り返し時間は26分あるため、山科に延伸しても16分程度で折り返すことができることから運用数を変えることなく延長することができる。
JR西日本および京都市では山科駅を京の東の玄関口と称して案内するようだが(山科駅から山科京都東駅に改称する可能性はある)、あんなニュータウン住宅地ばかりの山科駅周辺に地下鉄東西線乗り入れを含めても価値があるとは思えない。そもそもあの駅を京の東の玄関口と称するあたりうさんくさすぎる。
しかも山科駅始発終着にあたり工事費が約100億円かかるとしており、全額JR西日本負担である。自治体が連名で連ねる際はたいてい自治体からJRに要望を出していることが多いため自治体が整備費用の半分程度は出すはずなのだが、京都市はカネを出さないとしている。関空特急「はるか」山科乗り入れにより空いている地下鉄東西線に人が乗るようになり地下鉄烏丸線やなにより市バスの混雑緩和につながるのにだ。つまり京都市はほとんど協力していない。
果たして関空特急「はるか」の山科延伸はなにが目的なのだろうか?
2. はるかホーム30番のりばから0番のりばに移動で徒歩距離短縮へ!
今回の2030年3月JR西日本ダイヤ改正では、関空特急「はるか」の京都駅発着のりばを変更する。
そもそも関空特急「はるか」のほとんどは京都駅始発終着のためはるかホーム30番のりば発着となっている。が線路は行き止まりゆえ山科発着に延長するにはのりば変更が必須となる。
このため少なくとも関西空港発京都・山科行き「はるか」は30番のりばから0番のりばに変更する予定だ。0番のりばは京都駅中央口真正面のため、京都駅で下車する際に改札までの移動距離を大きく減らすことができる。これにより関空特急「はるか」の利便性が向上する見込みだ。
3. 嵯峨野線1線増加で増発可能に!
また今回の2030年3月JR西日本ダイヤ改正では、はるかホームだった30番のりばを嵯峨野線用に転用することができる。
これにより嵯峨野線列車発着用に使える線路を3線から4線に増やすことができる。
まあうち1線は主に特急列車用だとしても、嵯峨嵐山まで混んでいる普通・快速列車用に3線使える。
強いて言えばはるかホーム30番のりばから嵯峨野線31番のりばは対面乗り換えができたが、それよりも混雑している嵯峨野線の増発が可能な方が大きい。嵯峨野線へも効果が絶大なようだ。
4. 山科で琵琶湖線普通と湖西線に対面乗り換え可能に!
さらに今回の2030年3月JR西日本ダイヤ改正で関空特急「はるか」の京都始発終着列車を山科始発終着に延長することによって山科駅で琵琶湖線普通列車と湖西線に対面乗り換えできるようになる。
もっとも関空特急「はるか」と琵琶湖線新快速は高槻駅は同じのりば発着のため同一のりば乗り換えが可能だが、高槻に停車する「はるか」は朝の関西空港行きと夜間の京都・野洲行きに限るため基本的に琵琶湖線列車と関空特急「はるか」と同一のりばや対面乗り換えはできない。
が今回の関空特急「はるか」終日山科乗り入れにより滋賀県内各地から関空特急「はるか」へ対面乗り換えが可能となる。特に関西空港発着の航空便は国際線が多くキャリーバッグを引く人も多いことから、対面乗り換え実現はかなり利便性が高くなると言えるだろう。
なおなぜ朝夕のように野洲発着まで伸ばさないかというと、運用数増えてしまい費用がかさむことと、琵琶湖線沿線には百万都市がないため空港発着利用の乗ってくれる人がいないこと、草津・野洲から関西空港までの特急料金は山科から関西空港までの特急料金と同額のため野洲発着で延長しても意味が薄いこと、琵琶湖線普通列車はJR京都線と対して運転本数が変わらないのに利用が少ないから空いていることから座れないことはほとんどないことなどが挙げられる。
5. 山科発着延長でギリギリ100km超で900円ぼったくり作戦!
ただ今回の2030年3月JR西日本ダイヤ改正で必要な関空特急「はるか」の山科始発終着化による山科駅の構内変更にかかる工事費約100億円の全額をJR西日本が負担するとしている。
JR西日本は株式会社であるから当然投資に見合った回収ができなければ最悪背任にもなりかねない。実際1994年の関空特急「はるか」運転開始から30年がたつまで京都始発終着のままやりすごしてきたため京都発着でも大きな問題は起きてこなかったはずだ。なぜこの期に及んで税金補助もないのに総工事費100億円をかけてまで関空特急「はるか」を山科発着に延長するのだろうか。
関西空港~京都間は大阪環状線の経路特定区間を考慮して99.5km(考慮せず西九条経由としても99.8km)と、100kmにわずかに届かない。が、関西空港~山科間は105.0km(同105.3km)と100kmをわずかに超えるのである。
100kmを超えると運賃のみならず特急料金も1区分上がることから、京都発着と比べ高い運賃・特急料金を徴収することができる。
大阪電車特定区間が拡大する2025年4月1日以降の運賃で見ると関西空港~京都間1.860円のところ、関西空港~山科間は2,100円となるので同時期で見ると240円の値上げとなる。
また指定席特急料金が1,730円から2,390円に660円値上げするため、たった1駅5分伸ばすだけで合計900円の値上げとなる。もはやぼったくりと言わざるを得ない。
もっとも滋賀県民で山科対面乗り換えをしたいのであれば特急料金のみの660円の値上げとなるし、そもそも草津・堅田~関西空港間は2025年4月1日JR西日本運賃改定で100円程度値下げするので値上げはやや和らぐ。
むしろ山科駅で乗降した場合の方がまるまる900円ぼったくれるのだ。あんなニュータウン住宅地が広がる駅に普通降りるか?情報さえ知っていればまず降りないが、そんな情報はたいてい日本語でしか書いてない!つまり日本語が読めない情弱外国人から900円をぼったくることができるわけだ!
鉄道運賃を900円も増収するにはかなり労力がかかる。大阪~京都間の運賃は片道580円だし、大阪~神戸間は往復でやっと900円である。しかも競合私鉄である阪急電車に客を奪われるリスク付き。それをたった1駅5分乗るだけで900円もぼったくれる、しかも情弱外国人だからまず気づかない。もっとも全員ではないにしろたった1割だけでもだまされてくれればいい。
さらに、世界的に国際空港から市中心部までの列車を外国通貨でも購入できるようにしており、JR西日本関空特急「はるか」も一部の海外予約サイトでアメリカドルで購入することができるようになっている。この券ははるか引換券でたいていの場合関西空港~京都市内自由下車とすることで京都駅のみならず嵯峨嵐山へも下車可能としている。
が、関空特急「はるか」が終日山科に停車するとなれば、京都市内フリー下車とするためには山科まで有効な特急券でなければならない。つまり660円分上乗せした額で発売できる!
一方現実には従来通り京都駅で降りることができるため、実際に山科駅まで乗る人はそこまでいない。ただ京都市内発着とすることで実際に乗らなくても値上げできる口実さえあればいいのだ!
つまりJR西日本は情弱外国人からカネをぼったくることで引き続き内国利用で安く済ませてやると言っているわけだ!こんなおいしい話はない!
そんなJR西日本のありがたい話をなんだXのやつらは。ただ値上げすることに変わらないし異なる駅間を異なる2時点間で比較するというデータの取り方も知らない本質に合わないコミュニティーノートがつくくらいXの鉄道ファンは頭が悪いようだ。せっかくJRが考えてくれた日本人にダメージの少ないぼったくりプランを否定するほど自分で払いたいみたいですし、そんな自腹を切るという貧相な思考しかできずカネを稼げないからJRはカネを巻き上げるために青春18きっぷを制度変更し値上げしたんだろうが笑。そのような連中は私の見えないところで一生貧乏ゆすりしておいてください。
5. 結び
今回の2030年3月JR西日本ダイヤ改正では、関空特急「はるか」を京都発着から山科発着に延長することによって900円のぼったくりを図ることで工事費を回収、合わせて嵯峨野線の増発余地を増やすこととした。
今後JR西日本でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
関連情報:京の東の玄関口 山科駅改良について~特急「はるか」の山科駅延伸により京都市内アクセスがより便利に~ – JR西日本
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